- 仮想通貨の供給不足により、需要増加?
- 著者の見解では仮想通貨禁止はかえってプラス効果になると見ています。簡潔にその見解をまとめました。
ビットコイン取引はすべての利用者がシステム上の取引を把握することができる分散型台帳技術、すなわちブロックチェーンに記録されます。
取引をする個人の特定はできませんが、取引自体は公知され、その情報は全世界の人々がだれでも入手が可能になっています。その技術はコスト削減に繋がる上、慎重に計画された経済処置のため、世界中の銀行などの金融機関は次第にブロックチェーンを採用しています。インドではビットコイン取引が、デジタル製品の購入の際に発生するクレジットカード利用手数料や外国為替使用手数料のコストカットに利用されます。
仮想通貨の人気は徐々に増し、総市場価値は約数十兆円規模に達しています。ブロックチェーンはオープンソースということもあり、画期的な仮想通貨は、日々量産され続けており、おそらく数千以上の通貨が利用されています。
仮想通貨は、アルゴリズムのようなパズルを読解できるPCスキルを有するマイナーによって作成されます。
仮想通貨マイニングは多くの面で金の発掘と類似していますが、仮想通貨のマイニングにはPCパワーが必要であり、実質的にはオンライン上で行われています。 仮想通貨の供給には限りがあり、通貨によってマイニングの報酬を半減していくシステムを取っているため、需要に伴いますが、年数の経過とともに価値の上昇していくことが期待されています。
より多くの人が仮想通貨のマイニング事業に参入することで、そのパズルの読解難易度(マイニングディフィカルティ)は難しくなり、多くの人がその報酬を取り合う形になります。
しかし数多くある現存の仮想通貨中で、ほとんどの通貨は1円の価値にも及ばず、さらにそれらの殆どは取引所等に取り扱いがないため、現金に換えることができません。今のところ、多くのアルトコインは現金(フィアット)での取引ではなく、BTC建やETH建など仮想通貨ペアでの取引になっています。
世界各国で、拡大する仮想通貨法案や規制相次ぐ
仮想通貨が禁止されれば、まずメディアに大きく取り上げられ、より多くの人が仮想通貨を知ることになります。必然的に、仮想通貨の所持者は保持を続け、結果として市場供給が低減します。彼らはように、認知度が増すことで、需要が増加し、将来主要仮想通貨の需要が大きく上回ることが予測できます。また総量に限りがあるため、将来的に供給源による通貨入手が難しくなる可能性もあります。
仮想通貨の存在を知った人々はさらに仮想通貨の事について調べることになります。多くの人が投資した上で、仮想通貨を保有し続けることでの供給減による値段上昇を知ることになります。
たとえ居住国が仮想通貨を禁止した場合でも、いかなる手段を使って(違法又は仮想通貨がまだ合法な国から)入手しようと試みます。これにより、さらに仮想通貨の需要は増加します。 中国でも、国からの規制が発表したときに、多くの投資家は仮想通貨のボーダーレス(国境にとらわれない)取引を利用し、世界各地の取引所に逃げて取引を継続しています。
このことからも現在相次ぐ各国の法整備やそれに伴う禁止事項にもかかわらず、供給低下と需要増加を合わせもつ仮想通貨の価値は高騰を続けていく可能性があります。
仮に金融機関に新しい技術の採用を義務化し、さらにビットコインとイーサリアムの利用を制限したとしましょう。もしこれらの企業らが新しいスタートアップによって本来のビジネスを失い、さらにその技術は中間業者をひつようとしないため企業らが技術の普及ができないとしたらどうでしょうか。
この技術の信頼性は、固有特性であるプルーフ・オブ・ワークシステム(マイニング)及びオープンソースのブロックチェーンによって世界的に支えられています。仮想通貨は現在ボリビア、キルギス共和国、バングラデシュ、エクアドル、サウジアラビア、北朝鮮などで法的に禁止されます。(先日ではベトナムも禁止を発表しました。)
さらにこれらの国は近々、仮想通貨取引ウェブサイトなどのさらに禁止を厳重にする可能性もありますが、その範囲は国境又は支配権以内に留まります。つまり仮想通貨を完全に阻止するには、全世界の政府が揃って禁止するしかないのです。
多くの国の経済状況を安定または変えることのできる仮想通貨の禁止は、イギリスによるインド植民地時代の『コブラ効果』のように、仮想通貨の人気を高めるため、かえってプラス効果の材料としかならないでしょう。
コブラ効果:問題を解決しようとしたが、実際には問題を悪化させてしまうときに生ずる 。「意図せざる結果」の事例。
Why banning crypto currency will only prove out to create more boost
Oct 05, 2017 by unknown
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