グリーンメタバーストークン (GMT)とは
グリーンメタバーストークン (GMT)は、Web3ライフスタイルアプリの「STEPN」や「STEPN GO」で主にガバナンストークンとして使用されている。一方、開発元である「Find Satoshi Lab(FSL)」が提供するWeb3ゲーム「Gas Hero」やNFT電子市場「MOOAR」といったプロダクトでも使われるなど、実際は他にも幅広い用途を持つ。
そのため、GMTはFSLエコシステムのネイティブトークンとも呼ばれる。供給量の上限は60億GMTに設定され、発行自体は22年3月のトークン生成イベント(TGE)で全て完了。その後は徐々にリリースされている。
価格
- 現在価格(2025年10月3日時点):0.0390ドル(約5.7円)
- 年初来高値(2025年1月):0.170ドル(約25.1円)
- 年初来騰落率(YTD):約 −73.81%
- 過去最高値(2022年4月):4.06ドル(約597.0円)
価格動向
時価総額|関連銘柄
グリーンメタバーストークン(GMT)の時価総額は2025年10月時点で約1.24億ドルで、「ゲーム」セクターの中では22位に位置する。同セクターで1位のイリビウム(ILV)の時価総額は約5.46億ドル、2位のNotcoin(NOT)は約1.62億ドル、続いてエンジン(ENJ):約1.22億ドルが近い規模感で並んでいる。
主な出来事
- 2024年4月:STEPNとアディダス提携、NFTスニーカーリリースへ
- 2024年4月:STEPNにポイント制、47億円相当の仮想通貨GMT配布へ
- 2024年5月:「STEPN GO」、フィットネスアプリSTEPN運営FSLが続編を発表
- 2024年5月:STEPN、ソラナスマホ保有者にコラボスニーカーを配布
エコシステム支援組織
FSL(Find Satoshi Lab):GMTを使用するSTEPNなどのプロダクトを開発・運営する企業。Web2とWeb3の架け橋になることをミッションに、Jerry Huang氏とYawn Rong氏によって2021年に創設された。
GMT DAO:GMT所有者による、GMT所有者のための組織で、オンチェーン投票を通じてGMTエコシステムの資金を管理する。創設は2024年。FSLや同社が提供するブランドから独立して運営される。
トークンアロケーション


上述した通り、GMTトークンは22年3月のTGEで上限の60億GMTが発行された。
その際の配分は、運動の報酬に30%(18億GMT)、エコシステムの資金に30%(18億GMT)、私募セールに16.3%(約9.8億GMT)、チームに14.2%(約8.5億GMT)、バイナンスでのローンチパッドセールに7%(4.2億GMT)、アドバイザーに2.5%(1.5億GMT)。
GMTのリリーススケジュールは画像の通りで、運動の報酬やプライベートセールなどに割り当てられた分が順次、市場に流通している。
出資している主なVC
- 資金調達総額:約920万ドル
- 大規模な投資ラウンド:(2022年1月、シードラウンドで500万ドル調達)
- リードインベスター: Sequoia Capital、Folius Ventures
- フォロー投資家:Solana Capital、6th Man Ventures、DeFi Allianceなど
GMTの将来性
ロードマップ
GMTは複数のプロダクトで使用されていて用途が多く、特定の1つのロードマップがあるわけではないが、FSLは最近、月毎の開発状況を報告している。
その中で、2024年はプロダクトの開発、アップデートやコラボの実施、イベントの開催を継続し、各プロダクトでイノベーションを推進しており、2025年も発展を目指すと説明。GMTをエコシステムの中心に据えてプロダクトを拡充させ、楽しく制限のないソーシャルな体験を今後も提供していくとした。
今後も、新プロダクトのSTEPN GOを中心に、新しい機能の追加やコラボやイベントに注目が集まりそうだ。
期待される今後の動向
FSLがアディダスやG-SHOCKとコラボしたり、NTTドコモと提携したりしながらプロダクトを拡充する中で、エコシステムで幅広く使用されるGMTは用途やユーザーが増加して価格が上昇する可能性がある。
2024年に入り、GMT DAOの設立やバーンの提案など、GMTは新たな展開により再び注目度を高めており、新しいフェーズに入ったとの見方がある。
投資リスク、懸念材料
GMTに投資する際のリスクは、初期投資家にGMTを販売していること。GMTが徐々にリリースされていくと市場の売り圧になる可能性があるため注意が必要である。
もう1つは、日本の交換業者に上場していないこと。GMTを入手するには、金融庁の規制下にない分散型取引所(DEX)を利用する必要がある。



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