はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインがETFとなる可能性とその影響

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

まず初めに、今までビットコインを取引していたのは個人投資家であり、機関投資家の存在はほとんどありませんでした。

しかし、このビットコインETFという金融商品になることで彼らでも取引できるようになるのです。

目次
  1. ETFとは
  2. 機関投資家とビットコインの関係
  3. ETFへの道のり
  4. ETFの資産規模
  5. まとめ

ETFとは

Exchange Traded Fundの略であり、証券取引所に上場している投資信託のことです。

証券取引所を通して誰でも取引できるようになっているため、株と同じように取引所がオープンしている時間は取引可能です。

誰でも取引ができるということで、個人投資家だけではなく、機関投資家も投資することができる金融商品です。

種類も豊富で株式、金、原油など世界中の色々な資産に投資できます。

また、今あるビットコインに連動するビットコインETFは、ビットコインの値動きとほとんど同じ動きをするように運用されます。

投資家はそのETFが連動する指標が組み込まれている株式をパッケージにしたような受益証券というものを取引し、この証券は株式と同じように証券会社を通じて取引できるのです。

手数料に関しても株式投資のように安く、売買がシンプルであるメリットもあります。

機関投資家とビットコインの関係

機関投資家には義務があります。

その義務とは資金提供者・受益者の利益を第一に考え、彼らの顧客と向き合い、細かな情報を共有し、利益に適う金融商品やサービスを提供することです。

そのため、価値がついてはいるものの誰に管理されているのかどこが発行しているのかわからないビットコインを取り扱うことに一歩踏み出すことができませんでした。

また、このビットコインは信頼性があり、伝統的な取引所には上場されていないこともその一因のひとつにあるでしょう。

仮想通貨の仕組み【初心者向け図解】暗号技術と問題点について
仮想通貨を支えるブロックチェーン技術について解説図を用いて簡単に、仮想通貨がはじめての人でもわかりやすく解説します。暗号技術・ハッシュ・P2Pなどが主要なキーワードになります。

そこでビットコインをETFという取引所で取引される投資信託に申請し、承認されれば、彼らが信頼を置いている取引所で取り扱われるようになり、売り買いできるようになります。

ETFにしようという動きは以前からありました。

ETFへの道のり

その一つにフェイスブックの設立に携わり、創業者のマーク・ザッカーバーグ氏と制作をめぐり裁判を起こす一連の内容の映画「ソーシャルネットワーク」で有名なウィンクルボス兄弟がいます。

彼らはその裁判で受け取った示談金6500万ドルを元に立ち上げたWinklevoss Bitcoin Trust社はビットコイン事業に参入し、彼らがBitcoin ETF米国証券取引委員会(SEC)に認可の申請を行いました。

結果としては承認見送りとなってしまい、否決されました。

他にもSolidX Pertners(ブロックチェーンの会社)の申請は否決、Grayscale Investments(仮想通貨の投資会社)も申請中です。

また、カナダの企業Evolve FundがカナダでビットコインのETFを申請しています。

この企業は他にもサイバーセキュリティETF、自動車イノベーションETFを取り扱っています。

カナダの仮想通貨事情はアメリカの規制等に比べるとICOなどに対しても柔軟です。

そのため、世界初のビットコインETFが誕生する可能性は現状のアメリカよりも高いのかもしれません。

そして、先日、世界最大として知られているアメリカのシカゴオプション取引所がETFではなく、ビットコインの先物2018年初めに上場を目指すと発表しました。

これを受け、証券取引所を運営する同国のCMEグループ年末までビットコイン先物を上場する計画であると発表しました。

つまり、ビットコインがアメリカの連邦政府によって監視された伝統的な取引所で取り扱いされることになり、ビットコインETFの実現に向けて大きな後押しとなります。

さらにこの発表を受けて、老舗の運用会社VanEckがVanEck Vectors Bitcoin Strategy ETFを申請し、ETF.comのCEOはETFが年内にも承認されるだろうと予測しています。

これが実現すれば、イーサリアムリップルなどの仮想通貨がETFとして市場に取り扱われる可能性も十分にあり得まますので、このETF申請の動きは仮想通貨界にとっても非常に大きな意味を持つことになります。

ETFの資産規模

現在のアメリカのETF資産総額3兆ドル(約340兆円弱)を超えています。その中で通貨のETFの割合は2%ほどあり、約600億ドル(約7兆円)あります。その中にビットコインETFが投資先の一つに加わる可能性があるのです。そうなれば、機関投資家の莫大な運用資産の流入も見込め、市場が今まで以上に活性化することが期待されます。

まとめ

このようにETFビットコインが誕生する日がとても近いように思えます。

誕生すれば、ビットコインの価格は上昇するのではないかと推測されています。

先物が上場するというニュースを受けてビットコインの価格は80万円近くまで上昇し、最高値を更新しています。

ビットコインが新しい形として、市場で取引されるようになることで、ビットコインの認識・価値も変わることは間違いないでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
15:37
仮想通貨AIエージェント銘柄ai16zとは?特徴・購入方法まで解説
ソラナ AI Hackathonから生まれた注目トークン『ai16z』について解説。a16z提供の開発キット「Eliza」を活用したAIエージェントプロジェクトの特徴や、Raydiumなどソラナ系DEXでの買い方を紹介。AI×ブロックチェーンの新たな展開を探る。
14:00
JPモルガンCEOが銀行秘密法の欠陥を指摘 仮想通貨企業の口座解約の真相とは
米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、仮想通貨企業に対する口座解約措置は、銀行秘密法による制約によって余儀なくされたものだと指摘し、規制を見直す時期に来ていると主張した。
13:30
仮想通貨トロン(TRX)とは|今後の将来性とおすすめ取引所
仮想通貨トロン(TRX)の特徴や将来性、取引所情報を詳しく解説。高速な取引処理と低コストを実現する分散型プラットフォームとして、エンターテインメント分野での活用が進む注目の仮想通貨を紹介。
13:25
米SEC、仮想通貨カストディ事業の壁となる「SAB121」ルールを撤回
トランプ新政権下の米証券取引委員会が、仮想通貨カストディ事業への妨げになるとみられたガイドライン「SAB121」を撤回した。
12:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。
11:45
トランプ夫妻のミームコイン「TRUMP」「MELANIA」の保有層や利益は? チェイナリシスが調査
ブロックチェーン分析企業チェイナリシスが、ドナルド・トランプ夫妻のミームコインの購入者層と利益状況の実態を分析した。
11:25
バイナンスラボ、「YZi Labs」にリブランディング
仮想通貨取引所バイナンスから独立したBinance Labsは、YZi Labsにリブランディングする。バイナンス前CEOのCZ氏が、投資活動に積極的に関与するという。
10:45
ソラナ基盤のジュピター、エアドロップ実施 200万以上のアドレスが対象に
仮想通貨分散型取引所アグリゲーターJupiter(ジュピター)は23日、235万の対象ウォレットに7億JUPトークン(5億4600万ドル相当)を配布し始めた。
08:45
「ビットコイン戦略的備蓄」大統領令で市場乱高下|仮想NISHI
ルミス米上院議員がデジタル資産小委員会の議長に選出されたことが発表されると、期待が一部後退し反落したが、未明にトランプ大統領が仮想通貨の戦略的国家準備金に関する大統領令に署名したことで、再び上昇する展開に。
08:15
ビットコイン価格、過去サイクルと連動した推移示すか Glassnode分析
仮想通貨ビットコインの現在の価格推移は、過去のマーケットサイクル、特に2015年から2018年のサイクルと非常に似ている傾向にあると分析された。
07:50
トランプ氏、米国を仮想通貨の中心地にすると改めて表明
米国を仮想通貨とAIの中心地にするとドナルド・トランプ米大統領はダボス会議で演説。トランプ氏は選挙活動中から米国を仮想通貨の中心地にすると表明していた。
07:10
中国政府、PlusTokenから押収した3兆円相当のビットコインを売却か
中国政府が保管するする3兆円相当の仮想通貨ビットコインを売却し大きな売り圧力を与えた可能性が浮上した。
06:45
米CME、XRPとソラナ先物取引に関する情報を否定
米シカゴ・マーカンタイル取引所のベータ版ウェブサイトで、XRPとソラナの先物取引契約に関する情報が誤って公開されたことが判明した。
06:15
ビットコイン価格乱高下、ルミス米議員の発表を受け
シンシア・ルミス米上院議員の昨夜の仄めかしにより、ビットコインの価格が一時的に106,000ドルまで急騰したが、その後発表される内容が国家のビットコイン戦略的準備金の計画とは無関係であることが判明し、価格は反落した。
05:50
トランプ大統領、仮想通貨の戦略的国家準備金に関する大統領令に署名
トランプ米大統領は24日、仮想通貨市場に関する大統領作業部会を設立する大統領令に署名した。この作業部会は、ステーブルコインを含むデジタル資産の連邦規制の枠組みを開発し、「戦略的国家デジタル資産備蓄」の作成を評価することを目的としている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧