はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国が第2回「ブロックチェーン格付けTOP30」を発表|総合評価1位はEOS、ビットコインは17位

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第2回「国際パブリックチェーンランキング」
中国の行政機関、中国情報産業省電子情報産業発展研究院(CCID)は先月、世界中のブロックチェーンを専門家が技術的に評価する「国際パブリックチェーン技術評価指標」を公表、大きな反響を呼んだ。今回新たに公開された新ランキングの総合評価では、EOSが1位に。
パブリックチェーンとは

ビットコインのように非中央集権でオープンなP2Pネットワーク。

パーミッションレスかつトラストレスなネットワーク参加者が協力し合うことでブロックチェーンを管理、PoWやPoSなどで経済的インセンティブを得ることで成り立っている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

中国による、第2回「国際パブリックチェーンランキング」

中国の行政機関である産業情報技術省の一端を担う中国情報産業省電子情報産業発展研究院(China Center for Information Industry Development 以下、CCID)は、先月5月に、初の試みとなる第1回「国際パブリックチェーン技術評価指標」を公開しました。

この指標は、仮想通貨で使用されるブロックチェーンを”技術ベースで評価した指標”であり、毎月1回更新され、中国政府、民間、教育機関に在籍する専門家によって評価が行われています。

上海にて6月20日、第2回目となる国際パブリックチェーン技術評価指標が公開されました。

プロジェクト名 詳細 総インデックス 総合順位

(前回比)

基本技術 応用性 革新性
EOS

特徴

102.0 15.4 44.1 161.5 1

↑(New)

Ethereum

特徴

85.2 24.9 28.3 138.4 2

↓(-1)

NEO

特徴

73.7 27.4 7.9 109.0 3

↑(+1)

Stellar

特徴

78.1 21.2 9.0 108.3 4

↑(+2)

Lisk

特徴

66.7 20.8 18.1 105.6 5

↓(-2)

Nebulas

特徴

73.5 21.1 10.7 105.3 6

↑(New)

Steem

特徴

86.9 7.5 10.1 104.5 7

↓(-5)

BitShares

特徴

82.3 10.9 10.9 104.1 8

↑(+4)

Ripple

特徴

77.1 9.4 16.4 102.9 9

↑(+8)

Qtum

特徴

59.9 24.1 16.3 100.3 10

→(±0)

Waves

特徴

63.8 19.5 16.9 100.2 11

↑(+4)

Cardano

特徴

54.7 13.0 28.4 96.1 12

↓(-5)

Monero

特徴

67.4 12.9 15.6 95.9 13

↓(-4)

Ark

特徴

61.3 19.9 13.8 95.0 14

↑(+8)

EthereumClassic

特徴

69.6 12.9 12.3 94.8 15

↑(+1)

Komodo

特徴

61.4 17.7 15.6 94.7 16

↓(-11)

Bitcoin

特徴

41.6 14.9 35.0 91.5 17

↑(+4)

Stratis 60.1 17.5 13.5 91.1 18

↓(-8)

IOTA

特徴

70.9 13.1 6.5 90.5 19

↓(-12)

Verge

特徴

66.2 15.7 7.1 89.0 20

↓(-17)

DASH

特徴

51.2 19.8 17.2 88.2 21

↓(-3)

Bytecoin

特徴

70.5 13.0 3.9 87.4 22

↓(-2)

NANO

特徴

62.7 11.3 9.3 83.3 23

↑(+1)

Litecoin

特徴

47.7 11.0 21.7 80.4 24

↓(-3)

Sia

特徴

52.5 12.5 13.6 78.6 25

↓(-6)

Hcash

特徴

61.7 9.9 0.8 77.8 26

↑(+1)

Zcash

特徴

50.2 13.5 13.2 76.9 27

↓(-4)

Bitcoin Cash

特徴

42.0 16.1 10.5 68.6 28

↓(-3)

Decred

特徴

47.5 10.8 10.0 68.3 29

↓(-3)

NEM

特徴

40.1 18.6 1.8 60.6 30

↓(-2)

総合評価1位:EOS

注目すべきは、Nebulasと共に新たにランキングに追加された、EOSのブロックチェーンが1位を取っていることでしょう。

EOSブロックチェーンは、今月6月にメインネット開設を行った際に、バグが発見され、一時停止してしまう問題が起こったばかりであるため、コミュニティ内では疑問の声も挙がっています。

しかしEOSは、分散型アプリケーション(dApps)プラットフォームの構築を目的として開発され、非同期通信との並行処理によって、毎秒数百万の取引を処理できるほどの高い処理速度を持ち、取引手数料も無料であることから、世界的にも注目され始めてきています。

さらに、その承認方式はLisk同様、DPoS方式を採用しており、2017年6月には時価総額第5位にまで上昇したことがあります。

このように様々な側面において、優れたEOSブロックチェーンは、総合評価だけでなく、基本技術、創造性においても、1位を獲得しています。

同様に、dAppsプラットフォームの構築を目指すイーサリアムブロックチェーンは、応用性においては、EOSよりも高評価を得たものの、基礎技術、創造性においては、EOSに引き離されてしまっているのが現状のようです。

応用性1位:NEO

そして、応用性においてランキング1位を取ったのは、スマートコントラクトを採用しているため「中国版イーサリアム」とも称されるNEOブロックチェーンでした。

イーサリアムは、スマートコントラクトに独自言語であるSolidityを使用するのに対し、NEOは既存言語で比較的人気のあるJavaを使用していることから、その応用性が評価されたのではないかと考えられています。

さらに仮想通貨市場にて、時価総額第1位を誇るビットコインは、総合17位となっており、その基礎技術は、全体で下から2番目の評価を得ています。

あくまでもブロックチェーンのみを評価した場合、ビットコインは現時点で、手数料の高さや取引速度において、後発組の他のブロックチェーンに後塵を拝していると言っても過言ではないでしょう。

よって、ライトニングネットワークなどのスケーラビリティ問題への早急な対応策が必要であると言えます。

今回のランキングは、あくまでも中国視点で評価されたランキングであるため、未だ議論の余地はあると言えるでしょう。

しかし、中国が仮想通貨を禁止しているものの、政府も参画し、ブロックチェーン技術の発展、評価に取り組んでいることから、同技術に対しては非常に前向きであると言えるでしょう。

CoinPostの関連記事

仮想通貨レーティングWeiss Ratings:ADA・NEO・EOSを賞賛|模倣コインに注意喚起
Weiss Ratingsは、今週初めの公式ウェブサイトの記事で、市場で最も注目されるいくつかのアルトコイン(特にADA・NEO・EOS)を好評価しました。一方で、ビットコインやZCashの模倣品に注意を促しています。
仮想通貨時価総額ランキングTOP50|将来性と最新ニュースを徹底解説
ビットコイン、リップル、モナコインなど仮想通貨(暗号通貨)の「仮想通貨時価総額ランキングTOP50」です。通貨の特徴などポイント解説、前週比の相場変動まで一覧表で掲載。最新の海外ニュースや2017年仮想通貨ランキングもあるので、将来性の確認や参考投資情報としてお役立て下さい。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/19 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン市場回復の鍵やリップル社の事業拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、XRPなどの主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
13:55
金融庁、銀行の仮想通貨投資解禁を検討=報道
金融庁が銀行によるビットコインなど仮想通貨の投資目的での取得・保有を可能にする制度改正を検討しているようだ。銀行グループの仮想通貨交換業者登録も可能にし、個人投資家の環境整備を図る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスのユーザーへの救済金配布に高い関心
今週は、トランプ・ショックを受けた仮想通貨取引所バイナンスによるユーザー補償、メタプラネットの企業価値指標mNAVの低下に関する記事が最も関心を集めた。
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。
09:30
スイス当局、FIFAのNFTプラットフォームを違法賭博として刑事告発
スイス賭博監督局がFIFAのブロックチェーン型NFTプラットフォームを違法な賭博サービスとして刑事告発した。参加に金銭的賭け金が必要で、賞金獲得が抽選で決まる仕組みが宝くじやスポーツベッティングに該当すると判断された。
08:35
オープンシーがNFT特化から事業転換、22チェーン対応の仮想通貨取引所に=報道
NFT市場の崩壊を経たオープンシーが、22ブロックチェーン対応のマルチチェーン仮想通貨取引アグリゲーターに転換すると報じられた。
07:45
アーサー・ヘイズのMaelstrom、仮想通貨企業の買収ファンドを計画
アーサー・ヘイズ氏は、仮想通貨企業をターゲットにした企業買収ファンドの構想があることを明かした。ファンドの規模は370億円超で、投資インフラや分析プラットフォームなどのサービスプロバイダーに特化する。
07:02
Huobi創設者が1500億円規模のイーサリアム保有企業設立へ、アジア投資家が参画
中国の仮想通貨取引所Huobi創設者リー・リン氏が、アジアの初期イーサリアム支援者らと10億ドル規模のデジタル資産信託を立ち上げる。ナスダック上場企業買収を交渉中で、2-3週間以内に発表予定だ。
06:40
米地方銀行の不良債権増加で金が大幅続伸、2023年破綻危機の再来懸念か
米地方銀行が不良債権を償却し株価が急落する中、金価格は今週7.34%上昇した。JPモルガンCEOが更なる問題発生を警告し、投資家は2023年の銀行危機再来を懸念している。
06:30
分散型エネルギー企業Daylight、a16zやコインベースなどから約113億円調達
DaylightがFramework Ventures主導で約113億円を調達。ブロックチェーン技術で分散型エネルギーネットワークを構築し、住宅用太陽光発電の普及を促進。a16z cryptoやCoinbase Venturesも参加。
06:20
金・銀が年初来60%超上昇、ビットコインは追いつけるか?
金の時価総額が30兆ドルを超え、年初来63%上昇した一方、ビットコインは14.5%増に留まっている。米中貿易緊張と金利低下が金の需要を押し上げ、ビットコインは調整局面にある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧