テゾス(XTZ)とは
テゾスはスマートコントラクト機能を備えたブロックチェーン。仮想通貨XTZは、テゾスのネイティブ通貨である。
メインネットをローンチしたのは2018年9月だが、XTZは2017年7月にICO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)が行われている。
テゾスはコンセンサスの仕組みにリキッド・プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用するブロックチェーン。XTZは、ステーキングやガバナンス、手数料の支払いなどに使用されている。
価格
- 現在価格(2025年10月7日時点):0.69ドル(約101.8円)
- 年初来高値(2025年1月):1.584ドル(約247円)
- 年初来騰落率(YTD):-45.27%
- 過去最高値(2021年10月):9.470ドル(約1,470円)
価格動向
24年12月:トークン化で小口のウラン取引が可能に、分散型アプリUranium.ioがテゾスでローンチ
24年6月:テゾス、テザー–USDTを導入
時価総額|関連銘柄
テゾス(XTZ)の時価総額は2025年10月時点で約7.46億ドル、「スマートコントラクト」セクターの中では約50位に位置する(CoingeckoランキングでBTC・DOGEを含めた広義集計では約55位)。同セクター上位では、イーサリアム(ETH)が約5,698億ドル、バイナンスコイン(BNB)が約1,745億ドル、ソラナ(SOL)が約1,282億ドルとなっている。
主な出来事
- 2022年3月:Web3.0テーマのETF、ブラジルで上場へ
- 2022年4月:仮想通貨テゾス、「Ithaca 2」アップグレードを完了
エコシステム支援組織
テゾス財団:助成金の提供などを行なって、テゾスのプロトコルやエコシステムの発展を支援する組織。コミュニティの一部という位置付けで、スイス連邦財団監督当局によって管理されている。
Nomadic Labs:テゾスの開発、発展、普及に従事する研究開発組織。テゾスを使用する企業や機関のサポートも行う。フランスを拠点に、ルクセンブルク、ドイツ、ベルギーで活動している。
Dynamic Ledger Solutions:テゾスの初期開発を行なった企業。2015年にキャサリン・ブライトマン氏とアーサー・ブライトマン氏が創設した。
トークンアロケーション

テゾスのプロジェクトは2017年にICOを実施し、初期供給量として約7.6億XTZが発行された。2019年1月公開のデータによれば、このうち約80%に相当する約6億XTZが投資家に販売されている。
それ以外では、テゾス財団とDynamic Ledger Solutionsに約7,630万XTZ、初期支援者に約316万XTZが配布されたと説明。これらの初期発行分は全て、すでに市場に流通している。
Total Value Locked(TVL)
Total Value Locked(TVL)は、DeFi(分散型金融)プラットフォームやプロトコルの価値を評価するための重要な指標の一つ。2025年10月時点、テゾスのTVLは約4,101万ドル。プロトコル別のTVLトップ3は以下の通り。
- Youves(約2,953万ドル):合成資産を発行・管理できる分散型プラットフォーム。ユーザーはトークンをスワップしたり、貸借したりできる。
- Sirius(約734万ドル):分散型の流動性プール。ユーザーは流動性を提供することで報酬を得ることができる。
- Kolibri(約177万ドル):担保付きステーブルコインを発行できるCDP(担保債務ポジション)型プロトコル。安定した資産運用手段として利用されている。
出資している主なVC
- 資金調達総額:約2.4億ドル
- 大規模な投資ラウンド:(2017年7月、2.3億ドルのICO)
- 投資家:Polychain Capital、Bitscale Capital、Boost VCなど
テゾス (XTZ)の将来性
ロードマップ
テゾスはオンチェーン投票により継続的に進化し、スケーラビリティ、セキュリティ、持続可能性を強化する。「Tezos X」構想の下、Smart Rollups の高度化やメジャー言語対応(まずは JavaScript/TypeScript、続いて Python/Java を検討)が2025年に向けて進展している。
- Tezos X: Smart Rollups の実装拡張とメジャー言語対応で開発参入障壁を低減(JS/TSを先行、Python/Javaを検討)。
- Smart Rollups: 取引処理をL2にオフロードし高スループット化。既存dAppの高速化・低手数料を実現。
- Seoul(2025年9月): セキュリティと効率性を強化し、ステーキング体験の改善などを実施。
期待される今後の動向
EVM互換L2「Etherlink」が2025年Q2に急拡大し、四半期取引数は2,050万件(前期比+474%)と報告。RWA分野ではHex TrustがEtherlink連携とxU3O8(トークン化ウラン)のカストディ対応を開始。2024年末にUranium.ioがTezos上でローンチしており、実資産のトークン化ユースケースが広がっている。7月のTezDev 2025(カンヌ)でも新発表が相次いだ。
投資リスク、懸念材料
インフレ(発行)で報酬が支払われる設計のため、需要が弱い局面では希薄化が価格の重しとなり得る。TVLやアクティビティは期ごとに変動が大きく、足元ではEtherlinkの伸長が目立つ一方、マクロ環境やルール変更の影響も受けやすい。米国の規制方針(ステーキングやデジタル資産の位置付け)は引き続き注視が必要。



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