- 仮想通貨ネム(NEM)が価格を高騰させた理由
- ネム(NEM)プロトコルを採用しているテックビューロ社のブロックチェーン製品「mijin」が、新バージョン「2.0 Catapult」のオープンソース化に向け、クローズドβテストプログラムを開始、またテスト参加者の募集開始を発表しました。
- カタパルト(Catapult)の驚異的な性能を解説
- Segwit導入後のビットコインが秒間約14取引、高速決済のリップルが秒間約1500取引ですが、カタパルトは秒間3000~4000取引という高度な処理性能を備えています。また、2018年以降にはネム(NEM)のブロックチェーンに実装予定です。
2017年11月6日、調達金額100億円越えのICOプラットフォームCOMSAや取引所Zaifを運営するテックビューロ株式会社は、ブロックチェーン製品「mijin」の新バージョン「2.0 Catapult」のオープンソース化に向け、クローズドβテストプログラムを開始、またテスト参加者の募集開始を発表しました。
年内に噂されていたCatapultが本格始動したことは、ネム保有者にとって重要なニュースだと言えます。
βテスト後は、2018年1月にオープンソース化予定で、またこのコアエンジンは2018年以降、仮想通貨ネム(NEM)にも導入予定とのことです。
ネム(NEM)価格高騰
10月以降、ビットコインゴールドやSegwit2xといった分裂問題が騒がれているビットコインに資金が集中し、6月には30%台だったビットコインドミナンス(支配率)は、現在60%台にまで達しています。
そのため、アルトコインは全体的に不調で、ネムもその影響を受けて10円代に突入するほど低迷していましたが、ネム保有者が待ち望んでいたCatapultの情報が出てきたことにより、価格を高騰させ20円台へと戻しました。
しかし、一時期は30円代後半まで価格を伸ばしていたため、物足りなく感じる投資家もいるかもしれません。
追記
2017年12月現在、カタパルト実装に向けて準備を進めているXEMは、100円を記録し、その後も高騰しています(2017年12月19日14時現在)。
mijinとは
ZaifやCOMSAといったサービスを提供するテックビューロが開発した、プライベートブロックチェーンを構築するためのソフトウェア「mijin」は、ネムの技術を基にしています。
ネムのコア開発者がテックビューロで開発したもので、「NEMプロトコル」を採用しており、銀行口座、電子マネー、認証システム、登記システムなど様々な用途に使用可能です。
2015年12月に野村総合研究所と住信SBIネット銀行が、ブロックチェーンの実証実験にあたりmijinを採用すると発表したことでその名を広めました。
mijinを利用して企業内のデータセンターや企業間のクラウド上にプライベートブロックチェーンを導入することにより、改ざん不可能な高セキュリティ環境を実現し、劇的なコスト削減も可能となります。
Catapult(カタパルト)とは
mijinバージョン1.0は、プログラム言語「JAVA」をベースとしたものでした。
しかしバージョン2.0である「Catapult」は、更なる進化を目指して「C++」で開発を行っています。
大きな特徴として、Catapultは驚異的なまでの処理能力の速さを備えています。
なんと秒間3000~4000取引の処理性能を備えていると言われています。
分かりやすく比較すると、Segwit導入後のビットコインが秒間約14取引、高速決済、銀行間や国際間送金を売りにしているリップルが秒間約1500取引です。
さらに、クレジットカードの中で世界一の処理能力をもつVISAは、秒間4000~6000取引で、Catapultの処理能力はもうすぐ追いつく数字にまで達しています。
これが2018年以降にネム(NEM)のブロックチェーンに実装予定と発表されています。
ネムの今後を左右すると言ってもいい程の重要案件であるCatapultについて、Coinpostでは今後も最新情報をお届け致します。
テックビューロがブロックチェーン製品『mijin』の新バージョン『2.0 Catapult』のクローズドβテストプログラムを開始
2017年11月6日 by fujita
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秒間3000~4000取引の処理性能に到達したプライベートブロックチェーン
2017年1月10日 by 星暁雄
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