仮想通貨市況
29日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比2.85%高の101.8万円(9330ドル)と続伸。
JPY建で100万円を再び超えた。一斉利確などで調整機運が高まってもすぐに別の大口買いが入るなどして、26日以降の3日間はほぼ押し目を作らず上昇しており、回転を目論む投機筋など、「置いて行かれまい」とする投資家心理が透けて見える。
28日や29日の反落局面も、テクニカル的にはもう少し下値余地があったようにも思えるが、スピード調整でこれを解消。直近高値超えをトリガーとした朝方の急騰へとつながった。
BTC情報アラートのBitMEXデータでは、26日以降の価格高騰フェーズにおいても未決済建玉(OI)が積まれており、上値を叩かれやすいショートカバーパターン(一過性)ではなく、持続性の見込める健全な上昇であることがうかがえる。
BitMEX XBT ETH 未決済建玉
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) January 29, 2020
XBTUSD : $946.27M (+2.06% ↑)
XBTH20 : $227.95M (+10.51% ↑)
XBTM20 : $173.51M (+1.48% ↑)
ETHUSD : $59.4M (+0.06% ↑)
TOTAL : $1.54B (+3.85% ↑) pic.twitter.com/vrAh0rGrY4
一方、9500〜9600ドル付近に比較的強めのレジスタンスラインを控えるほか、10,000ドルは心理的節目として世界中のトレーダーに意識されるポイントであり、動向に注視したい。
仮に今後”大相場”へと発展するにしても、エリオット波動に代表されるような相場の特性上、一方的に上昇し続けるということは基本的に起こり得ず、先日のような一時調整局面(ふるい落とし)は要所で発生するだろう。RSIをはじめ、bitFlyerのスポット乖離、短期SMA乖離率、BitMEXのファンディングレートなど、需給面を含め注視される。
BTC半減期カウントダウン
なお、仮想通貨分析企業アーケイン・リサーチによれば、今年5月に予定されるビットコイン「半減期(Bitcoin Halving)」のGoogle検索が急増している。
bitcoinblockhalf.comのデータによれば、半減期は2020年5月12日頃(残り104日)を予定している。
著名アナリストWilly Wo氏は下降トレンドにあった昨年11月、半減期を迎えるビットコインの値動きについて、過去のパターン(半減期へ向けた価格上昇)を繰り返さないとする見方を示すなど、有識者のなかでも見解は割れている。