はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

KinのICOは過小評価されている?今後大きく価格を伸ばす可能性も?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メッセージアプリ大手のKikがICOを行った
3億人のユーザーを抱え、10億ドル以上の企業価値のユニコーンでもあるKikはICOでは前例のないほどの大企業ですが、ICOはとても過小評価されていました。
短期投資対象としても長期投資対象としても魅力的な通貨である
Kinトークンは、注目すべき通貨であることは間違い無いでしょう。

2009年に創業され、3億人のユーザーと2万個のBOTを持つKikは、米国時間2017年9月26日午前1時にICO(イニシャルコインオファーリング、以下ICO)投資家に対し、KinというICOトークンを発行しした。

強い売り買いが予想されるICO直後での取引は、まず分散型取引所EtherDeltaなどで取引が開始されています。

まだ大手取引所には上場していないため、ICOにより近い価格で購入するチャンスが残されています。

また、数日後にはPoloniexでもKinの取引が開始されるとの予想もされています。

投資は自己責任となります。あくまでも情報は参考程度にして下さい。

どうしてKinが短期投資として魅力的なのか?

1)ICO参加ハードルと調達目標金額の高さ

KinのICOは、ホワイトリストに登録した人のみを対象に行われました。

ホワイトリストは17,000人以上ととても大規模でしたが、調達目標金額が1億2500万ドルという他では類を見ない大きな金額であることを考えると、17000人でも少なく感じる人数であり、目標達成にはその少ない投資家の中から多額のお金を集めようとしていたことがわかります。

ホワイトリストが50,000人を超えなかった一番大きな理由は、ホワイトリスト応募者に課せられたKnow Your Customer(身分証明のこと 以下、KYC)規則が非常に厳しかったことにあります。

’少額投資家’は社会保障番号及び運転免許証など身分証明書の提出を求められたほか、100ETH以上の大口投資を希望する’多額投資家’はパスポート入りのセルフィーの提出を求められました。

これは現在厳しくなっているICOの中でもかなり厳しいKYC設定であったことが伺えます。

2)巨大マーケットを持つ国からのICO参加規制

中国及びカナダ国民はICOへの参加を禁じられました。両国の国民は、VPNを利用した通信であってもパスポート入りのセルフィーや社会保障番号を提出が必要不可欠のためホワイトリストに登録することはできませんでした。

大きなマーケットシェアを誇る中国国民及び、Kikがカナダ企業にも関わらずカナダ国民の参加禁止の意向を表明したことにより、世界で見ても多数の人々がICOの投資家対象から外されたことが大きな問題であることがわかります。

3)市場が全世界にオープンになった後の購入希望者の流入

Kinが取引所で本格的に取引が開始されると、短期間で大幅な値上がりが見込める可能性があると分析しています。

この理由には上記のICO対象から除外されていた多額投資家、カナダ、中国を含む多数の人が取引所上場後から参加することによる需要が見込めるからです。

4)仮想通貨業界3大ヘッジファンドが大口の購入をした事実

仮想通貨界での三大ヘッジファンドと呼ばれているPolychain Capital、Pantera Capital、Blockchain Capital は、Kinの先行販売で5000万ドル分を購入しました。

これは、JPモルガンやゴールドマンサックスがUSドルに投資するように、Kinもまた、仮想通貨界ではスマートな投資という意味を持つことがわかります。

彼らのような世界でも特に大きなファンドは、5000万ドルという多額の投資対象を選ぶ場合、気まぐれとして投資はせず根拠の元選択します。

またこの投資が成功するに違いないという自信があります。それぞれの企業には世界でも優秀な投資分析家が所属していることからも、一般的にこれら大手ヘッジファンドが投資するものであれば、あなたもそれに投資をする根拠となりするべきだと言えると考えられます。

仮想通貨界の三大ヘッジファンドが巨額を投資した0x(ゼロエックス、以下0x)が、ICO終了3日後にICO時取引価格の10倍となり、市場で取引されたのも良い証拠であり投資に対する根拠となりえるでしょう。

5) Kinは既に多くのユーザーや企業価値を有している

Kinには、既に何億人ものユーザーや、実際にユースケースも持ち合わせています。

現在までに行われた多くのICOが豪華なウェブサイトや誓約、文書を持つだけで企業としての本質やプロダクトを持っていない資金集めであったのに対して、Kinは、10億ドル(日本円で約1200億円)もの企業価値があり、ICO後の2ヶ月でこの通貨を使用するであろう3億人の利用者がいます。

どうしてKinが長期投資として魅力的なのか?

1)ユニコーン企業として初めてICOを実施

10億ドルの企業価値のあるユニコーン企業(数十億ドルの企業価値を持つ企業)として初めてICOを行うのがKikです。

日本ではあまり注目されていませんが、世界でこの大々的な発表によって、初めて仮想通貨の存在を知ったという人も多くいるでしょう。

大きなマーケットの中で最初の存在となることは、仮想通貨がどのように使われるのか、そして、それが現在の通貨と同じようにサービスや商品に利用できるということを全世界に示すことができまる大きなチャンスと言えます。

2)すでに2年をかけたテストを実施、実用段階にある

2014年から2016年の間、Kinは既に『Kikポイント』というポイントシステムを使い、報酬エンジン(Kinを使った商品やbot、セレブのチャットなどでの取引)のテストを行なっています。

彼らは、この2年間のKikポイントので得た知識をKik報酬エンジンの公式通貨となり、今後何週間かで3億人のユーザーの手に渡るであろうKinに活かしたいと考えています。

3)大きな取引所で取引される可能性

最近ではICOの通貨が無数に増え続けていることから、PoloniexやBittrexといった大手アルトコイン取引所に上場することは大きなハードルとなっています。

逆にこれらの取引所に上場することで大幅に取引量が増え価格の上昇につながっている事実もあります。

Kinは仮想通貨界の三大ヘッジファンドである Polychain Capital、Pantera Capital、Blockchain Capital が巨額を投資したことなどの理由からも、最も大きい取引所で取引されることはほぼ間違いないと考えられます。

この三社が、0xに投資をした時も同様です。当時Poloniexは1ヶ月ほど新しい通貨を取引リストに追加していなかったのにも関わらず、0xをICOの3日後に取引リストに追加しています。

このヘッジファンドの主要取引所とのコネクションや流動性の確保が複数の取引所の取引リストに追加されることを保証しています。

「これらのことを考えると、彼らは投資した全てのコインを価格上昇と共に投げ売りしてしまうだろう」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、答えはNOです。

上記の三大ヘッジファンドの50%は、この投げ売りを回避するために、6ヶ月間トークンの凍結されます。よって売買が半年間できないということです。

4)KYCの厳しさが大手取引所上場の鍵

「0xがPoloniexの取引リストに追加された事実があっても、Kinが同様に取引リストに追加されるとは限らない」と思う方も多くいらっしゃると思います。確かにその通りです。

しかしこれにはもう一つ上場されるだろうと考えられる根拠があります。

それはPoloniexとBittrexが近頃取引リストに新しい仮想通貨を追加するのを躊躇している理由に関係します。

アメリカ証券取引委員会(SEC)の新たな規則に従う必要があることです。これに準ずる形で、取引所が唯一できることは、ICO時のKYCの強化です。

しかし、Kin以上にKYCに関して、厳しかったものは今までありませんでした。さらに、Polychain Capital、Pantera Capital、Blockchain Capitalの圧力により、主要取引所は通貨が配られた時点で、その取引リストに追加されることになるでしょう。

また0xもCivicという身分認証アプリケーションをICOに利用したことによるKYCの強化を行なっています。

CivicはアメリカのICO規制を通るための手段としてもICOで注目されていました。またこのCivicも同様に0xと同じタイミングでPoloniexに上場しています。

5)ICOの広告など宣伝を一切していない点

Kinは、ICOに関しては全く宣伝をしませんでした。

BitcoinTalk ForumやRedditにも掲載せず、賞金もなく、ここまで、宣伝には資金を投じていません。これは、ICO以降に取引所によってニュースが広がることでKinの存在を知り、人々の購買意欲を掻き立て、値段を釣り上げられるので非常に良いことです。

またICOの時に広告を多く売っている企業は単に名前を売ることで資金集めを目的としていると、ICOの危険性が暴かれた現在ではよく懸念材料として挙げられていることからもプラス材料といえるでしょう。

懸念事項

1)トークンの分配比率に問題点

KinのICOでは、総量の僅か10%しか投資家に配られません。

その他の30%はKikが保有し、残りの60%はアプリの中のコンテンツクリエイターに使われます。これは、他のほとんどのICOが総量の50%以上のトークンをICO参加者に配るのと比較するとかなり低い数値です。

ただ同時に今までのICOでは、3億人のユーザーがいるプラットフォームを保有していた前例はないことから、トークンの使用方法が大幅に異なるということも言えます。

2)ICOがすべて売り切れなかったことに問題点

Kinは、当初予定していた1億2500万ドル分のトークンを売り切ることができませんでした。

一般的に言うと、これは需要が彼らが想定したほどなかったと解釈できます。しかし、これは厳格なKYCにより、中国、カナダ、及び多額投資家が対象から弾かれた結果であると考えています。

3)90%のトークンが数年に渡りユーザーに還元されるという問題点

ICOで配られなかった残りの90%のトークンは、数年に渡り、少しずつKikのプラットフォーム内のユーザーに還元されます。

一般的に、3億人のユーザーに普及した後、供給量が増えることで価格が落ちるので、これは投資家にとって大きな問題となり得るでしょう。

Kikは彼らのサービスの利用者に急速に普及させることが、トークンの追加分配よりも大切だとしていますが、これが私は一番大きな懸念点だと考えます。

Rippleも同様に大きな%を企業が保有し、市場にでてくる供給量が増えることを懸念されています。 このようなニュースに市場は敏感なため、価格に影響することは間違い無いでしょう。

結論

このようなことから、価格上昇に大きく期待できる通貨であることが伺えます。

短期的な価値は、ICOでの限定的で条件付きの分配、そして、その背後にある実際のサービス、企業やメンバーまた大手の投資ヘッジファンドの存在によるものです。

長期的な価値は、Kinが将来的に非常に多くのユーザーによって使われ、そのKik によるKik報酬エンジン内でのテストも終了していることにより保障されています。

  • 短期:Very Good
  • 長期:Good

Why KIN is the Most Under-Rated ICO of the Year

9.26 2017 Ryan Marrs

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧