CoinPostで今最も読まれています

米SEC、仮想通貨カストディにおける現行法適用のフィードバック募集|投資家保護の一環で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SEC、仮想通貨とカストディルールに関するフィードバックを募集
米SECは、有価証券に関するカストディの法律が仮想通貨業にどのように適用するか、仮想通貨業界からコメント・意見を募集している。

米SEC、仮想通貨とカストディ規則に関するフィードバックを募集

米SEC(証券取引委員会)が、有価証券に関するカストディの現行法が仮想通貨にも適用されるよう、仮想通貨業界からコメント・意見を募集していることが判明した。

SECは3月12日、「投資アドバイザー法1940年」のカストディ規則Rule 206(4)-2に関する「非DVPのカストディ業務とデジタル資産に取り組む 」という公開レターを、「投資アドバイザー協会」の会長Karen Barr氏に向けて、開示した。

出典:SEC

日本銀行 によれば、DVPとは、「Delivery Versus Paymentの略で、証券の引渡し(Delivery)と代金の支払い(Payment)を相互に条件を付け、一方が行われない限り他方も行われないようにすることをいう。

これは、証券決済において、資金(または証券)を渡したにもかかわらず、取引相手からその対価となる証券(または資金)を受け取れないという『取りはぐれ』リスクを回避するための方法・仕組みである。」とある。

カストディリスクを評価する機会

現行法の「投資アドバイザー法1940年」は、カストディ企業などへ証券を託す投資家を守るための規則を定めているものであるが、SECは、投資アドバイザーが投資家の資産を保管し、無断利用するようなリスクが増加しているため、SECへの登録を必要としていると説明した。

SECが非DVPのベースで、同法律の「カストディ規則」が仮想通貨の投資アドバイザー・カストディおよび取引を提供する企業にどのように応用するか、または改正案が必要となるかに関する意見募集となっているのが、今回のポイントだ。

「非DVP」は、DVPと異なり、資産の引き渡しと支払いに時間差があるため、カストディにかかるリスクはより高く、「非DVPで取引される仮想通貨の種類、そのカストディサービスの役割、およびカストディサービスのリスク管理」が、SECに対する質問の中心となっている。

過去にSECのインターン経験を経たKatherine Wu氏(現在仮想通貨リサーチ企業Messariの責任者)は、SECの今回のイニシアチブに関して分析 し、「SECは、仮想通貨業界に対し、カストディリスクを評価する機会を与えているため、ソフトなアプローチを取っている。」とコメントしている。

以前、SEC長官を務めるClayton氏は、ビットコインETFに関する、徹底した仮想通貨カストディの充実化は、投資家保護においても、SECが市場健全化を判断する上でも極めて重要な基準となる、と強調していた。

今回、SECの意見募集がどのような結果をもたらすか、注視したいところだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米SECが審査中の「ビットコインETF」に関するパブリックコメントが激減|過去の経緯から見る今後の展望
ビットコインETFが材料視され、BTC価格に大きな影響を及ぼした昨年9月に寄せられた1400以上のコメント数と比較すると激減。4月上旬の可否判断は、市場からは延期すると見られている。
米SEC長官、次の「ビットコインETF審査」を4月上旬に控え可否判断に再び言及
米SEC長官Jay Clayton氏は、次回のビットコインETF可否判断日程を4月上旬に控えている今、承認に必要な条件について改めて言及した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧