- トークン化ソリューションを実装予定
- SBIと協力してトークン化ソリューションを実装する予定です。ビットコインキャッシュの円などのペッグ版を作ることで、ビットコインキャッシュの上で利用される円を持つことができます。
CoinPost編集部は、ビットコインキャッシュのイベントであるSatoshi’s Visionにおいて、サトシナカモトを自称したことで話題になったCraig Steven Wright氏に独占インタビューを実施致しました。
以前、SBI北尾氏がビットコインの生みの親でありながら謎の人物でもあるサトシナカモトと議論を行なった、と2017年10月26日(木)の決算説明会にてコメントを残したことがありました。
当時、この人物はサトシナカモトを自称したCraig Steven Wright氏ではないか、と憶測されました。
それを裏付けるかのように、今回のインタビューでCraig Steven Wright氏は、ビットコインキャッシュの円などのペッグ版を作るために、東京でSBIなどと協力している、という旨の発言をしています。
以下はインタビュー全内容のまとめです。
インタビューにご協力いただいたCraig Steven Wright氏に御礼申し上げます。
Craig Wright氏インタビュー
- ―仮想通貨投資家以外の日本人の多くはビットコインを知っていますが、ビットコインキャッシュについてはあまり知りません。ビットコインコアとビットコインキャッシュについて説明をお願い致します。
-
ビットコインキャッシュはビットコインです。(Bitcoin Cash is Bitcoin.)
ビットコインキャッシュはオリジナルのビットコインであり、フォークが起きたとき、一部の人がSegWitを追加することでビットコインを根本的に変えてしまいました。それがビットコインコアです。
つまり、BTCがフォークであり、ビットコインキャッシュがビットコインです。
- ―今後ビットコインコアがなんらかの壁にぶつかると思いますか?
-
ビットコインが分裂したことをとても残念に思います。
しかし、人が信じるものには根本的な違いがあり、競争することは当たり前だと思っています。ビットコインキャッシュはキャッシュとして存続します。
ペーパーにはpeer-to-peer電子キャッシュシステムであると書いてあり、それこそがビットコインの正体であると思います。
彼らは決済システムを作りたいようで、それには反対しませんが、うまくいくとも思いません。
- ―日本ではビットコインでの決済はありますが、ビットコインキャッシュではほとんどありません。ビットコインキャッシュでの決済を増やすにはどうすれば良いと思いますか?
-
企業の採用を増やす必要があると思います。
これは、現在では優先順位が高い課題です。
ビットコインキャッシュを認める企業が増えれば、需要が上がり、より多くの人が利用できるようになります。
BTCは、人々のお金の使い先を指定することで制限を設け、それにより限界に達してしまったことが問題になりました。
「1秒に3つの取引しか処理できない」場合、競争が起きてしまいます。
そして取引を処理するために膨大な時間とお金が必要になってくると、今度はクレジットカードを使った方がマシになってしまいます。そのため物事をスケールし、小さい取引を許可すればシステムは成長し続けます。
ビットコインは著しく成長していましたが、残念なことに手数料が高くなり、扱いづらくなりました。そしてビットコインはコーヒーを買うことやレストランで支払うことに適さなくなり、結果的にビットコインを使う対象が少なくなっていきました。
ビットコインは、お金がある人だけでなく全ての人のためにあるべきです。
- ―ビットコインは「価値の保存」としての役割が主になっていると思いますか?
-
ビットコインは「価値の保存」ではないことが、最大の根本的欠点だと思います。
経済や財政を勉強したことがある人なら気付くと思いますが、価値の保存は後からくるものです。他の利用法があれば、それは価値の保存になります。
商品には価値があるから価値の保存になります。つまり、価値の保存だから価値があるとは言えません。
ビットコインは決済システムであり、基本的に不変のレジャーです。
ビットコインはデータや記録を保存する方法であり、タイムスタンプシステムです。これら全てがビットコインを商品化します。
価値があり、需要があり、決済システムがあるからこそ、それは「価値の保存」になり得るのです。
- ―多数の政府はビットコインやビットコインキャッシュなどのデジタル通貨を気に入っていないという意見があります。ビットコインキャッシュを理解してもらうにはどうしたら良いと思いますか?
-
トークン化ソリューションを実装する予定です。
そのために、この東京でSBIなどと協力しています。
ビットコインキャッシュの円などのペッグ版を作ることで、ビットコインキャッシュの上で利用される円を持つことができます。
これにより、アトミックスワップおよび決済の送金が容易になります。そしてビットコインキャッシュの利点も全てついてきます。
円は信用されているため、ビットコインキャッシュもより使われるようになります。
そこでビットコインキャッシュを通して決済が行われていて、手数料がビットコインキャッシュで支払われていることに気づいた人は、ビットコインキャッシュを保有しようと考え始めるでしょう。
何かをトークンとしてペッグしても利用は増えます。
つまり円での取引が増えれば、ビットコインキャッシュの取引も増えることになります。そして使えば使うほど価値も上昇します。
ビットコインキャッシュの価値が上がっていることに気づけば、法定通貨ではなくビットコインキャッシュを保有しようと考える人も増えるでしょう。
そうする人が増えるほど、世界的なエコシステムおよび経済が少しずつ完成していきます。
- ―ビットコインキャッシュは、いずれビットコインよりも時価総額が高くなると思いますか?
-
現在BTCは投機でしかなくて、使うことができません。
決済システムでもなければ、良い「PayPal0.7」でもないため、人々はそれに価値がないことに気づき始めます。
決済システムでもなく、それ以外の何者でもなければ行き先がないからです。
現在BTCには価値が上がっているという事実しかありません。
しかし、その価値が上がる理由とはなんでしょう?
会社の株の価値が上がる理由は、多くの人がそれを買っているからだけでなく、元々価値があるからです。
現在何かを成し遂げていて、18ヶ月後、そしてまた18ヶ月後にさらに何かを成し遂げると約束されているからです。
- ―他のアルトコインについてどう思いますか?
-
競争は好きなだけしてもいいと思いますが、意味はないと思います。
彼らがやっていることは、全てビットコインキャッシュでより高いレベルで行うことができます。今年そのような発表をたくさんする予定です。
CoinPostの関連記事
仮想通貨の専門用語がわからない方は、こちらの記事を参考にどうぞ。