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米国株・ナスダック反発 CPI伸び減速|15日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

3/15(水)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:32,155ドル +1%
  • ナスダック:11,428ドル +2.1%
  • 日経平均:27,222円 -2.1%
  • 米ドル/円:134.1 -0.01%
  • 米ドル指数:103.6 +0.07%
  • 米国債10年:年利回り3.68 +4.8%
  • 金先物:1,908ドル -0.4%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:24,462ドル +1.2%
  • イーサリアム:1,693ドル +1.2%

本日のニューヨークダウは6日ぶりに反発し、一時400ドル超上昇。ナスダックとS&P500も上昇となった。取引開始前に2月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、総合CPIはエコノミスト予想中央値と一致し、コア指数の前年比伸び率も鈍化し続けて予想と一致したことが好感されたようだ。

S&P500は、ロシアの戦闘機が米空軍無人機と衝突したという15日の報道を受けて上げ幅を縮小したものの、反発して取引を終えた。

米2月CPI

2月の米消費者物価指数(CPI)では、総合CPIは前月比0.4%上昇、エコノミスト予想中央値と一致した。一方、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は+0.5%、市場予想+0.4%を上回り、前月比(+0.4%)で5カ月ぶりの伸びとなった。今回のデータも前回同様、粘り強いインフレ圧力の持続を示しており、来週のFOMCでの利上げを正当化する内容とみられる。

シリコンバレー銀行の破綻が金融安定を揺さぶる中で、「間接的救済(ベイルアウト)」など米当局の対応が迅速だったためか、タカ派な利上げへの懸念は大きく後退し、利上げ見送りとの楽観論すら出ていた。しかし、依然高過ぎるインフレを受けて、トレーダーが織り込む来週の+0.25%利上げ観測は約80%まで上昇した。前日の取引終了時点では約50%だった。

出典:CME

なお、今夜はPPIの発表を控えている。

3月経済指標(日本時間)

  • 3月15日21時30分(水):米2月小売売上高
  • 3月15日21時30分(水):米2月卸売物価指数(PPI)
  • 3月23日3時(木):米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表、議長の定例記者会見
  • 3月30日21時30分(木):米10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
  • 3月31日21時30分(金):米2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比・前年同月比)

関連仮想通貨市場も注目のCPI(消費者物価指数)とは|わかりやすく解説

米中堅銀行破綻の余波

昨日の市場では、米国の投資適格級企業に係るクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)指数が90.2ベーシスポイントに上昇し、昨年11月以来の高水準を記録した。先週末のシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー銀行の連鎖的な経営破綻を受けて、信用リスクに関する指標が軒並み悪化したことを反映している。CDSプレミアムの拡大は、投資家が信用状況悪化に対してヘッジポジションの構築を続けていることを表している。

また、13日の米短期金利市場の変動は、08年金融危機などを含む過去40年間を通じて見られたボラティリティとは異なった。米2年債利回りはこの日、61ベーシスポイントという大きな低下を見せ、1980年代初頭以来最大の低下幅を記録し、1987年のブラックマンデー当時を上回った。2年債利回りの低下は3日間続き、米国債の需要は全ての年限で急増。また、バイデン大統領の発言後も米銀行株の売りが続いていることからも、市場への緊張感が高まっていることが窺えた。

バイデン氏は13日、納税者が損失を負担することはないと改めて強調し、「米国の銀行システムは安全で、必要な時に預金は口座にあると国民には安心して欲しい」と述べた。

関連バイデン米大統領、銀行システムの安全性を強調

シリコンバレー銀行については、SECと司法省が同社の役員による株式のインサイダー取引の有無について調査していることがWSJに報じられた。書類によると、破綻二週間前に同社のCEOが360万ドルに相当する同社株を売却した。調査は予備段階にあり、告発や不正行為の疑惑につながらない可能性があるという。

仮想通貨業界との今後のつながり

今回の銀行破綻の一件で、仮想通貨業界の多くの参加者は仮想通貨企業と取引する銀行が続々とサービスを停止するのではと恐れているが、コインデスクが入手したDCGのメモによると、ドイツ銀行やサンタンデール銀、HSBC、BankProvなど未だ多くの銀行がサービスを提供する意欲を見せているという。

米国株

この日の米国銀行株は米当局の金融保護措置などを背景に買い戻された。JPモルガン+2.5%、ウェルスファーゴ+4.5%、バンカメ+0.8%。前日に大暴落したファースト・リパブリック(+27%)や、チャールズシュワブ(+9.2%)など地銀株も急反発した。

また、IT・テックの一部も上昇。個別銘柄の前日比では、NVIDIA+4.8%、c3.ai-3%、ビッグベア.ai-17.9%、テスラ+5%、マイクロソフト+2.7%、アルファベット+3.1%、アマゾン+2.65%、アップル+1.4%、メタ+7.2%、コインベース+5.8%、シルバーゲート・キャピタル-7%。

メタ社は昨夜、新たに1万人を削減すると発表した。ザッカーバーグCEOは社員に宛てたメッセージで「新たな経済を巡る現実が何年も続く可能性に備えるべき」として、継続的な人員削減を伝えた。昨年11月には従業員の13%に相当する1万1000人の削減に踏み切ったほか、先週にも数千人規模の人員削減を発表したばかりだった。追加削減の発表を受け、メタの株価は7%上昇した。

関連米メタ社、NFTへの取り組みを停止

アルファベットは昨夜、GmailやDocsなどグーグルワークプレイスのサービスにジェネレーティブAI技術を導入することを発表した。また、グーグルクラウドはAIによる自動作画サービスを開発する企業ミッドジャーニーと提携することを発表した。

先週のGMラヂオ

先週木曜日には第12回GM Radioを開催。Strigaのマーケティング&セールス部門のトップMousser Rahmouni氏を招待し、「仮想通貨の銀行インフラと規制」について話してもらった。最近はシルバーゲートの銀行業破綻などの問題があり注目が高まっている。

関連「GM Radio」 次回は欧州の仮想通貨インフラ企業「Striga」が参加

なお先週水曜日のラヂオのアーカイブはこちら。

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