- ビットコイン(BTC)市況
- 週末の仮想通貨ビットコイン(BTC)は7日朝、溜まっていたOIから懸念されていた急落が発生、9日現在も際どい位置を推移している。海外トレーダーによるALTCAP分析では、アルトコインの仕込み場を探る。
ビットコイン(BTC)市況
スペイン・バルセロナ経済大学院で金融市場の修士号を取得し、トレーダーとして活躍するValdrin Tahiri氏の分析によれば、2年間のベア相場を経てた現在、再反発のチャンスが訪れているという見方も出来る。
多くの投資家が、次の「Alt Season」の始まりを待ち望む中、アルトコイン全体の時価総額(ALTCAP)は、ビットコイン(BTC)が底値圏にあった2018年12月以降、80%の増加を見せている。しかしALTCAPは、2018年の最高値5600億ドルに対して、現在の800億ドルは実に「85%安」に相当しており、依然として失ったダメージを挽回できてはいない。
Valdrin氏は、アルトコインの時価総額(ALTCAP)をチャートに落とし込んだ上でテクニカル分析を行い、以下のように解説している。
現在の770億ドルのサポートエリアのほか、上位足では670億ドル付近に強力なサポートライン(下値支持線)があり、意識されやすいフィボナッチ・リトレースメント0.786にも相当する。
さらに、8月29日と9月6日には、ALTCAPチャートがダブルボトム(二番底)を形成。15日移動平均(MA)を上回るなど、反転攻勢のチャンスも伺えるという。2019年後期から2020年にかけて、メジャーアルトの大型アップデートや国際カンファレンスなど材料も控えており、仕込み時を狙う投資家も少なくないものと考えられる。
ただし、主要アルトは、”基軸通貨”であるビットコイン(BTC)価格に追従する性質があり、買い方のデッドラインである9,000〜9100ドル付近(ディセンディングトライアングル下限)を割り込むようだと全面安になる可能性が高いため注意したい。
テクニカル分析
仮想通貨ビットコイン(BTC)は、7日(土)2時すぎ、溜まっていたOI(未決済建玉)からも懸念されていた相場の急落が発生した。(下図:bitFlyer)
しかしその後下降チャネルに沿って続落してもおかしくない局面であったが、落ちそうで落ちない展開を見せている。9日11:00時点のビットコイン(BTC)価格は、BitMEXで10400ドル、bitFlyerで111万円台を推移している。
ペナント下限に加え、日足100MA(移動平均線)が下支えしているが、これを下放れした場合は、チャネル中央線の9,000ドル付近まで落とされる可能性もある。一方、ペナントを上放れした場合は、12,000ドル付近(②)の攻防に推移することになりそうだ。8月の直近高値まで抜けることさえ出来れば、少なくとも短期下落トレンドは完全に脱却したと言っても過言ではないが、はたして。