はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

世界最大手国際決済ビザ、リップルネット加入の英グローバル決済会社Earthportを約278億円で買収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビザが英グローバル決済会社Earthportを約278億円で買収
米クレジットカード大手のVisa Inc.と、英ロンドンに本拠を置くグローバル決済会社、Earthport PLC は、1億9800万ポンド(277億7742万円)の評価額で、ビザがEarthportを買収する契約に合意した。特筆すべきはEarthportが2014年12月に米リップル社と提携を表明しており、分散台帳技術を一部決済に利用している点である。

ビザが英グローバル決済会社Earthportを買収、ロイター通信が報道

米クレジットカード大手のVisa Inc. (以下ビザと表記)と、英ロンドンに本拠を置くグローバル決済会社、Earthport PLC は、1億9800万ポンド(277億7742万円)の評価額で、ビザがEarthportを買収する契約に合意したことを、 12月27日、大手ニュースメディアのロイター社が報道した

ビザの一部門であるVisa International Service Associationは、Earthportに1株あたり30ペンス(42円)のオファーを提示したが、これは、月曜日の終値7.45ペンス(10.4円)の4倍となっている。

買収のニュースが報道された木曜日、Earthport株はロンドン株式市場で急騰し、ビザの提示価格とほぼ一致する28.20ペンス (39.6円)で引けた。

買収先のEarthport社、取締役会は、ビザの提案は「公正かつ合理的」であり、全額現金での買収を受け入れるよう、株主に推奨するという合意に達している。また、既にEarthport社の大口株主の17%以上が買収を受け入れると表明しているという。

大口株主の中には米投資銀行のOppenheimerやOFI Global Institutionalが含まれている。

ロンドン証券取引所に上場しているEarthport社の株価は、今年に入り、28%以上の下落に見舞われており、同社の経営陣は先月、戦略上の「根本的な」改革が必要だと述べていた。

Earthport社は1997年に設立され、単独のAPIを使用することで、国境を越えるお金の移動を合理化するとともに、65か国を超える、各国の提携銀行を通じて現地通貨での資金決済を提供している。Earthport社のグローバル決済ネットワークには、 Bank of America Merril Lynch, ゆうちょ銀行、Hyperwallet、Transferwise、 WorldRemitなどの主要金融機関や国際送金会社、決済会社が名を連ねている。

また、同社はイギリスの金融行動監督機構(FCA)に認可を受けた金融機関であり、イギリスの法律では、銀行と同等の規制およびコンプライアンスへの準拠が要求される。

Earthport社、分散台帳技術の試験

Earthport社の国際決済サービスを支える技術面で特筆すべきは、2014年12月に米Ripple社と提携し、2015年から順次、段階的に導入されてきた分散元帳技術によるリアルタイムの支払い機能がある点だ。

そして2016年には、単独APIによる「分散元帳ハブ」”Gateway”サービスを開始している。

出典:CoinDesk

このGateway APIを利用することより、銀行などの金融機関は、予算や技術、およびコンプライアンスの制約を克服すると同時に、 Ripple社の分散元帳プロトコルへのアクセスが可能になる。

また、すべてのサービスが法定通貨で行えるため、金融機関側の最先端テクノロジーへの参入障壁も低くなるという利点がある。

Earthport社のサービスを利用することで、銀行側は一つの送金会社のみを窓口にすることが可能になり、従来の煩雑な国際送金及び決済システムに代わる低コストの送金が可能になると期待されている。

一方、ビザは、2018会計年度における二か国間以上の国際決済が、10%の伸びを示していると述べており、今回の買収は、これからの成長分野を考慮したものであるだろう。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

CoinPostの関連記事

英Finderが12月版仮想通貨価格予想を発表|対象はビットコインやリップルなど11通貨
英比較サイトがフィンテック専門家9名による、主要仮想通貨の最新価格予想を発表した。直近の下落の影響か、予想価格の多くは大幅に修正、しかし現価格からは強気予想傾向は継続している。
米「アメックス」が中国市場における決済承認を取得|提携企業リップル社とのメリットを考察
リップルネットのパートナー企業である米国のクレジットカード大手企業『アメックス』が初の海外カード企業としての許可を取得した。リップルの業務範囲拡大にもメリットが期待される。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/18 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧