はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

トランプ政権、ブロックチェーン採用に強い関心を示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トランプ政権がブロックチェーン技術採用に強い興味を示している
過去にもトランプ政権のトップらは強気な発言をし、ブロックチェーン技術の採用を何度も示唆しています。
経済面だけではなく、政府や医療関連局など広範囲での活躍に期待できる
方法はまだ明確ではありませんが分散型台帳技術を採用することによって、政府間の運営や様々な場面での迅速化やコスト削減につながることが期待されています。さらに複数の連邦局ではすでにブロックチェーンの試用が始まっています。
長期的にみると米国政府でさえブロックチェーンを採用出来る日は遠い
一部の政府関係者はブロックチェーンの可能性を前向きに見る一方、採用するまでの基盤がまだ整っていないと話します。逆に言えば、その基盤さえ整えば技術の採用は可能となります。将来、技術によって可能となる潜在的使用例に期待が高まります。

トランプ政権は米国政府運営を改善する可能性を秘めた技術として再びブロックチェーンへの関心を主張しました。

9/26に行われた政府機関におけるオープンデータ(誰でも自由に利用でき再配布できるデータ)の役割を模索する会議『Data Transparency 2017』では、二人のホワイトハウス政府高官ブロックチェーン技術は米国政策及び戦略考察に欠かせない技術であると強調しました。

AIブロックチェーンがあれば、ホワイトハウスは政府に役立つ広く前向きな才能を見つけることができる。』

行政管理予算局(略OMB)の連邦最高情報責任者(CIO)であるマーギー・グレイブス氏は会議で述べました。

連邦議会ブロックチェーン幹部会(Congressional Blockchain Caucus)共同設立者であるミック・ムルバニー氏によって率いられるOMBの代表であるグレイブス氏の発言は極めて重要です。

なぜならOMBはブロックチェーン技術を利用し市民への対応を改善し、また官僚制度を簡素化することが本意であり、さらに行政府の未来の様々な計画を遂行することに責任があるためです。

グレイブス氏は発言の中で、来月にブロックチェーン支援者であるドン・タプスコット氏と共に政府の利用事例について模索すると述べました。

グレイブス氏とムルバニー氏は分散型台帳技術であるブロックチェーンは‘潜在的な協力ツール’だと考えます。

特に、グレイブス氏はブロックチェーンを採用することによってデータの改ざんがほぼ不可能になり詐欺の減少や仲介をなくして取引が行えることで仲介手数料などの浪費の減少、またサイバーセキュリティの費用削減や強化につながると考えます。

『私たちはこのような有益な技術は常に視野に入れるべきです。私たちの顧客がこの技術を最後まで知らなかったり、技術を最後まで利用できないことは望んでいません。』

グレイブス氏は言います。

基盤作りが重要

ホワイトハウス大統領補佐官及び戦略イニシアティブ局長である、クリス・リデル氏もまた『政府は長期的な視野でデータ管理に取り組むべきだ』と強調します。

彼曰く、恐らく最も重要なことは現在のデータ基準の基盤作りであり、それを達成することにより米国政府は将来ブロックチェーンや様々な技術を利用できる体制になるそうです。

『未来に目を向けると、今日の改革が、将来の発展技術の採用を邪魔しないことを確実にさせたいのです。それがブロックチェーンであれ、AIであれ、もしくは全く予想もされていない新しい技術であれ、データ管理が標準化されれば、政府が技術の最先端を行くことを可能にするでしょう。』

リデル氏は言います。

リデル氏はさらに今年3月にトランプ大統領によって作られたホワイトハウスアメリカン・イノベーション局(OAI)にも努め、このような技術がどのように政府運営に役立つか提案をしなければなりません。

OAIは大統領娘婿であるジャレッド・クーシャー氏、大統領最高経済顧問であるゲリーコーン氏、他政府局・私営企業のリーダーを含むメンバーよって率いられます。

リデル氏は以前マイクロソフト社最高財務責任者インターナショナル・ペーパー社及びゼネラル・モーターズ社などの上級管理職に務めるなど豊富な経験を持ちます。

採用に勢いをつける米国政府

これらの意見は、政府内外でのブロックチェーン利用の可能性に対して政府関係者が発した強気な意見の中でも新しいものです。

以前CoinDeskが報道したように、連邦政府疫病管理センター及び連邦政府一般調達局を含む複数の米国政府局はブロックチェーンの試用を始めています。

トランプ政権がブロックチェーンに対して強気な姿勢を見せたのは今回が初めてではありません。

今年3月、マイク・ペンス副大統領のチーフエコノミストであるマーク・カラブリア氏はワシントンでの会議でトランプ政権がブロックチェーンに強い興味を持っていると発言し、すでに今後数年以内にこの技術を採用する可能性を示唆していたのです。

Trump White House Doubles Down on US Commitment to Blockchain

Sep 28, 2017 by Aaron Stanley

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

ブロックチェーン技術は私たちの社会を革新する技術です。すでに企業・銀行・不動産・保険など多くの事業で採用され始めています。

この技術を利用することでセキュリティ面向上・コスト削減などメリットが多くあります。最近では政府がブロックチェーンについて関心を持ち、ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨の規制・禁止など発言をするようになりました。

しかし、ブロックチェーン=仮想通貨というわけではないため、ブロックチェーン自体を規制するという意味ではありません。

また、多くの事業が採用していることから、政府が利用するようになる将来も近いでしょう。様々な可能性を秘めたブロックチェーン技術は広がりを見せ、企業から政府と世界中で利用されるようになるでしょう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧