TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン高騰背景に日韓の出来高増 イーサリアム・XRPも重要節目を突破

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

時価総額Top3好調

ビットコインの終値を1万1351ドルと、2017年末のバブル相場以来の高値となるなか、8月もその勢いは失速する様子がない。

2日の仮想通貨市場は、ビットコイン(BTC)が前日比6%高の127万円、米ドル建では1万2000ドルまで100ドルと目前に迫った。またイーサリアム(ETH)が16%高の4.2万円、XRP(リップル)が14%高の31.2円とTop3が好調だ。

出典:COIN360

FTXの時価総額規模別インデックスで確認すると、ビットコイン(メインチャート)が急伸した21日以降の騰落率比較で、ETH・XRPなど日本で多く取り扱われる主要アルトコイン(赤)のパフォーマンスがビットコインを大きく上回った。

出典:Tradingview

中規模(オレンジ)や小規模キャップ(水色)もプラスで推移するなど、ビットコインの一部の手仕舞い資金などが市場に残る循環物色の様相が示されたが、USDTやフィアット(法定通貨)からの新規の資金流入先は、主要通貨をメインとしている可能性が騰落率から示された。なお、過去1ヶ月で好調だったDeFi銘柄(黄)もわずかにプラスの状況で、手仕舞い資金はイーサリアム(ETH)などへ流れている可能性も指摘できる。

出典:Fiatleak

フィアットからの新規流入資金を国別に可視化するFiatleakのデータによると、資金の流入経路で最も活発なのは米国(グローバル取引所含む)だ。一方、単一通貨に支えられる韓国と日本が2位、3位にランクインするなど、2017年バブル時を彷彿とさせる盛り上がりを見せている。これら2地域の出来高は顕著に増加傾向を示しており、ビットコイン高騰の勢いを支えるマーケットの一つになっている。

専門家の見解

この様な市場状況を受け、マーケット予想でも定評のあるBitMEX アーサー・ヘイズCEOは、「(イーサリアムの)399ドルは予想外だった。次のターゲットは500ドルだと思う」とコメント。

海外大手仮想通貨取引所BitfinexのPaolo Ardoino(@paoloardoino)CTOはCoinPostに対し、直近の仮想通貨市況について以下のようにコメントした。

ウィンクルボス兄弟のキャメロン氏は、2017年の状況とは異なり、今回の市場高騰は、インフレヘッジとしてのビットコインとDeFiに乗り遅れないようにするイーサリアムの両側面が支えているとした。

株式やコモディティのような他のアセットクラスとの相関で、ビットコイン価格の11000ドル越えの急上昇を探るより、この世界で最も大きなな仮想通貨が如何にしてここまで来たかを思い出すべきだ。誕生からたった10年でビットコインはその頑健さを示している。また、中央銀行と破綻しつつある金融システムによる大規模な金融緩和の中にあっても、今年、ビットコインの存在は際立っている。

各指標の騰落率一覧

Ardoino CTOが述べるように、週、月、年の金融市場との騰落率比較でも、ビットコインや金の好調なパフォーマンスは群を抜いている。

7月末までの週間騰落率、月初来の騰落率、年初来の騰落率は以下のようになる。

週間騰落率

Coinpostで作成

月間騰落率

Coinpostで作成

年初来の騰落率

Coinpostで作成

(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算。仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照)

新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済後退の影響により、4-6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が前期比年率32.9%減と過去最大の減少幅を記録したことで先行き不透明感が強まったことを受け、7月末には伝統金融市場の地合いも悪化。一方、ビットコインは金と共に年初から高値を更新(NY金先物は一時2000ドル到達)。供給量(採掘量)に上限が存在している点、特定の発行国を持たない無国籍の特性に注目が集まった。

相場系ニュースランキング

また、CoinPostの相場系ニュースの傾向も、イーサリアムやXRPに関連した記事が上位にランクイン。アルトコイン市場への関心高を示している。

1位:ビットコイン建で高騰の仮想通貨XRP(リップル)、開幕した「Swell Regionals」思惑も

仮想通貨XRPは、地域別イベント『Ripple Swell Regionals』が、北米からスタートしている。(記事はこちら

2位:高騰止まらぬゴールド相場、2011年以来9年ぶり史上最高値更新

金(ゴールド)価格が11年ぶりに過去最高値を更新した。(記事はこちら

3位:ビットコインの利確資金、アルトコインへ 仮想通貨市場の循環物色強まる

利益確定の資金先はミドルキャップ以上のアルトコインに。仮想通貨市場内の循環物色も確認されている。(記事はこちら

4位:イーサリアム、年初来高値更新の「背景」は

CMC時価総額2位に位置する仮想通貨イーサリアム(ETH)マーケットの躍進。その背景は?(記事はこちら

5位:「17年仮想通貨バブルを上回る」イーサリアム報酬が史上最高を記録

イーサリアムの時価総額は10日間で45%増に、一部取引所で340ドルを記録した。(記事はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧