100万ETHがバーン
暗号資産(仮想通貨)イーサリアムは24日、これまでの総バーン(焼却)量が100万ETHに達した。
今年8月に実行された大型アップグレード・ロンドン実装にて、ベースフィーをバーンする仕組み(EIP-1559)などが実装され、想像以上のペースの速さに市場でも材料視された。市場供給量の減少は、ETHの希少価値上昇につながるからだ。
ここ数週間に至っては、1週間あたりのバーン量平均は約10万ETHに及ぶなどさらに加速。仮想通貨分析企業Glassnodeによれば、今年9月以降、イーサリアムのバーン量が供給量を上回った(デフレ化した)日は15日間あったという。
The #Ethereum network is close to reaching a total of 1 million in burned ETH.
— glassnode (@glassnode) November 19, 2021
Since the London hard fork (EIP-1559) on August 5th, a total of 947,000 $ETH have been burned.
Today, that is worth around $4 billion USD.
Live chart: https://t.co/Mjdog2gzBB
1/4 pic.twitter.com/X9Wdr9xHSS
イーサリアムのデフレ化はDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)市場の活況によりトランザクション数が急増し、ガス代(ネットワーク手数料)が高騰している影響によるものだ。
イーサリアムの足元の価格は4,300ドル付近を推移しているが、11月初旬には4,700ドルを突破しATH(過去最高値)を更新。米大手デリバティブ取引所CME(シカゴマーカンタイル取引所)が、リテール投資家まで間口を広げたマイクロ・イーサリアム(ETH)先物取引のローンチ予定を発表したことや、ETH2.0への移行に向けた大型アップグレード「Altair」がビーコンチェーン上で実装を完了したなどが好感された格好だ。
一方、ガス代高騰の影響により、ソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)などイーサリアムキラーと呼ばれる高速な処理能力を有するチェーンが台頭し、レイヤー2(セカンドレイヤー)ソリューションの発展も促進されている。
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