- 仮想通貨市場
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●ビットコインの上昇要因に「アルゴ取引」の取引高増加を見る専門家も
●オクスフォード大学系列ビジネス教授は6月に5500ドル〜6000ドルの弱気予想
金融市場と仮想通貨
22日の東京株式市場は、前日比10円高の21,283円に。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、セレス<3696>が4.62%安と続落。16日の高値2393円から5営業日で、本日終値1775円まで急落している。
ビットコインテクニカル分析
100万円の大台の前に一服中のビットコインは引き続き、上値の重い展開が続いている。今朝6:00頃にも90万円超えをトライしたが、またもや89.5万円付近のレジスタンスラインに跳ね返されて下落。
5月に入ってからも急騰を続けていたビットコインだが、直近4回の同価格帯からの反落(赤丸)では、いずれも極めて短い時間軸で2〜3万円幅ほどの急落を見せるなど、相場の意思も感じさせる。
22日19時時点では、これまでの支持線が抵抗線に変わりつつあり(オレンジ+青)、大きく下に振って調整を挟み上値を軽くしてからの急反発か、好ファンダの後押しでもない限り、最高値を抜け切るエネルギーは不足しているようにも感じられる。コンセンサスを終えて目先材料出尽くし感もあり、調整色が強まっているのかもしれない。
いずれにせよ先日のLS需給再逆転後は、少なくとも「押し目買い一択」とするような強気一辺倒の相場ではなくなっている。出来高減少とともに板が薄くなっており、上下どちらに抜けるか大きな優位性はないため、引き続き、急動意には要警戒と言えそうだ。
ビットコイン:これまでの上昇要因と、年内の相場行方は
ビットコインが見せていた直近の上昇勢いを受けた多くのアナリストや専門家(例えばFundstratのトム・リー氏やGalaxy DigitalのCEOなど)はビットコインが年内ATHを更新するとの予見を示していた。なお2017年年末のバブル相場に類似しているとの観点も見受けられる。
しかし、一部の投資アナリストは、9500ドルがビットコインの今年の最高値と見ている。
ビットコイン価格の予測サイトFinderは10名の著名アナリストの意見を調査し、直近の高騰と、これからの行き先に対する予測を調査した。結果、10名の専門家のうちの8名は高騰の主な理由は大型カンファレンス「コンセンサス2019」にて行われた発表によるものだったとしている。
- Bakktのビットコイン先物提供に関する進捗発表
- 新たな「SPEDN」アプリを利用し、スターバックスやホールフーズなどの主要店舗でビットコインの決済が可能
- デロイトが今後イーサリアム上で大型プロジェクトをローンチする
それ以外でも複数の要因があるとされている。例えば、Digital Capital ManagementのCOOを務めるBen Ritchie氏はBitfinexとテザー社の資金隠蔽事件とBinanceの流出事件が一時静まったこと、またはアルゴ取引での取引高増加もビットコインの上昇要因と見ている。
下図が専門家の見るビットコインの上昇要因の調査結果である。
コンセンサスの効果以外にも、米中の貿易摩擦やビットコインが来年2020年5月20日に半減期を控えていることも挙げられている。
今後の価格予想は賛否両論
今回のFinderの調査において、仮想通貨の投資ファンドBitBull Capitalの責任者とSNSマーケットネットワークのWishKnishの責任者は共に、6月1日までには8500ドル(約94万円)との高値をつけると予想しているが、オクスフォード大学系列のビジネス教授のNafis Alam氏は5500ドル〜6000ドル(約60〜66万円)との弱気予想を示す。
なお、年内の最高値の平均予想を見てみると、9659ドル(約100万円)となるが、実際、4割の専門家のみが、ビットコインが年内2万ドル(約220万円)とのATHに達することができると予測。200万円の水準は多くの投資家が意識する心理的ラインであり、2017年のバブル時期における最高値でもある。
一方で、2017年バブル後に起きた相場崩落の可能性に関しては、賛否両論となっている。
さらに現在において、ビットコインを「買う」と推奨する専門家は5割、「売る」が2割、「HODL」が3割となる。この結果を見ると、中長期において上昇の勢いがあるとの予測判断が窺えるだろう。
HODLを推奨する1人の専門家は、「長期的には10,000ドルを突破する日が来ると見ているが、すぐではない。仮に短期に10,000ドルを超えられたとしても長持ちはしないだろう。」と分析している。
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