はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場「過去の相場分岐点」まとめ 専門家は2019年のビットコインをどう見る?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン2019年価格予想:専門家は2019年をどう見る?
今年の10月31日で生誕10周年を迎えたビットコイン。 多くの議論を巻き起こしながらもビットコインは21世紀の歴史に残す重要な発明の一つであることに疑問の余地はないだろう。 2018年も残りわずかだが、この記事では過去の価格パターン、現在の市場状況、また仮想通貨界有識者の2019年のビットコイン価格に関する内容を見ていく。

2019のビットコイン予想

2018年10月31日で生誕10周年を迎えたビットコイン。 多くの議論を巻き起こしながらもビットコインは21世紀の歴史に残す重要な発明の一つであることに疑問の余地はないだろう。 2018年も残りわずかだが、この記事では過去の価格パターン、現在の市場状況、また仮想通貨界有識者の意見から2019年のビットコイン価格がどうなるかを予想していく。

そもそもビットコインとは何か、以下の様に整理した。

  • ビットコインは2008年にサトシ・ナカモト氏(未だ実在者は不明)の論文、「ビットコインーPeer to Peerによる電子マネーシステム」によって提唱された新しい通貨システムである。
  • ビットコインの最大の魅力は第三者機関としての金融機関を通さずに電子取引の決済をすることを可能にする「非中央権型」のシステムを採用している点である。それによりどの機関もビットコインをコントロールすることが出来ない。
  • ビットコインの誕生によりブロックチェーンの可能性を世に広めた。それはブロックチェーンが金融取引だけでなくあらゆる価値を記録する【改ざん不可能】を持つデジタル資産になり得ることをである。
  • 2009年1月3日サトシ・ナカモト氏によって最初のビットコインブロック「Genesis Block」が作成された。その後同年1月12日にビットコインでの最初の取引がナカモト氏と彼の最も重要な協力者であるHal Finney氏の間で記録された。
  • ビットコインはその後、徐々に仮想通貨としての地位を確立し現在全体時価総額の大半を占めるまでとなっている。
  •       
  • ビットコインは年々人々の暮らしの中で実用化されている。食料、飛行機のチケット、ツアーパッケージ、ヨット、高級車、高級マンションなどがビットコインで決済可能となっている。

これまでのビットコインの価格推移

仮想通貨は認知の通り価格の変動が非常に激しい市場である。 ビットコインも決して例外なく、これまで数多くの価格変動を経験してきた。 その幾つかの歴史的な転換点をまとめている。

  • 2010年5月22日:ビットコインを使って初めて現物の商品が購入された。購入者はプログラマーで知られるLaszlo Hanyecz氏でパパ・ジョーンズのピザ2枚を10,000BTC(当時約3300円相当)で取引が記録された。
  • 2011年2月9日:ビットコイン1枚が初めてUSドルと同等の価値となり、数ヶ月もしないうちにビットコインの価格が30ドル(約3300円)へと急上昇。しかし2011年6月には10ドル(約1100円)に急落。
  • 2011年6月にはMt.Goxが世界最大のハッキング被害を受け価格は全体的に下向き傾向になり、その半年後Paxumがビットコイン決済の停止により更に下落。
  • 2012年11月にはビットコインの初めての半減期(マイニング報酬が半分になる)を迎え、ビットコインの価値が高騰していく。
  • 2013年11月には価格が1000ドル(約11万円)に達しゴールド(先物)よりも価値が高くなる。
  • 2014年にはマイクロソフトがビットコイン決済の導入を取り入れ、仮想通貨が様々な世界企業に受け入れられるようになるなどとビットコインにとって重要な年となった。
  • 2017年6月には3000ドル(約33万円)、9月にはビットコインのハードフォークによりビットコインキャッシュが誕生し5000ドル(約55万円)を突破した。しかし間もなく中国のICO規制により価格が3000ドル(約33万円)まで急落。それでも10月には巻き返し初の1万ドル(約110万)を達成。それからも投資家たちによる投資が相次ぎ、ビットコインは最高価格である2万ドル(約220万円)を記録した。
  • 2017年12月の年末には再び13000ドル台(約150万円)に急落。ビットコインコミュニティに大きな失望をもたらした。その後、各国の仮想通貨禁止や規制、不安を煽る様々な仮想通貨に対するネガテイブなニュースが続き2018年初頭には1万ドル(約110万)まで価格が急落。下落は1年を通して留まることを知らず、執筆の現時点では3600ドル(約40万円)と2018年の仮想通貨市場は投資家やコミュニティにとって最も苦しい1年となった。

2019年の価格予想

2019年はビットコインをはじめとする仮想通貨全体にとって最高の年になると信じている人が大勢いる。

価格を予測する上で金融市場は過去のチャートを繰り返す性質を持っているが、仮想通貨はそのものの歴史が浅いため、他の金融商品と違って予測をするのがはるかに困難である。

では、2019年のビットコインの価格はどうなるだろうか?2019年の価格はどこまで上昇するだろうか?それらの答えを各著名人や専門家からの発言から読み取っていこう。

John McAfee氏:2019年12月31日までには17万ドル(約1870万円)

John McAfee氏はアンチウイルスソフトMcAfeeの創業者でありビットコインを支援する有名人の一人である。彼は様々な予測をたてておりテレビやツイッターで2020年までに100万ドル(約1.1億円)に達しなければ「自分の性器を食べる」などと過激な発言をしている。

Michael Novogratz氏:2019年は2万ドル以上(約220万円)

Galaxy DigitalのCEOであるMichael Novogratz氏はビットコインは2018年末には9000ドル(約100万円)辺りで落ち着くであろうと予測した。それでも2019年の第一四半期までには1万ドルの壁を破ることを予想しており、先月の11月に行われたFinancial Timesのインタビューでは1万ドルの壁を越えれば2万ドル(220万円)まで伸びると思うと語っている。

Sonny Singh氏:2019年末までに2万ドル(約220万円)

Sonny Singh氏はBitpayの最高執行責任者でありNovogratz氏と同じ2019年末までに2万ドルの予測をたてている。Singh氏は2万ドルに達した場合1万5000ドル(約170万円)以下にはならないという予測もたてている。

Anthony Pompliano氏:2019年第三四半期まで現状維持

Anthony Pompliano氏はMorgan Creek Digital Assetsの創業者である。2018年中Pompliano氏はビットコインは最終的には5万ドル(約550万円)まで伸びると述べていたが後ほど発言を撤回している。Pompliano氏は他の著名人や専門家とは違い仮想市場は長期的な下落時期を迎えていると考えており2019年第三四半期までビットコインは3000ドル(約33万円)付近を維持すると述べている。

Ronnie Moas氏: 2019年末までに2万8000ドル(約310万円)

Ronnie Moas氏はStandpoint Researchの創業者で2019年終わりにはビットコインの価格は2万8000ドルと大胆な予想をたてている。Moas氏は、価格の高騰は供給の減少によるものと述べている。

Bobby Lee氏:2019年は2500ドル(約28万円)付近

Bobby Lee氏は中国の最初の仮想通貨取引所であるBTCCのCEOである。彼もビットコインの2019年価格に対しては悲観的な見方を保っている。Lee氏はビットコインが100万ドル(約1.1億円)に達するにはあと20年かかると予想しており、2019年は1年を通し低価格を続け2020年後半以降に価格が徐々に上昇すると述べている。

ビットコイン価格は結局どうなる?

これまでの考察を踏まえ、全体的に2019年のビットコインや他の仮想通貨の見通しは明るいと言える。Segwitのアップデート以降、ビットコインの取引速度は向上し実用化に向けて進歩し続けている。また2019年にはビットコインの供給が減少し需要が高まることで多くの専門家はビットコインの価格は再び上昇する見立てをしている。

最後に覚えておきたい点として、ビットコインや他の仮想通貨は憶測や予測に大きく影響されているが、それには大きなリスクも含まれている。仮想通貨のほんの小さな発展や進展も違う国からすれば善にも悪にもなることも留意しておきたい。

2019年のビットコインは様々な場所で様々な人々にこれからも更に利用されていくだろう。多くの人々に実用され更なる高みへとビットコインは登り詰めていくであろう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/01 月曜日
14:26
カザフスタン中銀、仮想通貨投資を計画 最大約470億円規模
カザフスタン国立銀行(中銀)のティムール・スレイメノフ総裁は、金・外貨準備ポートフォリオの一部として、仮想通貨へ最大3億ドルの投資を検討していると発表した。
11:47
テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調
テザー社CEOがS&PによるステーブルコインUSDTのドルペッグ機能評価の格下げに反論した。余剰資本や米国債利回りを考慮していないと指摘している。
11:07
ヤーン・ファイナンスのyETH製品に攻撃、約4億5000万円相当が流出
イールド・ファイナンスのyETH製品が攻撃を受け、約4億5000万円相当のETHが流出。攻撃者は無限ミントの脆弱性を悪用し、約1,000ETHをTornado Cashに送金。V2・V3ボールトは影響を受けず、yETH保有者は安全に引き出し可能に。
09:15
中国人民銀行、仮想通貨取引の厳格取締を改めて要請、ステーブルコインも警戒対象
中国人民銀行が仮想通貨取引の取締強化を改めて各当局に要請した。仮想通貨関連活動の再活発化が背景にあるとみられ、ステーブルコインも警戒対象としている。
09:03
コインシェアーズ、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げ
欧州大手のコインシェアーズが、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げた。米国市場での大手運用会社への集中により、差別化や利益率確保が困難になるとの懸念を示し、ナスダック上場を控え、仮想通貨関連株式やアクティブ運用戦略など新商品の投入を計画している。
11/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、金持ち父さん著者キヨサキのBTC売却やソラナとXRPのETFの好調など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
DeFiで株式市場はどう変わる? Progmat齊藤達哉氏が語るオンチェーン金融の未来|独占インタビュー【後編】
Progmat齊藤達哉氏インタビュー後編。議決権付きトークン化株式で日本が世界初となる理由、2028年施行を目指すトークン化法のロードマップ、DeFi・AIエージェントを見据えた将来ビジョンを聞いた。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|個人マイナーのビットコイン採掘成功に高い関心
今週は、個人マイナーのビットコイン採掘成功、JPモルガンによる仮想通貨業界関係者の口座の連続閉鎖、アップビットの約48億円の不正流出に関する記事が関心を集めた。
11/29 土曜日
13:50
米賭けサイトカルシ、無免許スポーツ賭博運営で提訴
ブルームバーグによると米賭け市場のカルシが無免許でスポーツ賭博を運営し、マーケットメイキング手法について顧客を誤解させたとして集団訴訟を起こされた。共同創設者は主張を否定。
13:10
ブラックロック、債券ファンドでビットコインETF「IBIT」を買い増し
ブラックロックが7~9月期に債券ファンドで自社ビットコインETF「IBIT」を買い増していた。9月末時点で1.5億ドル相当を保有。ビットコイン現物ETFへの流入はここ数日復活傾向だ。
12:03
仮想通貨のバイバックとは?2025年注目の6銘柄を解説
2025年、仮想通貨業界で総額14億ドル規模に達したバイバック。ハイパーリキッド(HYPE)やパンプファン(PUMP)など、実際にバイバックを実施している6銘柄を徹底解説。株式の自社株買いとの違いや投資リスクもわかりやすく紹介します。
12:00
24時間・1円から取引可能に Progmat齊藤達哉氏が語る「トークン化株式」の全貌|独占インタビュー【前編】
Progmat代表・齊藤達哉氏に独占取材。1円単位・24時間取引可能な「トークン化株式」の仕組みと、議決権や優待も得られる投資家メリット、リアルタイム株主把握など発行企業メリットを聞いた。
11:30
アーサー・ヘイズがビットコイン年末25万ドル予測維持、流動性底打ちと量的引き締め終了を根拠に
ビットメックス共同創設者アーサー・ヘイズ氏が11月27日、ビットコインの年末25万ドル到達予測を堅持した。先週の8万600ドルを底値とみており、米ドル流動性の底打ちと量的引き締め終了が上昇を牽引すると分析。
11:00
税率10〜45%の差、アフリカ5カ国の仮想通貨課税の現状を探る
サハラ以南アフリカで年間30兆円超のオンチェーン取引が発生する中、各国が独自の仮想通貨税制を整備。南アフリカの18〜45%累進課税、ナイジェリアの15%一律課税、ケニアの10%物品税など、主要5カ国の税制アプローチを詳細解説。日本の税制改革案(55%→20%)との比較から見える、成長と規制のバランスとは。
10:10
IMF、資産トークン化のリスクを指摘 「フラッシュクラッシュ」の可能性を警告
国際通貨基金が資産トークン化のメリットとリスクを解説。自動取引による「フラッシュクラッシュ」の可能性や断片化の問題を指摘した。米SECなどの当局も規制を協議中だ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧