はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ドイツのアーヘン工科大学:IOTAの産業レベルでの活用を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

IOTAとそれを支えるTangle
IOTAはTangleというブロックを伴わない分散型台帳技術に基づいており、これにより一切の手数料なしで取引を実行できるようになります。
ドイツのアーヘン工科大学でのIOTA活用
Twitterで、アーヘン工科大学は”ブロックチェーン領域の再定義”を進めるプロジェクトのための潜在的な修士・博士候補を探している旨を公にし、IOTAの産業への応用に取り組む姿勢を見せました。

IOTAを支える技術 Tangle

IoT市場の急速な拡大に伴い、IoTプラットフォームの運用性の向上がこれまで以上に求められるようになりました。

IOTAはこの領域のビジネスに対し、拡張性の高い事業環境をもたらしてくれます。

IOTAの枠組みがあれば、流動性の低かった技術的なリソースをオープンマーケットで取引できる貴重なアセットに変えることができるのです。

IOTAはTangleという技術に基づいています。

Tangleとは、ブロックを伴わない分散型台帳技術のことであり、これにより一切の手数料なしで取引を実行できるようになります

さらに、Tangleは取引の決済を効率化するはたらきもあり、取引を必要な時に行うことが可能になります。

その他にも以下がTangleの重要要素として挙げられます。

  • ・デバイスに組み込まれたセンサーからのデータ用の自動化されたストレージ
  • ・台帳上でデータロガー(センサーから収集したデータの保存装置)の検証が可能

ドイツでのIOTA活用

ここ数ヶ月、IOTAのTangleの台帳は大小多くのスタートアップから関心を集めています。

ドイツ企業のMatch Xが近く発表を控えた自分たちの製品であるLPWANシステムの開発にあたりIOTAのオペレーションのフレームワークを利用しているとの内容をほのめかしたのもその一例です。

同様に、今年の始め、非営利団体のIOTA Foundation と台北市が提携を結ぶという出来事もありました。

台北市がIOTAと提携を組みスマートシティ移行を目指す
台北市は、IoTを推し進めるTangleテクノロジーを有し、ベルリンの非営利団体でもあるIOTA Foundationとの提携や、ブロックチェーンスタートアップであるBiiLabsとも提携し、アプリケーション重視のスマートシティに移行させるために協力して取り組んでいます。

今回の提携でIOTAと台北市は、繊細なデータや価値観に基づいたアセットを含む取引を安全に行うためにTangleが活用されるよう、互いに模索し、協力することになっていくと思われます。

しかしそれとは別に、現在仮想通貨界隈の間で話題となっているのはドイツのアーヘン工科大学が工業規模のユースケースでIOTAを今後実装すると発表したというニュースです。

3月24日のツイートで、アーヘン工科大学は”ブロックチェーン領域の再定義”を進めるプロジェクトのための潜在的な修士・博士候補を探している旨を公にしました。

「ブロックチェーンがIIOT(インダストリアルIOT)に革命をもたらすと思うなら、まずはTangleとIOTAについて知る必要がある。

研究助手、博士論文、博士、博士研究員に申請してほしい。我々の一員となってアーヘン工科大学で工業分野でのユースケースの第一号を築こう。」

アーヘン工科大学はドイツの最高峰の教育の中心機関の一つであり、ドイツ国内の大学のトップグループの一つであり続けています

事実、昨年発表された大学ランキングではアーヘン工科大学は総合5位に、工科大学としては2位に位置付けられています。

ドイツは、RFIDセンサーシステムを可能にするようなブロックチェーンの発達であろうと、銀行システムに代わるような仮想通貨の創造であろうと、いずれの分野でも一貫して技術革新の最前線を走り続けています。

アーヘン工科大学のような大学がIOTAの現実世界での応用を推し進めることで、ブロックチェーンがどのようにして産業エコシステムに組み込まれていくかというテーマがより面白くなってゆくでしょう。

いずれにせよ、この進歩はトラストレスなブロックチェーンプラットフォームをただ受け入れるだけでなく、近い未来の素晴らしいプロダクトに向けて、より推し進めていくものであると言えます。

German University RWTH Plans to Implement IOTA for Industrial Use Cases

March 25, 2018 Shiraz Jagati

参考記事はこちらから

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧