はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

BitMEXが仮想通貨先物に関する機関投資家向けサービスを提供へ|CryptoCompareとの提携で実現

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BitMEXがクリプトコンペアと提携、機関投資家向けサービス展開へ
BitMEXが機関投資家を対象としたリアルタイムの仮想通貨先物取引のデータセットを構築することを公表した。CryptoCompareとの提携で実現したという。機関投資家の投資判断に向けたより精度の高いデータ提供の実現に重要な理由を解説。

BitMEXがクリプトコンペアと提携

仮想通貨デリバティブ市場で牽引する「BitMEX」と英仮想通貨データを提供する「CryptoCompare」が共同で、リアルタイムの仮想通貨先物取引のデータセットを構築することをプレスリリースにて公表した。

巨額の資金を投じる機関投資家において、エッジ(有利な局面)の模索は常に求められる動きではあるが、(AI分析なども含めた)投資分析の多様化の中で、仮想通貨市場のデータセットの欠如はこれまでにも問題視されてきた。要するにデータを解析して取引シグナルを得る投資方法が難しい状況にある。今回の提携は、いちニュースのように思えるが、仮想通貨市場のスケールにおいて重要な動きとなりそうだ。

クリプトコンペアは英国で仮想通貨データの分析、提供を行う企業で、NasdaqやビットコインETF申請のVanEck社などと、仮想通貨先物取引のデータ提供でも提携を行なっている。現段階で機関投資家の需要はクリアに見えては来ないが、着実に一歩を進んでいるといえる。

BitMEXのデータセットは機関投資家を対象としており、市場データを提供する「Refinitiv」を通じてデータが提供されるとのことだ。また最終的には、それらデータは金融専門家を対象としたソフトウェア製品「Refinitiv Eikon」へと統合されるとしている。

CryptoCompareはこれまで、仮想通貨取引所のディーププールにおける注文板や取引データを提供してきている。

BitMEXのCEOであるArthur Hayes氏は、今回の発表について以下のように語る。

トレーディングを行う際に、最適な判断を下すためには、データへの確固たる洞察力が求められる。

仮想通貨の先物市場において、機関投資家を対象とした新たな価値のあるデータを供給できることをうれしく思う。

これにより、機関投資家はより自信をもって判断を下すことができるだろう。

仮想通貨リサーチ企業Diarの報告によると、先月には、機関投資家によるビットコインのデリバティブ取引は過去最高を記録しているという。

今春のビットコイン市場を受けて仮想通貨デリバティブが絶好調

今春のビットコイン市場を受けて仮想通貨デリバティブが絶好調、BitMEXでも過去最高出来高を記録
4月からの相場高騰の好影響により、デリバティブの出来高が好調な推移を見せている。各取引所で過去最高の出来高を記録しており、将来的な機関投資家の参入促進にも期待が高まっている。

BitMEXにおいても、4月からの相場急騰を受け、出来高が5月に78億ドル(8603億円)に達し、ついに過去最高値を記録。専門家が分析したところ、ビットコインデリバティブ取引量はビットコインの発行限度枚数である2100BTCをはるかに超える見込みが立っているという。

CryptoCompareのCEO Charles Hayter氏も「今回のパートナーシップで、仮想通貨市場への透明化や信用が向上するだろう」と話しており、その提携による機関投資家参入への期待感を示した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧