- OKEx、独自チェーンとDEXを立ち上げへ
- 大手仮想通貨取引所OKExは、独自のブロックチェーンと分散型取引所(DEX)をローンチする予定を発表した。ノードの選定方法などエコシステムの詳細も明らかに。
OKEx、独自チェーンとDEXを立ち上げへ
世界有数の大手仮想通貨取引所OKExは、独自のブロックチェーンと分散型取引所(DEX)をローンチすることを公式で発表した。それぞれの名称は、独自ブロックチェーンが「OKExChain」、分散型取引所が「OKDEx」となっている。
@OKEx Hits Big Update to launch its Own #Blockchain and First #DEX#OKJumpstart #OkChain #OkDex #cryptoexchange https://t.co/UQp29s7wGS
— CoinGape (@CoinGapeMedia) 2019年3月22日
同取引所の大型アップデートを伝えたMediumの投稿記事には、主なアップデートの詳細が記載されている。以下がその一覧。
- 独自ブロックチェーンのローンチ – OKChain
- 初めての分散型取引所のローンチ – OKDEx
- 取引所の独自通貨「OKB」トークン(現在オフチェーン)が4月に、ERC20ブロックチェーンに準拠した後、OKChainのメインネットに追加される
- 7億OKBトークンのオンチェーンリリースが2020年から2022年にまで延期
- OKBトークンは、OKEx取引所が立ち上げるトークン発行プラットフォーム「OK Jumpstart」で利用可能な唯一のトークンとなる
同取引所の運営チームは、独自ブロックチェーンの開発を進めていたことを明かし、現在OKChainの開発は最終段階を迎えているとした。2019年6月にテストネットへローンチする予定だとしている。
また、DEXの取引にOKBトークンの利用を計画していることも公表している。
公式投稿文には、以下のようにDEXの詳細が記されている。
我々はOKExの最初の分散型取引所(DEX)を「OKChain」上にローンチ予定で、そのブロックチェーン上では、(利用者が)スーパーノードの選定を行う。OKBトークンを用いることで、スーパーノードの候補者に投票を行い、OKDEx上で取引手数料が支払われるという仕組みだ。
OKBはトークンのプレセールにも利用される予定で、プロジェクトチームは、将来的にはサービス料としてスーパーノードに「OKB」の手数料を支払うことになる。
またIEO(initial exchange offering)のためのブロックチェーン・プロジェクト「OKJumpstart」では、これからも継続して、OKBトークンのみをネイティブトークンとするとしている。
IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)とは、資金調達のための、ICOのような仮想通貨トークンセールのこと。
従来のICOと異なり、大手取引所の上場が約束されている点や、トークンのロックアップの時間、もしくはトークンプロジェクトのセール、上場に関わる審査の欠如など懸念点が大幅に取り除かれるため、特に大手取引所が開催すれば、投資家人気も集まりやすいとされている。
なお、世界一取引所Binanceでは、1〜2月分のトークンセールkが共に数十秒で完売し、3回目では申し込んだ人数が過去最大となったことで、IEO需要が2017年のICOブームを上回るではないかと関心を集めている。
進む取引所のメインネット
今回OKExの独自のブロックチェーンリリースの発表は、仮想通貨取引所において初ではない。
世界最大の取引所Binanceは先日、BinanceChain・BinanceDEXのテストネットを発表し、現在試行中にある。なお、Binanceは現在のプラットフォームトークンBNBをBinanceChainへ移行させる予定もしている。
#Binance Chain and the Binance DEX have now entered public Testnet phase at https://t.co/21Ewda56TO
— Binance DEX (@Binance_DEX) 2019年2月20日
Check out the below links to help you get started:https://t.co/oZ6K9nwxGi https://t.co/XSR8iBx81g https://t.co/iPIoqeTUc8 https://t.co/DRUAMMALcw https://t.co/DYQ27ltEeU pic.twitter.com/zaGrqqxZoY
このように、大手仮想通貨取引所が独自のブロックチェーンを開発し、ネイティブトークンを利用し、さらにDEXを立ち上げることは、取引所の今後のトレンドになる可能性が高いだろう。
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