- リブラ協会幹部は強気姿勢を堅持
- リブラ協会のジェネラルディレクターが、Facebook主導の仮想通貨リブラの最新動向について、仏大手ニュースメディア「Les Echos」で語った。将来的には、欧州の他エリアやアジアにも拠点を構えることになると明かした。
リブラ協会幹部は強気姿勢を堅持
リブラ協会のジェネラルディレクターであるBertrand Perez氏が、Facebook主導プロジェクトであるリブラの最新動向について、仏大手ニュースメディア「Les Echos」で語った。
欧米を中心に各国の金融当局の反発が厳しさを増す中、規制当局や中央銀行との対話を引き続き重視し、2020年上半期の終盤から2020年末にかけてのローンチスケジュールに「予定変更はない」と自信を示した。
リブラリザーブについて
準備金(リブラリザーブ)は、ドルや円、ユーロなどの法定通貨で構成されたバスケットと1年未満の「短期国債」で運用予定であり、米ドルが半数を占めるほか、中国の人民元はこれに含まれない。Perez氏は、「近い将来、準備金の金融資産保全のため、12の銀行と協力してこれに取り組む」と抱負を述べた。
関連記事:Facebook、仮想通貨リブラの裏付け資産に「人民元」は含まれない可能性
さらにPerez氏は、「リブラが、中央銀行の金融政策に影響を与える」との指摘は誤りで、中央銀行の金融政策がリブラのバスケット通貨に影響を与えると指摘。
通貨危機などが発生した場合、リブラ協会参画企業の2/3以上の可決を以ってバスケットの組成リストを選択可能にすべきだと言及したほか、リザーブは(世界的な金融市場では相対的に低い)2,000億ドル以下に留め、銀行のような金融機能を目指すものではなく、世界最大級の資産運用会社「ブラックロック」のような規模にはしないと明言した。
各国の拠点
また、スイス・南端の都市に拠点を置く「リブラ協会」には約10名の職員が在籍していることを明かし、開発者コミュニティを管理するため、米カルフォルニアにも拠点を置いており、将来的には欧州の他エリアやアジアにも拠点を構えることになると明かした。