- 米HSI、累計含み損=1.6億ドル
- HYPE保有量は2000万枚に拡大、旧バイオ事業の売却も完了
HYPE保有によりQ3で1.5億ドルの純利益を記録
米ナスダック上場のハイパーリキッド・ストラテジーズは5月7日、2026年度第3四半期(1~3月期)の決算を発表した。
同社は保有する仮想通貨ハイパーリキッド(HYPE)の未実現利益(含み益)により、当期純利益1億5,250万ドルを記録した。2025年12月の事業開始以来、HYPEトークンの取得に2億1,600万ドルを投じており、累計保有量は約2,000万枚に達している。
ハイパーリキッド・ストラテジーズは、旧来のバイオ企業ソネットから転換したデジタル資産財務プラットフォームであり、HYPEトークンへの投資を通じて株主価値の最大化を目指している。
一方で、2026年3月までの9ヶ月累計では1億6,540万ドルの純損失を計上した。これは、前期までのHYPEトークンの価格下落に伴う含み損(未実現損失)6,400万ドルに加え、旧事業の買収に関連する資産3,560万ドルの一括償却、および6,050万ドルの繰延税金費用の増加が主因となっている。
デビッド・シャミスCEOは、旧バイオ事業の大部分の売却を完了したことを「重要な節目」として強調した。今後はバリデータ運営への参画や自社株買いの実施、ステーキング報酬の拡大を通じて、ハイパーリキッドのデフレメカニズムに合わせた資本展開を加速させ、黒字基調の定着を図る姿勢だ。
ハイパーリキッド本体は、年間手数料収益が9億ドルを超える世界最大級の永久先物分散型取引所として、実需に基づいた成長を続けている。特にRWA(現実資産)永久先物を可能にする新規格「HIP-3」の導入により、原油やシルバーといった非仮想通貨資産のオンチェーン取引が爆発的に増加しており、従来の取引所の枠を超えた金融インフラとしての地位を確立しつつある。
著名投資家のアーサー・ヘイズ氏は今週の海外メディア取材で、ハイパーリキッドが提供する高いレバレッジや24時間稼働の取引環境を高く評価し、HYPEトークンの価格が将来的に150ドルに到達するとの予測を示した。同氏は、ハイパーリキッドの流動性が競合他社と比較して極めて「本物」に近い指標を示している点を挙げ、機関投資家による採用が価格を押し上げると分析している。
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分散型取引所ハイパーリキッドのHIP-3市場が急成長し建玉が3,800億円に到達した。S&P 500など株式や商品先物の24時間取引需要が高まっている。
耐量子インフラへの投資とエコシステムの堅牢性
ハイパーリキッド・エコシステムの将来性に向けた動きとして、ハイパーリキッド・ストラテジーズは耐量子インフラを構築するqLABSへの戦略的投資を実施した。量子コンピューターが既存の暗号を突破する「Qデー」への懸念が高まる中で、エコシステム独自の耐量子トークンやウォレットの開発を支援し、システム的なリスクへの対応を強化している。
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量子耐性暗号企業Project Elevenは、既存の公開鍵暗号を破る「Q-Day」の基本シナリオを2033年と予測。約690万BTCが将来的な量子攻撃にさらされるリスクがあるとし、ブロックチェーン業界は今すぐ量子耐性システムへの移行を始めるべきだと警告している。
HSIはバランスシート上に8億ドル超の総資産を保持しており、今後の財務展開や自社株買いに向けた1億ドル以上の現金を確保している。永久先物市場での圧倒的なシェアと、耐量子技術のような先見的なインフラ整備により、ハイパーリキッドは伝統的な金融機関がオンチェーンへ移行する際の主要な受け皿としての役割を強めている。
株式市場においても、HSIのティッカーシンボル「PURR」のオプション取引が開始されるなど、投資手段としての多様化が進んでいる。上場企業が仮想通貨エコシステムに深く同期し、ステーキング収益やバリデータ報酬を収益の柱とするモデルは、デジタル資産の制度化における新たな成功事例として注目されている。



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