- メルセデス・ベンツ製造会社が独自仮想通貨を発行
- 同社は、独自仮想通貨である「MobiCoin」を発行し、低速で安全な運転を心がけている優良ドライバーに通貨を付与するプロジェクトを始動しました。
- ブロックチェーン技術の採用に積極的な独自動車メーカー
- ドイツの自動車メーカー界隈では、ベンツを擁するダイムラー社だけでなく、BMW、ポルシェ、フォルクスワーゲン、ボッシュといった主要メーカーもブロックチェーン技術へ大きな関心を寄せています。
メルセデス・ベンツ – 独自仮想通貨の発行
Cointelegraphは、メルセデス・ベンツの製造を手がける独ダイムラー社が、独自仮想通貨である「MobiCoin」の発行を発表したと報じました。
このプロジェクトは2018年2月に始動し、3週間のテスト期間を見込んでいます。
テスト期間中、低速で安全な運転を習慣的に行っている優良ドライバー500人を対象にMobiCoinを贈呈することを予定しています。
対象のドライバーは、自動車のデータがダイムラー社に送信され、MobiCoinが発行されてモバイルアプリ上に保管されます。
MobiCoinを最も多く受け取ったユーザーは著名な自動車レースのVIP席を賞品として受け取る予定ですが、この仮想通貨が他の法定通貨、仮想通貨と交換できるかは未だ定まっていません。
BMW – VeChainとの提携
2/26、VeChain Thor(リブランディングによりVeChainから改名)のリブランディングが発表され、独BMW社とのパートナーシップを締結したことが発表されました。
以前より、両社の提携については数多くの噂が飛び交っており、今回のリブランディングによってその噂が真実であることが明らかにされました。
同社が今後どのように業務提携していくかは明らかになっていませんが、今後の動向に多くの期待が集まっています。
ポルシェ – ブロックチェイニング・カーの提案
ドイツの高級自動車メーカーであるポルシェ社は、ブロックチェーンの開発を手がけるスタートアップである「Xain」とパートナーシップを結び、「ブロックチェイニング・カー」の開発を提案しました。
現在、自動車産業では自動運転技術やコネクテッドカーのようにインターネットへの接続機能を有するIoT化がトレンドとして、活発に開発が行われています。
本プロジェクトでは、スマートコントラクトの利用により、データのやり取りをより迅速かつ安全に行うことを試みています。
さらに、自動車がスマートコントラクトを実装することで、どのような利益を享受できるのかについても模索されています。
フォルクスワーゲン – IOTAとの提携
2018年1月23日、IOTA財団は、独自動車最大手メーカー・フォルクスワーゲン社のCDOであるJohann Jungwirthが同財団の諮問委員会に加わったことを発表しました。
IOTAはIoT技術に導入されることを目的として開発され、主に少額支払いを対象とした仮想通貨です。
Jungwirth氏は同財団でIOTAのロードマップ構築に協力し、さらに自動車のIoT化に向けフォルクスワーゲンとIOTAの提携を見据えています。
IOTAによるマイクロペイメントシステムは、自動運転に要する無線通信の媒介、電気自動車への充電、駐車料金の支払いなどに応用されることが期待されています。
ボッシュ – IOTAへの巨額投資
独自動車部品メーカーのボッシュ社は、2017年12月に同社の保有するベンチャーキャピタルが多額の投資金を用いてIOTAトークンを購入したと伝えられました。
IOTAへの投資は、自動車産業におけるIoT化の将来を見据えたボッシュ社の戦略であると考えられます。
CTechによると、ボッシュ・ベンチャーキャピタル(RBVC)のパートナーを務めるDr. Hongquan Jiangは、この度の巨額投資について以下のように言及しています。
IOTAのもつ技術は、IoT技術に分散台帳を応用する際に浮上する基本的な問題、すなわちスケーラビリティとトランザクションコストの問題を解決しうると考えています。
IOTAの技術開発はまだ初期の段階ではありますが、この技術の実現によって、IoT業界は大きな飛躍を遂げることになるでしょう。