テレグラム社がウォレットについて発表
テレグラム社は、独自のブロックチェーンTONをローンチする際、公式ウォレットアプリは同社の人気メッセージアプリTelegramに統合しないと発表した。
TONウォレットは、ネットワークのネイティブ仮想通貨Gramを保有することができるアプリ。テレグラム社は本ウォレットアプリを、Telegramとは独立したサービスにすると説明している。
またTelegramに統合されないことについて、「この点から、TONウォレットはサードパーティが提供するウォレットアプリと競合することになるだろう。将来的には、対象の法律や政府機関に許可される範囲で、Telegramに統合させる可能性はある」と説明している。2019年10月の発表では、Gramのウォレットは独立したアプリにするか、Telegramに統合するかどちらかだとしていた。
またテレグラム社は今回の発表で、TONのネットワークが非中央集権的であることを強調。同社は本ブロックチェーンでアプリの開発に関わらないとしており、実際にネットワークがローンチされた後もそれは変わらないと述べている。
「TONのブロックチェーンでアプリを開発したり、スマートコントラクトを実装したりすることは、サードパーティ企業やコミュニティの責任において行われる。テレグラム社は、誰かがアプリやサービスを提供することを保証しないし、保証することもできない」と説明した。
米証券取引委員会(SEC)は2019年10月、テレグラム社のGramが未登録の有価証券にあたるとして、10月31日に予定されていたローンチの緊急差し止め命令を裁判所に要請。同時にテレグラム社を証券法違反で提訴した。この一連の流れで、TONのローンチも延期されている。
2020年に入って早々SECは、テレグラム社が17億ドルを調達したICOに関する財務報告を拒否していることを明かした。SECは、改めて支出をしたプロジェクトとその支出額の詳細を報告するように求めているという。
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