- ペンシルバニア金融当局、仮想通貨取引所は「資金運搬業者に該当しない」
- 米国ペンシルベニア州の金融当局が仮想通貨取引所における資金運搬業法のガイダンスを発表した。仮想通貨取引所や法定通貨と引き換えに仮想通貨を購入できる仮想通貨ATMは資金運搬業者に該当しない事が明確化された。
ペンシルベニア州当局、仮想通貨に対するガイダンスを発表
米国ペンシルベニア州の銀行・証券局(Pennsylvania Department of Banking and Securities)が、米国の資金運搬業法(Money Transmitter Act)を基に、仮想通貨取引所や仮想通貨ATMが資金運搬業者に該当しない事を明記するガイダンスを発表した。
MONEY TRANSMISSION BUSINESS LICENSING LAW(資金運搬業法)は、2016年に米北東部のペンシルベニア州で施行されており、手数料と引き換えに送金を代行する事業を取り締まる法律である。
米国の州で採用されている資金運搬業法下では、お金は「法定通貨や通貨、また交換手段として一般的に認知されている商品」と定義されている。
さらにペンシルベニア州での定義としては、より具体的に「アメリカ合衆国の法的なお金」としているほか、「国内外の政府が認可、導入している交換手段」としている。
つまり、アメリカ政府が発行した法定通貨(米ドルを指す)のみがペンシルベニア州では「お金」として見なされることを明確化し、仮想通貨は該当しない事を今回示したことになる。また文書内では現状、仮想通貨を法定通貨と同等の位置とみなす州政府や政府機関は現れていないと表記されており、他の州政府も現状では同じような見解であることがわかった。
このような経緯のもと、今回発表されたガイダンスでは、法定通貨の運搬・送金が第三者に対して行われない限り「資金の運搬」とみなされないため、ウェブ上の仮想通貨取引プラットフォーム(仮想通貨取引所)や仮想通貨ATMに資金運搬業法は適用されない事が明確化された形だ。
今月は米国のワイオミング州でデジタル資産を3種のカテゴリーに分類する法案が提出されたほか、コロラド州でも一部の仮想通貨を有価証券としてではなく、「デジタル資産」と定義付ける「コロラド・デジタルトークン法」が提出されている。
経済大国であるアメリカの連邦政府であるSEC(証券取引委員会)やCFTC(商品先物取引委員会)の動向のほかにも、2019年はアメリカの州レベルでの仮想通貨規制の整備が整う事に期待が集まる。
本日の速報をチェックスマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。
CoinPostのLINE@、おかげさまで順調に登録者増加中!
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
・各国の規制ニュースや取引所関連速報
・BTCやアルトコインの高騰・暴落情報
・相場に影響し得る注目カンファレンス
など、国内外の「重要ファンダ」をいち早く入手したい方は是非ご活用ください。QRコードでも登録可。https://t.co/4rkZi4LwVx pic.twitter.com/7IUwECtvC0