CoinMarketCapの改善点
大手ベンチマークサイトコインマーケットキャップ(下記CMC)は新たな仮想通貨(暗号資産)取引所参考指標となる「ウェブトラフィックランキング」を掲載。現在、世界で最も大きなトラフィックを得ている取引所はバイナンスであることがわかった。
CMCは発表で、「取引所は基本的に個人投資家が主導しているため、ウェブトラフィックはより正確に取引所のユーザー数および出来高を反映させることができる」と説明、今回の施策で取引所の「偽出来高問題」をより可視化できるとしている。
その他、取引所の流動性参考基準についてもアップデートし、「0〜1,000」のスコアで格付けする。流動性スコアは、各取引所のオーダーブックのデプス、スプレッド等データを統合し算出した点数で、高いほど、流動性が高いと意味する。
ランキングで、バイナンスの他、コインベースProやOKExなど知名度の高い取引所はウェブトラフィックと流動性が共に高い水準に達しているが、YoBitやIndodaxなど、一部の小規模取引所は高いトラフィックを有しながらも、流動性の点数が「0」に留まる。つまり、ウェブトラフィックと流動性を合わせて見れば、取引所の出来高とトラフィックの真偽がおおよそ判別できる。
トラフィックにおいて、TheBlockのリサーチ責任者Larry Cermakが4月に統計した結果、バイナンスが1位で、コインベースが2位、BitMEXが3位と推移する。
CMCの出来高・取引所ランキングは度々公平性や正確性に欠けていると指摘されるが、トラフィックの導入や流動性基準の更新などの改善策で、より参考できるベンチマークを促進しようとしている。
参考:CMC