- ICE、Blockstream共同で仮想通貨データサービスを提供
- 注目の仮想通貨取引所Bakktの親企業であるICEは先日、国際規模のブロックチェーン企業Blockstreamと提携し、「Cryptocurrency Data Feed」という仮想通貨市場データサービスを提供すると発表した。Bakktも重要視している価格の形成の監視なども提供対象となる。
ICE、Blockstream共同で仮想通貨データサービスを提供
世界最大の証券取引所NYSE(ニューヨーク証券取引所)の親企業であるICEは先日、国際規模の大手ブロックチェーン企業Blockstreamと提携し、「Cryptocurrency Data Feed」という仮想通貨市場データサービスを提供すると公式で発表した。
Our enhanced crypto data feed now offers greater transparency: streaming real-time data for 400+ fiat and crypto currency pairs + new venues & full Level 2 data. @Blockstreamhttps://t.co/4hNVe3WElw pic.twitter.com/AmJdWP1L36
— ICE Data Services (@ICEDataServices) 2019年1月24日
このデータフィードでは、400以上の法定通貨・仮想通貨の取引ペア・主要な取引所から60銘柄以上の仮想通貨のリアルタイムと歴史的データを取り扱う。
提携側のBlockstream 社は「Crypto Feed V3」というデータツールを提供する形で、ICEのデータツールと統合することを公式で発表した。
さらに、このデータツールは、価格の形成や市場概況、累計取引高などのモニタリングサービスを提供する。
今回発表されたデータサービスで提供されるサービスは以下の通りである。
- 価格発見プロセス
- 歴史的データ
- 取引所毎の価格・マーケット表示
- リアルタイムのマーケット概観
またリアルタイムで更新される項目にはVWAP(売買高加重平均価格)も含まれている。
ICEは、法的認定を持つ2つの世界最大の先物商品取引所(ICE先物米国とICE先物欧州)の経営も行なっているため、仮想通貨業にも深く関わっていることで、昨年から注目されている。
昨年発表された、スターバックスやマイクロソフトなどの著名企業とも提携し、手がけている子会社 仮想通貨取引所BakktのCEOは以前、公式ブログでも「価格形成プロセス」の重要性に関して言及したことがあり、機関投資家が信頼できる価格形成機能を用いた取引基盤が市場のニーズとしてあると述べていた。
なお、米国における政府の閉鎖が一時的に終了し、米CFTC(商品先物取引委員会)が通常業務には戻っているものの、Bakktの先物取引の審査が業務の優先順位にどのように取り組まれているかは未だ不明なため、具体的な取引開始予定日は改めて公表されていない。
とはいえ、先日Bakktは求人募集の開始を公表し、東京における法人向けの営業職に関しても募集している。
このように、BakktとICEは先物の審査にかかる不透明な要素が残る状況でも、積極的に業界の発展を進めている。
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