WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?

デジタルゴールドとしての価値

世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者、ロビー・ミッチニック氏は、機関投資家がビットコイン(BTC)に投資する主な理由は「デジタルゴールド」としての価値であり、決済用途での利用普及への期待は「依然として投機的」との見方を示した。

21日に公開されたポッドキャスト「Coin Stories」のインタビューでミッチニック氏は、ビットコイン市場は、性質の全く異なる二層構造で動いていると指摘した。

一番上の層は、市場規模は小さいが取引量が多い個人投資家が中心となっており、レバレッジを多用した高頻度の取引を行い、非常に投機的な傾向がある。暗号資産(仮想通貨)に限らず、急騰が期待できる資産にのみ関心を示す。

もう一つの層は、はるかに市場規模が大きい一方で取引頻度は少なく、超富裕層や機関投資家、ファイナンシャルアドバイザーなどがこれに該当する。ミッチニック氏によると、この層の機関投資家はビットコインを「全く異なる視点」で捉えており、次のように説明している。

彼らは、ビットコインを新たな金融代替手段として捉えている。それは、通貨価値の下落に対するヘッジの一部であり、独自のリターンとリスク要因を持つ、ポートフォリオにおけるユニークな分散投資先としてだ。

ミッチニック氏は、過去数千年で世界的に通貨の代替手段として採用された資産は金・銀・ビットコインのわずか三つしかないと指摘。ビットコインは新しく、価格変動も大きくリスクはあるが、デジタルネイティブで保管や送金が容易なため、通貨価値の下落に対抗する有力な選択肢として存在感を示していると主張した。

ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、ビットコインには代替資産としての役割があると述べ、投資事例の一つとして取り上げている。

関連:金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転

決済手段としてのビットコイン

ミッチニック氏は、決済手段としてのビットコインの役割について、ブラックロックの顧客の大半は、投資基準として考慮していないと述べている。

同氏は、ビットコインを「通貨と商品(コモディティ)のハイブリッドのようなもの」と形容。現時点では、ビットコインの商品としての側面である「デジタルゴールド」としての価値保存手段が、広く受け入れられており、重要視されていると指摘した。

一方、通貨としてグローバルな決済に利用されるためには、スケーリングやライトニングネットワークなど、さまざまな技術的課題が解決される必要があると次のように述べた。

私たちブラックロックおよび大多数のクライアントにとって、現時点では「ビットコインがグローバルな決済ネットワークとして機能する」というシナリオを、投資判断の主要な根拠として積極的に織り込んでいるわけではない。

それはむしろ、”アウト・オブ・ザ・マネー・オプション”に類似した上振れ余地かもしれない。

同氏は、ビットコインが決済分野で広く利用されるようになる可能性を否定しないものの、現時点でその実現に期待するのは「宝くじが当たるようなもの」だと考えている。

関連:自称「IQ276」のキム・ヨンフン、ビットコインは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想

ステーブルコインの成功

一方、ミッチニック氏はステーブルコインについて、「決済手段として非常に高い市場適合性を持っている」とその成功を高く評価した。

また、ステーブルコインは価値を効率的に移動させる手段として大きな可能性を秘めており、現在の仮想通貨取引や分散型金融(DeFi)での利用にとどまらず、個人向けや企業の送金、多国籍企業間および国際銀行間の取引、資本市場での決済活動などにも活用されるようになると見ている。

ビットコインがステーブルコインと競争できる可能性は、個人送金については他分野よりも有望視できるかもしれないが、現時点では「投機的」だと同氏は強調した。

米ヘッジファンド大手アークインベストのキャシー・ウッドCEOは、ステーブルコインの急速な普及を理由に、2030年のビットコイン強気予測を従来の150万ドルから120万ドルに引き下げた。同氏は、ステーブルコインが「当初ビットコインが果たすと考えられていた役割の一部を奪いつつある」と説明している。

関連:アークのキャシー・ウッドCEO、2030年のビットコイン価格予測を大幅下方修正 150万ドルから120万ドルに

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/11 土曜日
13:30
イーサリアム、温室効果ガス排出量を99%以上削減
ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターは、PoS移行後の仮想通貨イーサリアムが電力需要を大幅低下させ、温室効果ガス排出量が99%以上減少したとする報告書を公表した。
12:00
規制はコストではなく「堀」、NERO Chain創業者に聞く2026年のWeb3業界
WebX2026プラチナスポンサーの豪州発レイヤー1「NERO Chain」創業者Jake Stolarski氏に取材。規制対応を強みとする金中心のRWAトークン化と、規制を「堀」と捉える2026年のWeb3市場観を聞いた。
11:35
ソラナ初期クジラ、23億円相当SOL盗まれたか
オンチェーン調査者のZachXBT氏は10日、ソラナのジェネシスブロック配布に関連する初期クジラのウォレットから約18万900SOLが盗まれた可能性があると報告した。一部はイーサリアムにブリッジ転送されたという。
10:20
ビットコイン6.4万ドル台へ上昇、現物主導の買いと原油安が追い風|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月10日から11日朝にかけて上昇した。7月初旬には一時5万7,000ドルまで下落し、年初来安値を更新していたが、足元では6万4,000ドル台まで回復。
10:05
ジーキャッシュ、ZEC偽造脆弱性対応の「Ironwood」アップグレードで実施日程公開
プライバシー仮想通貨ジーキャッシュがOrchardプールの脆弱性に対応する『Ironwood』アップグレードの実施日程を発表。フルノードのZebra移行も並行して進む。
09:40
米住宅法、CBDC禁止条項含み自動発効へ トランプ大統領署名拒否
トランプ大統領が米住宅法への署名拒否を表明した。法案は11日深夜に自動的に法律となり、連邦準備制度理事会によるCBDC発行を2030年末まで禁止する条項も発効する。
08:35
SKハイニックスのトークン化株式がソラナで取引開始、米ADR上場と同時に
韓国の半導体大手SKハイニックスが10日、米ナスダックにADR上場。約280億ドルの調達額は2014年アリババIPO以来最大の外国企業上場規模で、同日ソラナ上でもトークン化株式の取引が始まった。
07:15
AIエージェントで新たな取引体験の実現へ、ビットバンクが実証実験開始
仮想通貨取引所ビットバンクは、AIエージェントを通じた新たな取引体験の実現に向けて実証実験を開始。実証実験の背景や内容、将来的な目標について説明している。
06:55
米上場エンペリー・デジタル、AIデータセンター資金調達のため1400BTC売却
米ナスダック上場のエンペリー・デジタルが5月7日以降にビットコイン1,400BTCを売却し、約8,710万ドルを調達した。AIデータセンター投資や債務返済に充てる方針で、7月10日時点の保有残高は1,514BTCとなった。
06:25
暗号屋、銀行振込対応のステーブルコイン決済「すてぶるペイ」を発表
合同会社暗号屋は10日、銀行振込でステーブルコイン決済を実現する「すてぶるペイ(STBLpay)」を発表した。利用者はウォレット不要、加盟店は与信審査なしで導入でき、7月開催のWebX2026でもデモ展示を実施する。
05:55
英大手銀、2026年末ビットコイン10万ドル予測を維持
英スタンダードチャータードが2026年末ビットコイン価格10万ドルの予測を維持した。ストラテジーのBTC売却を「ノイズ」と評価し、同社が優先株担保へ戦略転換しているとの見方を示した。
05:00
USDC発行企業サークル、信託銀行設立の最終承認を取得
米ステーブルコイン発行大手のサークルは10日、米通貨監督庁から国法信託銀行の設立最終承認を受けた。デジタル資産の機関向けカストディ提供と、将来的なUSDCの準備資産管理を計画中。
07/10 金曜日
19:01
片山金融相、仮想通貨ETFの国内解禁に改めて意欲
片山さつき財務・金融担当相がQUICKセミナーで仮想通貨ETFの国内解禁検討を表明。仮想通貨を金融商品と位置付ける金商法改正案は参院審議中で、成立すれば2027年度施行の見通し。SBI証券・楽天証券は仮想通貨投信の販売準備を進める。
18:00
OKJ、カントンコイン(CC)取扱い開始予定 板取引でのCC取扱いは国内初
OKJが7月15日、カントンコイン(CC)の取扱いを開始予定で、対応暗号資産は54種類に。板取引での提供は国内初。Canton NetworkにはGoldman Sachs等大手金融機関に加え、SBIグループのSBIデジタルアセットホールディングスも運営参加している。
17:03
メタプラネット・JPYCら4社、デジタルクレジット共同検討
メタプラネットとJPYC、Progmatなど4社が、ビットコインとステーブルコイン、セキュリティトークンを組み合わせたデジタルクレジット領域の共同検討を開始した。中堅企業の資金調達課題や「Project NOVA」構想との関係を解説する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧