中国の大手メディア新華社によると、中国工業情報省(MIIT)は昨日、「健全かつ秩序あるブロックチェーン産業の発展」を推進するため、いくつかの措置を提案している。
MIITは、電子情報証拠ストレージやサプライチェーン・マネジメント、IoTといった、広範囲にわたった金融業以外の産業へブロックチェーン技術を段階的に導入し、多岐にわたる地域行政と県政府(中国では「省」)との連携を促進、さらに、確固たる産業エコシステムを構築するために、コンピューターのプロセス能率とストレージを増幅すると計画しているようだ。
MIITは今年5月の報告にて、2017に発足したブロックチェーン関連事業は450を超えており、同省の責任者は、「この新興技術が国内経済と社会に行き渡るように、ブロックチェーンの応用を産業規模へ育成しなければならない」と強調。前向きな態度を見せた。
また同報告では、ブロックチェーンプロジェクトの平均寿命が1.22年に過ぎず、現在まで存続しているのは約8%の事業のみという”黎明期ならではの過酷な実態”も明かした。
仮想通貨に懐疑的な中国だが、ブロックチェーン産業は国をあげて推進する等、巨大なチャンスを逃すまいと躍起になっている。数年先を見据えた競争も激化しつつあり、日本も他国に遅れを取らないように力を注ぐ必要がある。
本日の速報をチェック