はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン、弱気相場入りの兆候か CryptoQuantの強気スコアが低値を記録

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

弱気相場の兆しが見え始めたか

仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格が過去最高値(108,786ドル)から20%以上下落し、弱気相場に突入する可能性が指摘されている。

オンチェーン分析を手掛けるCryptoQuant社が開発したBull Score Index(強気スコア指数)が2023年1月以来の最低値を記録し、ビットコインが新たな弱気相場に突入する可能性が高まっている。ビットコインは1月のピーク(108,786ドル)から最大23%の下落を経験しており、市場参加者の間でベア相場突入への懸念が広がっていると同社は20日に公開した分析で指摘した。

出典:CryptoQuant

関連:「ビットコイン底値77000ドルの可能性」ヘイズ氏分析、パウエル議長発言を受け

Bull Score Indexは現在20ポイントと、2023年1月以来の最低水準にある。このインデックスは、ネットワーク活動、投資家行動、ビットコイン需要、市場流動性を追跡する10の主要指標から算出される。60以上の値が強気相場を示す一方、40以下の持続的な読み取り値は過去の弱気市場に一致しているという。

現在、10指標のうち8つが弱気シグナルを示しており、強気市場を支える基本的な要因が欠如していることを示唆している。特に、CryptoQuantのネットワーク活動指数は2024年12月から弱気シグナルを継続しており、ネットワーク活動の持続的な低下を反映している。2025年2月中旬以降、複数の指標が赤色に転じ、ビットコイン投資環境の悪化を示している。

CryptoQuantのCEOであるKi氏は最近、「ビットコインの強気サイクルは終了し、今後6〜12ヶ月間は弱気または横ばいの動きが予想される」と述べた。彼は「すべてのオンチェーン指標が弱気市場を示しており、新たな流動性が枯渇する中で、新しいクジラ(大口投資家)たちがより低い価格でビットコインを売却している」と指摘した。さらに、「過去2年間、指標が境界線上にあっても強気市場を呼び続けてきた。見解を変えることは申し訳ないが、今や弱気市場に入りつつあることは相当明確だ」と述べている。

歴史的に、ビットコインの価格はBull Scoreが60以上を記録した場合に強力な上昇を見せてきた。例えば、2020-2021年の強気市場や2023年後半から2024年初頭にかけての期間では、指数は一貫して60を上回り、価格の大幅な上昇と一致していた。反対に、40を下回る期間は2022年や2023年半ばに見られた下落相場に当てはまる。

出典:CryptoQuant

Ki氏は自身の分析に対するいくつかの反論にも応えており、「個人投資家がオンチェーン指標では市場にまだ参入していない」という指摘に対しては、「個人投資家はビットコイン現物ETFを通じて参入している可能性が高く、これはオンチェーンでは表示されない」と説明。また、「マクロ環境は改善しているのではないか」という反論に対しては、「オンチェーン活動はセンチメントをリードする。マクロ環境が本当に改善していれば、新たな流動性がすでに表れているはずだ」と語っている。

Bull Score Indexが今後40を下回る状態が続けば、これまでの弱気市場局面と同様に、弱気相場の継続を示す可能性がある。しかし、Ki氏は「少なくとも6〜12ヶ月は過去最高値を超えられないという意味であり、これから-70%の暴落に向かうわけではない」とし、「大幅な下落の可能性は低く、広い範囲内での横ばい値動きの方がより可能性が高い」と予測している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/22 月曜日
16:00
スイ(SUI)リキッドステーキング解説|二重収益を狙う運用方法
スイ(SUI)のリキッドステーキングは、ステーキングによる安定した報酬を得ながら、さらにDeFiで追加利回りを狙える点が大きな魅力です。 特に、スイの代表的なリキッドステーキン…
15:02
バイナンス、分散型AI L1チェーンの「0G(Zero Gravity)」上場を発表
世界最大級の暗号資産取引所バイナンスが、分散型AIレイヤー1ブロックチェーン「0G(Zero Gravity)」の上場を発表した。開発元のZero Gravity Labsは昨年時点で4000万ドルのシード調達を完了し、エコシステム全体で3億2500万ドルの資本コミットメントを確保している。
14:11
「5年以内にビットコインを量子耐性にアップグレードすべき」ソラナ共同創設者が警告
ソラナ共同創設者のアナトリー・ヤコベンコ氏は、量子コンピューターの急速な進歩がビットコインのセキュリティを大きなリスクにさらす可能性があると警告。「ビットコインを量子耐性のある署名方式に移行すべきだ」と主張した。
12:24
仮想通貨ASTERが急騰 バイナンス創業者CZ氏が支持する分散型取引所
バイナンス前CEO・CZ氏支持の分散型取引所AsterのトークンASTERが立ち上げから1,300%急騰している。時価総額3,500億円を突破しており、DEX取引高でも7位にランクインした。
12:09
メタプラネット、ビットコイン936億円分を追加購入
メタプラネットが5,419BTCを追加購入し、累計保有量は25,555BTCに到達。総取得額は3,982億円超に。世界有数のBTCトレジャリー戦略を加速。
11:58
ビットコイン横ばいで推移、個別銘柄ではCZ支持の「Aster」が高騰
暗号資産(仮想通貨)市場では、Aster(ASTER)が9月17日のトークン生成イベントから約10倍に急騰した。バイナンス創設者CZ氏の言及が急騰のきっかけとなり、分散型永久先物取引プラットフォームとして注目を集める。競合のHyperliquid(HYPE)は5.5%下落し、永久先物取引市場での覇権争いが激化している。
11:03
BNBチェーン最大のDEX・パンケーキスワップ、DeFiの裾野を広げる挑戦と日本市場への期待
PancakeSwapのHead Chefを務めるKids氏が語った。PancakeSwapがBNBチェーン最大TVLを誇る理由、4年の実績とマルチチェーン展開、トークン発行を簡単にするSpringboardの革新性について。
10:46
Threshold Labs共同創業者が語る分散型BTCブリッジの未来と日本展開戦略|独占インタビュー
Threshold LabsのSap Sarre氏が、TVL約1,050億円を達成した分散型BTCブリッジ「tBTC」の技術的優位性と日本市場戦略を語る。2020年以来セキュリティインシデントゼロの実績で日本企業のBTC活用を支援。
10:16
CZ率いるYZiラボ(旧:バイナンスラボ)、エセナへの投資拡大 USDe採用促進へ
バイナンス前CEOのCZ氏率いるファミリーオフィスのYZi Labsが仮想通貨エセナ(Ethena)への投資を拡大する。急成長のステーブルコインUSDeの採用促進やトークン化などを後押しする。
09/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRPとDOGEの現物ETF誕生やETHの機関投資家需要拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコインに強い買いシグナル「三役好転」、FOMC通過で12万ドル試す展開か|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場はFOMC通過後に1750万円台まで反発。9ヶ月ぶりの利下げ決定と段階的緩和の可能性により安心感が広がる。ドル建てでは三役好転の完成で12万ドル(約1770万円)が視野に。bitbankアナリスト長谷川氏による週次レポート。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トム・リーのBTC・ETH大幅上昇予測に高い関心
今週は、アーサー・ヘイズ氏の市場見通し、ビットマイン会長のトム・リー氏による相場分析、米SECによる仮想通貨ETF上場手続きの大幅簡素化に関する記事が最も関心を集めた。
09/20 土曜日
13:35
xAI、100億ドル資金調達か イーロン・マスクは否定
CNBCがマスク氏のAI企業xAIが企業価値2000億ドルで100億ドルを調達中と報じた。マスク氏はX上で「フェイクニュース」として報道を否定している。
11:30
上場医薬品企業フローラ、分散型AI「0G」トークンのトレジャリー企業に 590億円調達 
ナスダック上場の医薬品企業フローラが仮想通貨0Gコインのトレジャリー企業となることを発表した。ZeroStackにブランド変更し590億円を資金調達する。
10:55
ゲンスラー米SEC前委員長、仮想通貨批判もビットコインは例外視か 
ゲンスラー前SEC委員長が仮想通貨について発言した。大部分のトークンはファンダメンタルズに結びつかず投機的だと改めて強調した。一方で、ビットコインは例外だとも示唆している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧