- ブロックチェーン基盤決済のテストを開始
- 世界最大の送金サービスを提供するWestern Unionは、ブロックチェーン基盤決済の試用をリップル社と行うことを明らかにしました。
- XRP利用への高まる期待感
- リップル社は1月に”2018年に国際的な送金会社5社中3社がXRPをその決済過程に使用する”と主張しており、Western Union社が世界最大規模の送金企業であることで、期待感も高まっています。
世界最大の送金サービスを提供するWestern Unionは、ブロックチェーン基盤決済のテストをリップル社と行うことを明らかにしました。
Western Union CFOのRaj Agrawal氏(以下、Agrawal氏)は、ブルームバーグにて同社がブロックチェーン取引の有能性をテスト中だとしており、長い間、噂されていた提携が現実のものになろうとしています。
Western Unionとは?
ウエスタンユニオン社は、アメリカ合衆国に本拠地をおく、金融および通信事業の会社です。
160年の歴史を持ち、全世界の約200ヶ国で個人送金、企業支払と貿易業務を代行しています。
ウエスタンユニオン取扱店は全世界500,000ヶ所、日本でも210ヶ所以上あります。
また、セブン銀行の21500台のATMやインターネット/モバイルバンキングを合わせると更に約11400ヵ所が存在します。
更には、ファミリーマートのFamiポートとサークルKとサンクスに設置のKステーションからも、サービスを提供しています。
実活用に期待の声
しかし現時点ではAgrawal氏は、インタビュアーに対し、ブロックチェーンでの取り組みは未だ”テスト段階”であり、その167年の歴史を誇るビジネスの中核を担う訳ではないと語りました。
さらに彼は、業界のブロックチェーン技術に対する期待とは裏腹に、このテストでは未だWestern Unionにとって”新たな開拓の鍵”にはなってはいないと追加しました。
このテストの噂は、2018年初からRipple Newsという小さな配信媒体でWestern Unionがリップル社と協力するという内部情報が流れたことで広まっていました。
そして、特に先日、初のXRP建ての仮想資産ヘッジファンドを立ち上げたMichael Arrington氏がツイートしたことによって大きく噂が広がりました。
注目すべきは、このテストがWestern Union及び、リップル社によって2015年に行われたテストに沿っており、前回のテストでは、Western Unionの業務に大きな影響を及ぼすことはなかったことでしょう。
xRapid(XRP)を利用するのか?
今回のテストについての情報は少ないものの、Western Unionは、xCurrentという商品を介してアクセス可能になる企業用ブロックチェーンのRippleNetに加入するのではないかと考えられています。
しかし、リップル社は1月に”2018年に国際的な送金会社5社中3社がXRPをその決済過程に使用する”と主張したことから、Western Unionが既にXRPの組み込みをテストしている、または、将来的なXRPの使用を視野に入れたテストを行なっているのではないかという期待も高まってきています。
追記
We’re excited about our work with @WesternUnion towards a pilot implementation of xRapid, which uses $XRP in payment flows. https://t.co/Aq6wmqNouN
— Ripple (@Ripple) 2018年2月14日
Ripple社のツイッターから同社がXRPの送金テストを行なっていることがわかりました。
MoneyGramにつぎ、世界最大級の送金企業の採用が期待されます。
以前CCNが公表した通り、世界で2番目に大きい送金会社であるMoneyGramは、1月に内部での過程において、リップル社のXRP基盤のxRapidという商品のテストを行なっており、発表されている中ではXRPを試用する最大の会社となっています。
さらに、今週の初めに、リップル社は中東で最大級の送金サービスを提供する UAE Exchangeとの提携も発表しています。
しかし、同社は、リップル社のその他の多くの提携先と同様、リップル社のパブリックブロックチェーンであるXRP分散型台帳ではなく、RippleNetへの参加となっています。
Western Union Taps Ripple for Blockchain Trial
Feb 14, 2018 by Josiah Wilmoth
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