TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインアドレスに評価制度」Longhashがアドレスの信頼性を可視化するBTCトラッカーを公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Longhashがビットコインの来歴を視覚化するトラッカーを公開
Longhashがビットコインの来歴を視覚化するトラッカーを開発、公開した。ブラウザ上で任意のビットコイン・アドレスを入力すると同社が取引履歴を分析し、結果を視覚化する。同社は、開発の狙いは取引の透明化と安心感による業界全体への貢献であり、アドレス保有者の個人情報等の特定は目的外だと注意を促した。

ブロックチェーンに関するメディアと分析サービスを提供するLonghashが先日、ビットコイン・トラッカーを公開しました。

アドレスを指定するとそのアドレスにあるビットコインがどのような経路でたどり着いたのかを分析、視覚化してくれます。

同社ではトラッカー公開の狙いを「投資家、規制当局、および一般ユーザーにより安心してビットコインを使ってもらうためだ」としています。

Longhashのトラッカー開発の意図

Longhashはトラッカーを紹介する同社のウェブサイトで、

「従来の金融サービスと比べて、仮想通貨には暗い部分がつきまとう。ビットコイン取引の匿名性は犯罪の誘引にもなる」

と述べています。

そして多くのビットコイン愛好家の怒りを買うかも知れないと断った上で、仮想通貨の採用が拡大するためには、その途上で「透明化する何らかのツールの発明」が伴うはずだと同社はその考えを説明します。

仮想通貨はその実効性はさておき、「プライバシーが保たれること」が流行の一因であるのは間違いないでしょう。

しかしLonghashの目は愛好者よりも機関投資家に向いているようです。

「これから、あるビットコン・アドレスに送金しようとする。その取引相手は正確には誰なんだろう?」と考えたのがLonghashです。

そこで開発されたのが今回のトラッカーでした。

ただしこれに関してLonghashは、

ビットコインの所有者の識別につながる情報を開示するのが当社とトラッカーの狙いではない。このことは明確にしておきたい。あくまでも、投資家、規制当局、および一般ユーザーにより安心してビットコインを使ってもらうためのツールだ。仮想通貨が犯罪と結び付けて考えられている現在の風潮は、ビットコイン業界全体にとって好ましいことではない」

と注意も促しています。

主な機能と使い方

トラッカーの使い方は簡単です。

  1. 同社のウェブサイトへ行き、右上の[Address]をクリック。
  2. 背景がグレーアウトし、上部にビットコイン・アドレス入力ボックス([Enter a Bitcoin address here])が表示される。
  3. そのボックスに任意のビットコイン・アドレスを入力し、[Enter]キーを押す。
  4. 画面が切り替わり、トラッキングの結果が表示される。

結果画面には、[アドレスのレイティング][ビットコインの来歴(円グラフ)][取引活動チャート][アドレス・チャート(円グラフ)][ブロックと取引履歴]の5種類の情報が表示されます。

実際に「ビットコイン高額保有者上位10,000アドレス」のようなサイトからビットコイン・アドレスをコピーして試してみるといいでしょう。

レイティング機能も

5種類の情報の中で特に興味深いのはレイティング(評価)機能とその表示結果でしょう。

Longhashは、

「ビットコインの送信/受信の両方を対象に、取引履歴のアドレスを自社で分析している。例えば、あるアドレス(A)が犯罪関連のアドレス(B)と取引を行っていた場合、そのアドレス(A)のレイティングは引き下げられる。反対に、レイティングが高ければそのアドレスは信頼出来るものということになる」

と説明します。

来歴を色分けする円グラフ

ドルや他の通貨と同様に、ビットコインも手元の財布に収まるまでにはさまざまな人の手を通ってきています。

その人の手(=アドレス)を、Longhashでは色分けを行った3階層の円グラフで表示します。

[Tracking A Bitcoin’s Journey](=ビットコインの来歴(円グラフ))は、次の色分けが行われています。

  • 薄い青(Service): 洗い替えサービス・サイト。ビットコイン取引の来歴を意図的に見えにくくしようとするもの。
  • 濃い青(Exchange): 一般の仮想通貨取引所。
  • マゼンダ(Pool): 採掘所。
  • オレンジ(Gambling): 賭博サイト。
  • 薄いピンク(Old): 既に使われていないアドレス。
  • この円グラフは、階層のより内側に行くほど、そのビットコインの起源に近づきます。

    例えば最も内側の円は、そのアドレスの最初期に行われた30回の取引傾向を表します。

    これが濃い青であれば、そのアドレスはほぼ取引所に由来するものだと分かります。

    実際にCoinPost編集部で試してみたところ、やはり取引所を経由して手元に来るものが多い反面、ギャンブルで使われてきたことが履歴として残っているアドレスも見られました。

    Longhashは、

    「このチャート機能を使えば、そのビットコインが『汚いお金』と何らかの関係があるかどうか見ることが出来る

    と自信と抱負を述べています。

    参考記事1: How to Track a Bitcoin’s Journey

    参考記事2: Longhash Launches Bitcoin Tracker to Find ‘Dirty Money’

    CoinPostの関連記事

    仮想通貨取引所Zaifのハッキング事件、海外サイトが犯人のビットコインアドレスを追跡しタグ付けか
    20日明朝、テックビューロ社が運営する仮想通貨取引所Zaifが先週14日にハッキング被害をうけた事をプレスリリース文にて公表。その後、流出したビットコインの行方を海外サイトが追跡、タグ付けを行なっている様だ。
    クジラを追跡するBOT、約2ヶ月ぶりに215億円相当のビットコインの移動を確認|仮想通貨市況
    仮想通貨相場は13日、昨日の全面安の相場から反発し、ビットコインも6000ドル目前まで迫ったものの、すでに6500ドルまで値を戻しました。また、クジラをトラッキングするBOTで約2ヶ月ぶりに巨額のビットコインが送金されたことがトラッキングされた。
    CoinPost App DL
    注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
    11/22 金曜日
    13:50
    米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
    米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
    13:10
    トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
    仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
    11:26
    チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
    米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
    10:10
    仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
    タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
    09:55
    Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
    約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
    08:20
    マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
    米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
    07:50
    金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
    仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
    06:45
    トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
    トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
    06:25
    SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
    米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
    06:08
    トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
    トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
    05:45
    ソラナが過去最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
    仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
    11/21 木曜日
    17:00
    BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
    暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
    16:59
    バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
    大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
    15:27
    ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
    ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
    13:10
    ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
    ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    イベント情報
    一覧
    2024/12/01 09:30 ~ 20:00
    東京 墨田区文花1丁目18−13
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧