はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Coinbaseカストディが年末5億ドルの仮想通貨ファンドを設立予定|米機関投資家と提携で実現

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CoinbaseカストディとWilshire Phoenixが提携:仮想通貨ファンドを設立
ニューヨーク州政府から適格カストディアンとして認定されたCoinbaseカストディは、Wilshire Phoenixと新たなパートナーシップを締結し、年末までに5億ドル(≒560億円)のファンドを立ち上げる予定。今後のさらなる機関投資マネーの流入に期待。
ピックアップワード「Coinbaseカストディとは」
ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から認可を受けたCoinbase社のカストディ事業をてがける独立した別会社。

Coinbaseカストディが仮想通貨ファンドを共同設立

米有力メディアBusiness Wireに掲載されているプレスリリース によれば、Coinbaseカストディとニューヨークの投資会社Wilshire Phoenixは、新たな機関投資家向けの仮想通貨ファンドの立ち上げに向けてパートナーシップを締結した。

時期は今年末を予定しており、5億ドル(≒560億円)規模になることが想定されている。

Coinbaseが、仮想通貨業界における、機関資金を牽引していくことを目指している中、同社のCoinbaseカストディ部門は先月にはニューヨーク州金融サービス局から正式に適格カストデイァンの認可を受け、「預金信託会社」と同様なステータスへと昇格し、Coinbaseから独立した。

この銀行法に則ったカストディアンの信頼憲章こそが今回の提携に至った要となったという。

 

新たなパートナーシップは機関投資家をターゲットに

Wilshire Phoenixのツイッターによると、今回のパートナーシップは、仮想通貨業界に関わる物事全体を次のレベルへ押し上げることが期待される。

そして、Coinbaseカストディに5億ドルのファンドを組み入れることはそれにおいての大きなステップであると楽観的な姿勢を示している。

また、このファンドはビットコインのみが投資対象となり、アルトコインに関しては現在では対象外となっている模様だ。

この動きにより、ビットコインへのさらなる注目が高まると期待されるだろう。

適格投資家と金融機関の両者をターゲットとしたWilshire Phoenixのこの新たなファンドは、機関投資家によるビットコインへの資金流入をより容易なものへと近づけるとされる。

なお、先物取引のような信用取引は提供されず、現物ビットコインへの直接投資でもないこのファンドは、今回では具体的な商品の方式に関しては明かしていない模様だ。

しかし、「ビットコインの突然の価格変動によるリスクを回避しながら投資ができる商品を提供する」とだけ言及された。

このファンドに対する期待感とは

Wilshire Phoenix社設立者のBill Hermann氏は今回のパートナーシップについて以下の通りに述べている。

CoinbaseカストディはWilshire Phoenixに、デジタル資産の管理においてベストなプラットフォームを提供する。また、Coinbaseカストディのチームは、機関クライアントへのソリューションの実行や導入において、単に将来のプランを語るのみのところとは違い、確固たる努力がある。

我々はCoinbaseとの、数ヶ月、数年と継続していくであろうパートナーシップに期待を寄せている。」

また、このニュースが舞い込んだ時期は、ビットコインの論文(ホワイトペーパー)が公開10周年を迎えたタイミングでもあり、成熟後の新しい領域に踏み込もうとしているという見方もされている。

機関投資家による資金流入は未だ模索中のビットコイン、仮想通貨業界における重要事項の一つと言えるだろう。

Coinbaseにとっても、この新たなパートナーシップは、大きな戦略的な市場機会を得たことになりうると考えられる。

機関投資家を迎えようとする業界の動き

Coinbaseカストディの仮想通貨ファンドのみならず、本日報道した英国大手独立金融コンサルタント企業deVereが裁定取引を目的とした仮想通貨ファンドを設立したニュースや、先日、世界最大級の金融サービスプロバイダーFidelity Investmentsが新会社Fidelity Digital Asset Servicesを設立し、機関投資家向けの仮想通貨取引プラットフォームと仮想通貨カストディを2019年初頭から提供すると明らかにしたことなど、機関マネーを招く工夫が多く見られる。

そして、注目すべきところは、これらのサービス提供企業自体もまた、大規模機関投資家でもあることだ。

つまり、機関投資家関連の仮想通貨市場における動きは、幅広くシナジーをかけて、機関投資家を引き寄せ、全体仮想通貨市場を活性化する可能性が高いとされている。

今後も、この様な動向に注目したい。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

100億ドル規模の英大手独立金融コンサルタント企業deVereが仮想通貨ファンドを設立|裁定取引が狙いか
イギリスに本社を置く世界的大手金融コンサルタント企業deVere Groupは、ドバイの著名ヘッジファンドと提携し、裁定取引を狙った仮想通貨ファンドを設立した。
仮想通貨BATが米大手取引所Coinbaseに上場;USDC取引ペアのみ|5分間で27%急騰
米国大手仮想通貨取引所Coinbaseが日本時間11月03日朝5:00より、BATがCoinbase Proに上場と発表した。これにより、BATは27%の急騰を記録した。今後もCoinbaseによるアルトコインの上場が注目。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。
09:30
スイス当局、FIFAのNFTプラットフォームを違法賭博として刑事告発
スイス賭博監督局がFIFAのブロックチェーン型NFTプラットフォームを違法な賭博サービスとして刑事告発した。参加に金銭的賭け金が必要で、賞金獲得が抽選で決まる仕組みが宝くじやスポーツベッティングに該当すると判断された。
08:35
オープンシーがNFT特化から事業転換、22チェーン対応の仮想通貨取引所に=報道
NFT市場の崩壊を経たオープンシーが、22ブロックチェーン対応のマルチチェーン仮想通貨取引アグリゲーターに転換すると報じられた。
07:45
アーサー・ヘイズのMaelstrom、仮想通貨企業の買収ファンドを計画
アーサー・ヘイズ氏は、仮想通貨企業をターゲットにした企業買収ファンドの構想があることを明かした。ファンドの規模は370億円超で、投資インフラや分析プラットフォームなどのサービスプロバイダーに特化する。
07:02
Huobi創設者が1500億円規模のイーサリアム保有企業設立へ、アジア投資家が参画
中国の仮想通貨取引所Huobi創設者リー・リン氏が、アジアの初期イーサリアム支援者らと10億ドル規模のデジタル資産信託を立ち上げる。ナスダック上場企業買収を交渉中で、2-3週間以内に発表予定だ。
06:40
米地方銀行の不良債権増加で金が大幅続伸、2023年破綻危機の再来懸念か
米地方銀行が不良債権を償却し株価が急落する中、金価格は今週7.34%上昇した。JPモルガンCEOが更なる問題発生を警告し、投資家は2023年の銀行危機再来を懸念している。
06:30
分散型エネルギー企業Daylight、a16zやコインベースなどから約113億円調達
DaylightがFramework Ventures主導で約113億円を調達。ブロックチェーン技術で分散型エネルギーネットワークを構築し、住宅用太陽光発電の普及を促進。a16z cryptoやCoinbase Venturesも参加。
06:20
金・銀が年初来60%超上昇、ビットコインは追いつけるか?
金の時価総額が30兆ドルを超え、年初来63%上昇した一方、ビットコインは14.5%増に留まっている。米中貿易緊張と金利低下が金の需要を押し上げ、ビットコインは調整局面にある。
05:40
仏当局、バイナンス含む数十の仮想通貨取引所にマネロン検査
フランスの監督当局ACPRがバイナンスなど数十の仮想通貨取引所にマネーロンダリング対策の検査を実施。EU全域での営業許可付与に向け、登録条件への準拠状況を確認する狙いだ。
10/17 金曜日
18:53
3メガバンク、円建てステーブルコインを共同発行へ 導入第一弾は三菱商事=報道
三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクが円建てステーブルコインを共同発行。信託型により高い安全性を実現し、クロスボーダー送金のコスト削減を目指す。プログマのシステムを活用し今年度内に実用化予定。
17:56
ファンプラのIEO参加方法と注目ポイント|コインチェックの実績、申込前に知るべき情報まとめ
音楽ファンクラブ運営大手Fanplusと協業するFanplaは14日、暗号資産「Fanpla(FPL)」のIEO(Initial Exchange Offering)をコインチ…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧