CoinPostで今最も読まれています

ゴールドマン・サックスOTC関係者、超富裕層による「仮想通貨ビットコイン」買いが増加中と明かす

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

超富裕層によるBTC買いが増加傾向か
ゴールドマン・サックス関係者が明かしたところよれば、昨今の国際金融市場の不確実性の高まりを受け、UHNW(超富裕層)の顧客によるビットコインなどのOTC取引量が増加しているという。
OTC取引とは
仮想通貨取引所での売買ではなく、相対や店頭取引とも呼ばれ、売り手と買い手が1対1で取引を行うこと

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

超富裕層によるBTC買いが増加傾向か

海外の仮想通貨情報サイトが報じたところによると、世界最大級の金融機関ゴールドマン・サックスが、UHNW(超富裕層)の顧客が、ビットコインの買いを増加させている。

OTC市場担当者2名の話として伝えたところででは、2018年末~2019年にかけて、国際金融市場の低迷に伴いBTCのOTC取引量が増加しており、モルガン・スタンレーやステートストリートなどのトレーディングデスクでも、ビットコインが大量に購入されているという。

四半期ベースで1,000億円以上のOTC取引を行うとされる「ゴールドマン・サックス」は、世界有数のOTCファシリテーターの一つだ。以前報じられた「仮想通貨のトレーディング・デスク設立」こそ保留状態となってはいるものの、仮想通貨決済企業「サークル」などのビットコイン関連企業にも投資しており、先行者特権を有しているため、他投資銀行よりも価格設定などの観点から優位性があるとされる。

デジタル・ゴールドと呼ばれることも

現在、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題などの影響で、世界的な地政学リスクは、ここ数年間で最も高まっていると言える。

そのような状況で、米国のリセッション懸念など国際金融市場の不確実性が強まり、機関投資家など大口資金が”リスクオフ”に傾倒しつつある中、リスク回避資産とされる「金(Gold)」同様に、ビットコインが「デジタル・ゴールド」として見直されつつあるという。

市場参加者の増加と市場規模の拡大に伴い、信用維持率低下による追証回避の換金売りなどで、株式などリスク商品の値動きとの相関性が見受けられることもしばしばあったが、ビットコインは元来、非中央集権の「デジタル・ゴールド」として注目され始めた経緯がある。

その最たる例が、2012年のギリシャ危機に端を発し、地中海南部に位置するヨーロッパの小国を襲ったキプロスショックだ。ユーロ圏による支援の条件として、キプロスの全預金に最大9.9%の課税を導入することを合意。”中央集権”の銀行が預金封鎖に陥ったことで経済が大混乱。有事の際の資金逃避先として、”非中央集権”のビットコインが買われた。

PayPal創設者「Peter Thiel」氏は2018年3月、「ビットコインをオンライン上の金(デジタルゴールド)と同等であると見立て、世界経済が崩壊したときのために備える一種のリスクヘッジだ。」と述べていた。

本日の仮想通貨相場に関する内容は以下の記事で掲載しています。

内容:●ビットコイン価格ペナント終盤でブレイク時の挙動に要注意 ●イーサリアムクラシックの全返還 ●一年前から価格変動率が98%も減少 昨年1月16日は一時約70万円の大暴落を記録

ビットコインはペナントブレイク間近か、1年前に起きた約70万円幅の「記録的大暴落」からボラが98%減少|仮想通貨市況
仮想通貨ビットコイン価格は、ペナント終盤でブレイク時の挙動に要注意。意識されやすい価格帯は。イーサリアムクラシックの全返還、日本進出予定の米大手取引所コインベースが「51%攻撃」被害を回避していたことも判明した。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPostの関連記事

PayPal創業者ピーター・ティール:BTCは安全な投資避難先となるデジタルゴールドだ
Pay Palの創設者であり億万長者のベンチャー投資家であるPeter Thiel氏は、ビットコインはオンライン上の金(デジタルゴールド)と同等であると見立て、全世界が崩壊したときのために備える一種のリスクヘッジだ。と述べました。
CryptoOracle共同設立者:ビットコインは金より機能的に優れている
CryptoOracle共同設立者のLou Kerner氏は、実際にビットコインが特定分野や品質の面で金より一枚上をいくと主張している。機能面などを含め、金の保有者達がビットコインにシフトチェンジしてくる可能性があるとコメント。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧