- デロイトがイーサリアム利用の大型プロジェクトを予定か
- デロイトが、イーサリムブロックチェーン利用の大型プロジェクトを年内にローンチ予定だと明かした。これに伴い、イーサリアムは前日比20%以上の急騰を見せている。
デロイトがイーサリアム利用の大型プロジェクトを計画
世界四大会計事務所の1つ、デロイトが、イーサリアム利用の大型プロジェクトをローンチ予定であることを、「Consensus 2019」にて明かした。
同社のブロックチェーン部門グローバルCTO、Antonio Senatore氏(以下、Senatore氏)によると、プロジェクトは「今年中」に始動するという。
ブロックチェーンの採用に積極的なデロイトであるが、今月には利用するプラットフォームをイーサリアムからVechainへ移行することが、サンフランシスコで開催された「VeChain Summit 2019」で明らかになった。しかし、今回の発言によって、同社はイーサリアムも継続して利用していくことが判明した格好だ。
現在のところは、イーサリアムとVechainといった複数のブロックチェーンプラットフォームを活用していくとする同社であるが、Senatore氏はそれについて次のように発言している。
デロイトは複数プラットフォームの開発を強く信じている。その中でも、プロジェクトの5割はイーサリアムを利用することとなるだろう。
またSenatore氏は、「イーサリアムはテストされてきた堅牢なネットワークであり、オープンソースかつ透明性も高い」と、イーサリアムに対して肯定的な意見を示した。
一方で同氏は、Vechainの採用についても言及。クライアントの異なる要求や特定のユースケースに対応したものであるとしながら、その大きな理由としては、時々生じる、価格ボラティリティによるイーサリアムネットワーク手数料(GAS代)の高騰を挙げた。
また、「Vechainはその強固なコミュニティとエコシステムから、特定のユースケースにおいて良い選択肢となる」とも同氏は発言している。
なお、今回の発表を受けて、多くの通貨が軒並み上昇する中でも、イーサは特に高い上昇率をみせている。執筆時では前日比20.28%の高騰を記録し、一時30,000直前にまで到達した。
四大会計事務所によるイーサリアムの利用、そしてプロジェクトの50%がそこで行われていくことに対して、イーサリアムコミュニティでの期待が集まっている。