はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

国際通貨基金、「ブロックチェーン島」マルタ共和国にマネロン対策などを勧告する文書を公開|仮想通貨業界に影響の恐れ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

IMFがマルタ共和国に勧告
国際通貨基金(IMF)は、マルタ金融サービス機構(MFSA)に対して、資金洗浄対策とテロ資金供与防止の欠如を指摘する調査文書を公開。緊急措置をとるよう勧告もしており、仮想通貨業界への影響も懸念される。

IMFがマルタ共和国に勧告

地元メディア「Times of Malta」の報道によると、国際通貨基金(IMF)は2月28日、マルタ金融サービス機構(MFSA)に対して、資金洗浄対策(AML)とテロ資金供与防止(CFT)が大幅に欠けているとして緊急措置を講じるよう勧告した発表に関する、公式のFSSAレポートを公表した。

IMFは、1月24日にマルタ訪問し、ブロックチェーンの資金洗浄対策のコンプライアンス違反などを指摘する調査結果の発表を行なっていた。

同メディアの伝えるところによれば、IMFのレポートでは以下のように述べたという。

銀行管理を強めるため、MFSAは緊急の監督処置を取り、国内の検査頻度を増やす必要性がある。また、制裁措置の一環として罰金をより有効に活用し、なおかつ、監督措置が遅れることのないように気をつけなければならない。

(中略)

マルタ共和国の資金循環に対するオープンな姿勢が、資金洗浄(ML)やテロ資金給与(TF)のリスクを高めている。他国から資金流入が増加すると、一般的にML/TLのリスクが高まるが、それらが要因で、銀行や不動産、バーチャルアセット、IIP(鉱工業指数)に大きな損害を与える可能性がある。

ブロックチェーン島「マルタ」

マルタ共和国は「ブロックチェーン島」として知られ、仮想通貨・ブロックチェーン技術に大変寛容な姿勢をとり続けている。

ニューヨークで開催された「国連総会2018」での、同国首相Joseph Muscat氏のスピーチにおいても

私はブロックチェーン技術が既存システムを大きく変革すると強く考えている。

ブロックチェーン技術を用いた仮想通貨は未来の通貨となるだろう。

と話しており、同国には大手仮想通貨取引所のBinanceやOKEx、Bittrexなどをはじめ、仮想通貨・ブロックチェーン企業が数多く存在している。

今回IMFから具体的なレポートが公開されたことによって、より早急な対応が求められることが予想され、仮想通貨市場にも様々な影響が及ぶ可能性が予測される。今後の動向に、世間の注目が集まる。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

国際政府間機関FATFが6月に勧告:仮想通貨取引所の規制を「商業銀行」と同等水準へ
今年6月に仮想通貨規制を勧告するFATFは、仮想通貨を「財産、収益、資金、その他の資産」とみなすべきと主張。約10年ぶりとなる日本への「対日相互審査」は、10-11月頃を予定している。
米カリフォルニア州議会に仮想通貨ビジネス規制法案が提出|厳しい審査基準と罰則も
米カリフォルニア州で仮想通貨関連活動を行う企業に対する州の承認を義務付ける法案が州議会に提出された。 仮想通貨ビジネスの定義や違反企業への罰則といった内容も盛り込まれている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧