クジラは絶滅するか
大口送金をトラッキングするBOT「Whale Alert」のCEOであるFrank氏が、ビットコイン(BTC)のクジラは今後減少するという見解を示した。
Frank氏が「ビットコインは当初、取引人口が限定的であったことから、BTCを大量に保有することが可能だった。業界が発展してビットコインを購入したい人が増えれば売りたくなるだろう。ビットコインはより幅広く流通していくはずだ」と語った。
仮想通貨市場では、市場規模の関係から、大口取引を行うクジラの影響を受けやすいとされており、Frank氏もその見解に賛同しているだという。今後市場拡大に伴い、それらの影響が軽減される市場構想に変化すると考えている。
BTCクジラの影響に関する内容では、米国の研究者らが今月に入り、2017年におきたビットコインの記録的大暴騰は、一匹のクジラによって作られた相場であるとする説を発表していた。
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先月には、1000BTCを超えるビットコインを保有するクジラのアドレスが再び急増していることが分かった。チャートとの相関性について、価格の大きい下落時、または高値をつけた後の下落時に、アドレス数が減少する傾向が見られており、大口による売却も下落の要因に上がる可能性が指摘されている。
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同論文の内容では、相場を作り出した大口の存在と、テザー(USDT)発行との関係性を指摘。ビットコインの価格が下がっている時にテザーが発行され、そのテザーでビットコインが買われることによって、ビットコインの価格が上昇する仕組みを論じている。上記の2017年の仮想通貨バブルにおいても、ビットコインの価格急騰とテザー取引高の急騰時に50%もの相関性があると指摘した。
クジラの情報を追ってきたFrank氏自身も、この仮説の正しさには確証はないとしつつも、多くの投資家が価格上昇のサインとして見ており、その注目度は一際高いとした。これも、運営するプラットフォーム上での反響を踏まえての発言だろう。
一方、「Whale Alert」の今後については、今後は追跡するブロックチェーンを増やしていくという。「現在、追跡を行っているブロックチェーンの数は11だ。それでもライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、カルダノ(ADA)などが含まれていない。新しいシステムを開発し、そういった仮想通貨を容易に追跡に加えられるようにしたい」と語った。
あくまでもBTCクジラが絶滅すると、ビットコインに関する「Whale Alert」は必要なくなると考えている。