TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインETFは最短でいつまで伸びる?米弁護士が見る承認のタイミング

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインETF承認の最短時期
仮想通貨市場で注目を浴びた最有力ETFの申請取り下げを行なったVanEck社、今後の再申請予定と可能性はどのようになるのか?業界に精通する米弁護士は、問題解決に向けた具体的な日程を明示、今後の展開を説明した。

ビットコインETF申請の現状

仮想通貨市場においてのETF承認は、仮想通貨市場に重要な変化をもたらす可能性から、大きな注目を集めているが、ETF申請が米SEC(米証券取引委員会)により承認された事例は一度もない。

米国の政府閉鎖の長期化により、ETF承認の最有力候補とされていたVan Eck/SolidX版の申請が、大手オプション取引のCBOEによって取り下げられたことにより、ETF承認がまた先送りになっている。

しかし、取り下げを行なったVanEck側も、米SECとの議論は継続していく意向を示しており、米政府閉鎖の状況が明確に分かり次第、再申請を行うとしている。

では次回のETF承認は最短で「いつ」になる可能性があるのか?

ビットコインETF承認の最短時期

現在、9つのビットコインETFに関する意見書が、政府閉鎖により宙ぶらりんの状態となっている状態にある。ProShares, Direxion また GraniteSharesのETF申請はいずれも「市場操作のリスク」などの理由により昨年「不承認」とされたが、米SECはいずれの申請も再審査を行なう意向を示している。

しかし、これらの再審査には法的期限はなく、過去の事例から再審査の期間を見ていくと、6ヶ月から16ヶ月というも期間も存在する。いずれにせよ米SECは政府機関閉鎖によって、米SECの活動が一時的に制限されていることも要因の一つに挙がる。

この米政府閉鎖は、1月26日現在、トランプ米大統領が邦政府の一部閉鎖を3週間解除することで与野党と合意したと発表した。3週間という一時解除という形で過去最長となった政府閉鎖がひとまず終わることがわかっているが、これまで停止していた業務再開にあたり、仮想通貨関連の申請処理が進むかは不明確なままだ。

専門家はどのように見ている?

仮想通貨市場やブロックチェーン技術関連の法律専門家として知られるJake Chervinsk氏も以下のような見解を述べている:

  • 政府機関が完全に再開しても、米SECは再審査に数ヶ月ないしは1年以上かける可能性がある
  • 仮にETF承認が年内に行われる場合、「再申請の時期」「判断を下す時期の仮想通貨市場の状況」が重要

また、ETF再申請を行なった場合も、これまでの審査期間がリセットされることから、米SEC側は最終判断までに新たに240日の猶予が与えられることになる。これは逆算すると、年内の12月31日までETF承認されるためには、遅くてもVanEck側が、2019年の5月5日にETFの再申請を行なう必要があるようだ。

また、Jake Chervinsk氏は結論で次のように述べている:

米SECが過去にETF不承認の理由として挙げた、価格、流動性、カストディ、市場操作等のこれらのリスクが十分に払拭されたのか、つまりビットコイン市場の成熟性がETF承認の最大の焦点となっている。

私の見解では、それらの成熟性に要する期間は10ヶ月もあれば十分に証明が可能で、SEC側との議論の結果、ビットコインETF承認も実現するだろう。

これらのことを踏まえると、申請の時期次第では年内実現の可能性は残されている形だが、ビットコインETF承認の実現は年内まで行なわれるかは、定かではない。

しかし、ETF承認に向けて市場はが着実に発展したことは間違いなく、申請によって明確化された健全な仮想通貨市場に向けた問題点は、各国での規制の取り組みを変えただけでなく、申請企業を中心とした米国企業の取り組み方を大きく変化させる要因になった。

現状、申請許可には至っていないが、初めて申請された当初から、これらの状況は変化していることは間違いない。ETF申請に係る問題点を元に、解決策を明示した申請企業もでてきており、ETF許可はそれほど絶望的な状況では無いとの見方も多くある。

投資家の中では、ETFの非許可報道が続き、最有力のETFも取り下げを行なったことから、厳しい見方もあると思われるが、将来的なボラティリティや市場操作の低減を通した業界健全化の動きには、デリバティブ商品の増加やETF実現は、大きな要因になりえるものであり、これからも重要指標であり続けることは間違い無いだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ビットコインETF申請取り下げで「相場急落」に繋がらなかった3つの理由と仮想通貨ETFの今後を解説
最も有力視されていたビットコインETFが申請を取り下げた。これまでETFのニュースで相場が急動意していた仮想通貨市場、なぜ今回は織り込み済みとなったのか?その理由と今後のETFの展開を徹底解説する。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧