はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Willy Woo、Square社53億円相当のビットコイン購入から見る重要性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

53億円相当のビットコイン購入の重要性とは

ツイッター創設者のJack Dorsey氏が経営する決済企業スクエア(Square)社が日本時間8日に、5000万ドル(53億円)相当のビットコイン購入を発表したことが業界から注目されている。

関連米上場企業のビットコイン購入、なぜ高騰に繋がったのか

著名アナリストのWilly Woo氏(@woonomic)はSquareおよびMicroStrategyによるビットコインの大量購入における重要性をSNSで語った。

Square社は主に米ドルで構成されている自社の資産ポートフォリオの1%をビットコインに変えた。購入したビットコインの総数は、約4,709BTCだ。

ビットコインを購入した米国の上場企業として、Square社は二社目だ。一社目がMicroStrategy社で、8月〜9月の間2回に渡り、計38,250BTCを4.25億ドル(約450億円)で購入した。Square社の購入分の約8倍の規模となる。

大量購入にみられるビットコインの流動性

Willy Woo氏はSquare社とMicroStrategy社の購入がビットコインの相場にそれほどボラティリティを与えていなかったことを取り上げて説明した。金(ゴールド)の擁護者であるPeter Schiff氏の指摘に対して反論する形となる。

Schiff氏はSquare社の発表を受け、ビットコインはわずか4%ほど上昇し、2019年の最高値(13800ドル)を上回れなかったことを指摘した。Square社が8日に購入したことを発表した際、市場は好感し急騰していたが、実際購入プロセスを行なったのは7日だった。

Woo氏は、「本当のニュースとはビットコインの高い流動性だ。これだけビットコインを購入しても価格に大きな影響を与えなかった。MicroStrategy社の時もそうだった」と話し、「ビットコインの流動性はより多くの大量注文にも備えている」、と見解を述べた。

今回の注目点はOTC取引だ。Square社の声明によると、4,709BTCほどのビットコインを買うにあたり、板取引などオープンマーケットで購入すれば、市場への一定の影響が避けられないため、OTC取引で実行した。しかし、OTC市場でも、需給関係などで取引所での取引に関わることになるため、完全にオープンマーケットのトレーダーから絶縁されたわけではないとの見解もみられる。

一方、Square社の購入分の約8倍となったMicroStrategy社はOTCではなく、取引所を利用し購入した。こちらでは74時間に渡り、88,617回の取引を行なったという。「〜0.19BTCを約3秒ごとに購入し、1分間で平均39,414ドル分のBTCを購入」と同社のCEOは説明した。いずれのケースも、購入の際にはとりわけ買い圧による価格の急騰は見られなかった。

関連ナスダック上場企業4億ドルのビットコイン購入、CEOが理由と方法を語る

流動性について、Woo氏はビットコインの出来高とゴールドの出来高を比較し、「ビットコインの出来高はゴールドの最大市場LBMAに近いが、時価総額はゴールドの約50分の一だ」と言い、「米ドルの取引では、ビットコインはゴールドより流動性が高い。価値の保存手段としては、エントリーとエグジット流動性が非常に重要で、1ドルあたりでビットコインはゴールドよりも流動性が優れている」、と説明した。

次にビットコインを買う企業は?

今回、Square社とMicroStrategy社のビットコイン購入を受け、業界は次に買う可能性の高い企業に対する推測を繰り広げている。

米取引所Geminiを運営するTyler Winklevoss氏はSNSで、「最初はMicroStrategy社で、今はSquare社。今後は次々と長期的ビジョンを持つリーダーたちが津波のように買うだろう」と強気を見せた。

具体的にどの企業が次にビットコインを買うかの推測では、大手決済企業PayPalなどの名もコミュニティで挙げられており、有望とされている。

PayPalについては今年の6月に、ユーザーへの仮想通貨の直接売買サービスの提供を計画していることが報じられた。仮想通貨投資企業BlockTower Capitalの共同創設者Ari Paulは、「Squareのニュースはもちろん素晴らしいが、PayPalのユーザー数はSquareの10倍以上で、年内にビットコインの売買を提供すると見ている」

関連米PayPalの仮想通貨事業参入、本当だった 欧州委員会に書面提出

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧