
「Fusaka」、メインネット実装へ前進
コインテレグラフの報道によると、イーサリアムの次期アップグレード「Fusaka」が10月14日、テストネットSepoliaで有効化された。ネットワークのスケーラビリティとパフォーマンス向上を目指す今回のアップデートは、12月のメインネット実装に向けた重要なステップとなる。
イーサリアムコア開発者のTim Beiko氏以前の発信によると、Fusakaアップグレードは段階的にテストネットへ展開される。10月1日にHoleskyで開始し、10月14日にSepolia、10月28日にHoodiと順次実装。
Fusakaアップグレードの目玉はPeerDAS技術で、検証者がデータの一部だけチェックするだけで済み、処理負担を大幅に軽減する。さらに1ブロックのデータ量を現在の約3,000万から6,000万に倍増し、より多くの取引を処理可能に。これによりLayer 2を使った取引速度が最大10,000〜12,000件/秒に向上し、手数料が大幅に安くなる見込み。
イーサリアムは今年5月7日にPectraアップグレードを実施し、バリデータのステーキング上限を32ETHから2,048ETHへ引き上げ、Layer 2の処理能力を倍増させることでLayer 2のスケーラビリティを強化した。
Fusakaはこの流れを受け継ぎ、年内2度目の大型アップグレードとしてさらなるスケーラビリティの向上を目指す。
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