4月のGMOコイン意識調査
国内大手仮想通貨(暗号資産)取引所GMOコインは、最新の顧客意識調査結果を公開した。顧客の投資関心度などを調査したもので、前年との比較が示されている。同調査は4月15日〜4月29日に実施したもので、GMOコイン利用者1,578名を調査対象とした。
期待銘柄の変化
GMOコインの調査によれば、調査対象の2020年に最も価格上昇に期待する銘柄は、2019年のリップル(XRP)から、ビットコインに変わった。調査の実施期間が4月で、5月にはビットコインの半減期が控えていたこともあり、関心が移っていたものと見られる。
2019年には、XRPの価格上昇期待の割合は56%を占めていたが、アルトコインの価格低迷を受け2020年の結果では31%へと25%減少。一方、価格への期待が2019年に28%だったビットコインは2020年に47%まで増加した。
2019年のデータで、ネム(XEM)価格期待は非表示だったが、2020年は5%に。新ブロックチェーン「シンボル」への期待感が垣間見える。
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仮想通貨市場への期待は?
そのほか、全体仮想通貨市場に対する期待感を持つ回答者は2019年より上昇し、67%から73%に。「強く期待している」と回答した割合が昨年の42%から49%に増えた。
また最新結果では、仮想通貨の投機的側面から、経済に対する関心度の高まりといった意識変化も確認された。
「暗号資産取引を初めて意識の変化はありましたか」の質問において、「経済ニュースへの関心が高まった」との回答が最も高く、64.6%を占めている。これに次ぐのが「お金や投資に関する会話が増えた」など、金銭に関する話題や意識に変化が見られたという。
経済に対する関心度の増加が反映されている理由について、ここ約一年間で、米中貿易戦争や中東情勢の政情不安のほか、直近の新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う株価大暴落や原油価格の崩壊など、マクロ経済と仮想通貨の相場推移で一定の相関性が観測されていたためと解釈できる。