- ブロックチェーン技術によって様々なモノが変化している
- ゲームのアイテムや不動産などがトークン化され、モノの形態が変化してきている
- 現実世界の仕組みをブロックチェーン技術と組み合わせることで、不可能だったことが可能になる
- 日本ではすでに規制の枠組みをブロックチェーンに順応させ始めている
ブロックチェーンの大宣伝は2016年以降低下しているようです。しかし、それは人気がなくなったからではなく、メディアの見出しから実際のアプリケーションに移行したからです。
トークン化(カード、ゲームアイテム、不動産などをトークンを使って表す方法)は最近複数の事業に渡って最も卓越したトレンドの一つです。
トークン化の最も注目すべき特徴の一つはデジタルと現実世界を結ぶ機会ができたことです。以前までブロックチェーンは一般的に投機家やIT専門家しか関わっていませんでしたが、スマートコントラクト及びトークン化の出現
によって全てが変わりました。驚くことにブロックチェーンを実際のアプリケーションに応用する先導者の中にいくつかの政府が含まれています。日本及びグルジア共和国やウクライナなど複数のソ連崩壊後に独立した国々がすでに不動産などの物的財産の所有権登録のためにブロックチェーンによるソリューションを展開または近いうちにそうすることを正式に発表しました。
これによって全ての土地の所有権と不動産に関連する物的財産がデジタルと現実の合併によって最先端の管理となります。非常に多くの非上場会社がこの市場に向けたブロックチェーンによるソリューションを開発しようとしている理由はそこにあるのかもしれません。
不動産などのトークン化には従来の市場だと実現できない利点がいくつかあります。まず最初にほとんどの場合、トークンの値段があらゆる不動産などの価格とは比べられないほど低いです。これにより人は余裕があれば好きなだけトークンを買うことができます。ここではトークンが現実にあるモノ(例えばアパートや家)を表していることから、購入したトークンの数に比例してその不動産の一部の所有権を所有することができます。
さらに建設業者が未来の建設のために資金を集めることが可能になり、一般的に市場全体を大手投資者と彼らのルールから解放されます。
以上のことからこの概念が多くの有望な企業家から注目を集めていることも納得できます。XRED、PropyやBitPropertyのような会社がある程度似たソリューション(例えば誰でも使える投資プラットホーム)を提供しています。XREDのようにある特定の場所に焦点を合わせる会社もあれば、BitPropertyのように国際的に活動することを目標にしている会社もあります。しかし、ほとんどの会社はそれらを実現するために、ブロックチェーンによる革新に適応できていない立法行為に取り組む必要があります。
したがってトークンは株のように扱われていても、法律上はそのように考えることはできません。それらのプロジェクトによって提供されたビジネスモデルは今までにそのようなモデルがなかったため、一般的に現在有効であるどの規制モデルにも当てはまりません。そして最後に、司法権の友好度は国、地域によってそれぞれ違うため国際的に利用可能なプラットフォームを作ることはそう容易くはありません。
しかしこれは少しずつ変わってきています。日本は規制の枠組みをブロックチェーンに順応させ始めることでまた一歩先にでました。このモデルは特定の立法行為には訴えませんが、それでも多くの国は日本を見習うことになるでしょう。
我々はまだ長い道のりのスタート地点に立っているだけです。しかし、サトシ・ナカモト氏が破壊的なホワイトペーパーを出版してから10年も立っていないことを考えると、あらゆるもののトークン化は数年以内に実現されるかもしれません。
Tokenization Links Digital and Real Worlds Together
Oct. 12, 2017 by Guest
参考記事はこちらから
CoinPostの考察
革新的な技術であるブロックチェーンを利用することによって、今まで出来なかったこと実現できるようになり、データの管理システムが変わりました。これは不動産に限らず保険、医療、銀行送金、決済など多くの分野で活かせます。
ブロックチェーン企業は利用方法を開発し、そのメリットを社会に提供しようとしていますが、それに応える新しい枠組み(法律や規制)が整っていない分野もありますが、多くの分野で様々な企業が利用方法を開拓しようとしているので、政府もそれらの企業と協力して事業を進めていくことになるのではないかと考えています。
日本でもブロックチェーン技術を電力分野に応用する実験を始めようとしているなど、普及していくことを期待します。