はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)の暴落要因を探る、イーサリアムやリップル(XRP)も大幅安|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
上昇相場から一夜にして一転した仮想通貨ビットコイン(BTC)の暴落要因を探る。イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)など軒並み大幅安となるなど、主要アルトコインも全面安に。

仮想通貨ビットコイン(BTC)市況

143万円まで上昇したビットコイン(BTC)は、10日23時頃より急落をはじめ、一時125万円台まで暴落した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は10日、半年に一度の議会証言での米経済の見通しについて「米中貿易摩擦に関する不確実性と、世界経済の強さに対する懸念は引き続き重しとなっている」との見解を示し、「米経済成長の下支えに向け、適切に行動する用意がある」と言及するなど、7月末のFOMCで利下げに転じる意向を示唆した。

これによりドル円が下落し、ダウ先物やゴールド価格が急騰。ビットコイン(BTC)も一時追従する動きを見せたが、3度目の上昇でも143万円を抜けることができず。大口の売りで140万円を割り込むと、下げ幅を拡大した。

相場には「上げ100日、下げ3日」という格言もあるが、損失を抱えた投資家によるロスカット連鎖が発生しやすく、上昇よりも下落の方がスピードが早い。

またパウエル議長は公聴会で、下院金融委の委員長に米フェイスブックが主導する仮想通貨プロジェクト「リブラ」に対する金融当局としての見解を尋ねられ、プライバシー面、マネーロンダリング(資金洗浄)、利用者保護、金融安定などについて深刻な懸念を表明。金融安定監視評議会(FSOC)でも協議が持たれたと言及した。

直近相場の上昇要因の一つとして指摘されていた仮想通貨リブラに関する期待感が萎んだことも、相場の重しとなった可能性がある。

また、係争状態となっている米NY州検事総長がBitfinexのIEO「LEOトークン」についても証券と指摘するなど、Bitfinexとテザー(USDT)周りの不穏な動きも、相場の先行き不透明感を助長したか。現在は、米NY市民へのサービス提供に関する、規制当局側の「管轄権」が争点になっており、29日に裁判が再開される見通しだ。

ただ多くの投資家が指摘するように、今回の主な下落要因は、相場の過熱感だろう。

ペナント上抜けからの「テザー砲」2発の影響で、わずか2日間で20万円幅上昇しており、bitFlyerのプラス乖離も5.6%を超えるほどの過熱していた。ダブルトップの形をつけた後の相場の揺り戻しで、ここ2日間の上昇分をすべて吐き出した格好となる。

急角度で上昇していたため、トレンドライン(赤)を勢い良く割り込んだ(①)ことで、直近の上昇を支えていた大口が一斉に売りに傾くなどセンチメントが急悪化したか。

下位足での拡大図は、以下のようになる。

132万円付近で一旦は下げ止まり134.5万円まで反発を見せる(②)も、1h雲上限を抜けきらずに反落。上値を切り下げ続け、6時過ぎには125万円台まで大幅続落(③)。全戻しとなった。

このまま続落した場合は、直近2日の高騰前に意識されていたサポートラインと4h雲下限が重なる120万(⑤)〜ペナント上レジスタンスとして機能していた122万円(④)あたりが肝となるか。118万円を割り込んだ場合は押し目との見方も厳しくなり、短・中期トレンドが完全に転換するおそれもある。今後上位足レベルでしっかりと反発できるかどうか注目される。

現在の相場は、ビットコイン(BTC)に資金を吸収される形でアルトコイン全体が軟調に推移(下図)しており、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)はビットコイン(BTC)以上に下落するなど資金抜け傾向も指摘される。特にBTC建では下落の一途を辿っており、ビットコイン(BTC)ドミナンスは年初来最高値の65%付近まで上昇していた。

コインチェック

本日、仮想通貨取引所バイナンスが「証拠金取引(マージントレード)」のサービス提供を発表したことが、ショートポジションの売り圧力により、アルトコイン市場の急落に拍車をかけたとの見方もある。

海外アナリストの見解は

相場の大幅反落を受け、経済・仮想通貨アナリストAlex Kruger氏は「ビットコインが11900ドルを割り込んで下向きに進めば、11400ドル(約123万円)まで戻ることも考えられる。」と、フィボナッチインジケーターを用いて説明を行なった。

一方Kruger氏は、本日意識すべき値動きの水準は、12300ドル(133万円)としている。

CoinPostの関連記事

ビットコインFX有名トレーダー座談会|レバレッジ規制後の仮想通貨市場の変化と立ち回り
bitFlyer BTCFXのレバレッジ4倍規制後にどのような変化があったのか。今後の仮想通貨展望や2019,2020年末価格について、有名トレーダーの700ニキ、青ハチミツダルマ、MOONトレーダーの三氏に見解を伺った。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
16:00
Binance Japan千野剛司社長が語る日本市場戦略|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、世界最大級の暗号資産取引所Binanceの日本法人が、国内最多60銘柄の取扱いを達成。千野剛司社長がWebX 2025への期待と日本市場での展望を語る。
15:57
メタプラネット、約345億円でビットコイン追加購入 保有量15,555BTC
メタプラネットが345億円でビットコイン2,205BTC追加購入。累計保有量15,555BTCで世界上場企業5位に。555ミリオン計画の進捗と株価への影響、今後の戦略を詳しく解説。
13:57
ヴィタリックらがイーサリアムのトランザクションごとのガス上限を共同提案 DoS攻撃対策と安定性向上目指す
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏と研究者のトニー・ワースタータ氏は、ネットワークのセキュリティと安定性向上を目的として、トランザクションごとのガス使用量にプロトコルレベルの上限を導入するEIP-7983を提案した。
12:21
イーロン・マスク、新政党でビットコイン支持示唆 法定通貨への懸念表明
イーロン・マスク氏が新政党「アメリカ党」でビットコイン支持を表明。「法定通貨は絶望的」と発言し、暗号資産への姿勢を鮮明に。トランプ氏との対立から第3政党設立へ。2026年中間選挙で限定的な議席獲得を目指す戦略も明らかに。
12:15
UAE当局、トンコインによるゴールデンビザ取得プログラムを否定=報道
アラブ首長国連邦当局がトンコインのステーキングでゴールデンビザを取得できるプログラムを否定した。当ビザの要件で仮想通貨投資家は対象外と表明している。
12:07
ビットコイン高値圏で推移、取引所の流入・流出比率は3年ぶり低水準に
ビットコインは109,060ドルで小幅上昇。取引所流入・流出比率が0.9まで低下し、2023年弱気相場以来の最低水準を記録。昨年11月の米大統領選以降、約20万BTCが取引所から流出し、残高は280万BTCと7年ぶりの低水準となった。これは投資家の長期保有志向の強まりを示しており、短期投機から長期価値投資へのシフトが鮮明になっている。
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧