CoinPostで今最も読まれています

200兆円規模の仏生命保険業界、仮想通貨への投資が可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

フランスの保険会社、仮想通貨への投資が可能に
フランス政府が新法案を可決したことで、生命保険会社は仮想通貨の関連投資商品の提供が可能になる。巨額な機関マネーの流入に期待。

フランスの保険会社、仮想通貨への投資が可能に

FX関連ニュースサイトFXStreetが11日に報じた内容によると、新たな法案がフランスで可決されたことにより、国内生命保険会社は、仮想通貨及びデジタルトークンへの投資を無制限に行うことが可能になる。

仏地元メディアLes Echosは、ローカルビジネスを促進する目的でフランスの国民議会が新たな法案を可決したという。

新法案は「Plan d’action pour la croissance et la transformation des entreprises」と呼ばれ、この法案の二つの条項によって、生命保険会社は専門の投資ファンドを通じて仮想通貨への投資が可能となり、仮想通貨のエクスポージャーを含んだ生命保険商品の提供を行えるようになるという。

現在、フランス国内の生命保険の市場規模は200兆円を超えており、保険業の機関投資家が仮想通貨市場に与える影響は多大なものになるとされている。

この件に関して、フランス大統領マクロン氏が率いる政党「En Marche!(アン・マルシュ!)」の副代表を務めるJoel Giraud氏は以下のように語っている。

この法案の一番の目的ではなかったが、生命保険会社は仮想通貨を組み込んだ商品を提供することが可能となるだろう。それらは仮想通貨専門ファンドを通した形で投資を行うことになる。

同氏よれば、この法案の本来の目的は、フランス政府が保有する航空会社ADPの持ち株を売却し、仮想通貨などを扱うような新しい投資ファンドがそれを購入することで、民営化を進めることだと伝えている。

同国の著名法律事務所Simmons & Simmons LLPのBernard-Alzias弁護士は、この法案により、保険会社のみならずより幅広い機関投資家から仮想通貨への投資が法的に認められる可能性が極めて高いと見ている。

つまり、欧州において仮想通貨の規制や法整備が進んでいるフランスでは、機関投資家による仮想通貨への資金流入が今後大幅に拡大していくと考えられるだろう。

フランス国内の関連動向

先月、フランス商事裁判所の書記官全国評議会(NCC)は、グローバルIT企業のIBM社がNCCの業務を対象としたブロックチェーン技術の開発に成功したことを明らかにするプレスリリースを発表している。

本格的な導入は2019年上半期になるとし、フランス全土の商事裁判所において商業登記や企業登録の管理に利用される予定だ。利用対象の詳細は以下の通り。

・企業が抱える規制面での問題の共有

・フランス国内の企業登録変更(登録先裁判所の変更、企業名の変更、新支店のオープンなど)

このようにフランスの政府機関においてブロックチェーン技術を積極的に導入する動きが見受けられる。

一方で今年の1月下旬、フランス国民議会の財政委員会は、仮想通貨・ブロックチェーン技術に関するレポートを提出し、その序文において委員長であるÉric Woerth氏が、高い匿名性の供給を目的とした仮想通貨の利用の禁止を提案していたことも判明している。

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧