はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

オミクロン懸念で日米株式市場の地合い悪化顕著に、仮想通貨市場も連れ安の展開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

米国時間(日本時間2時過ぎ)、米国で新型コロナウイルスの変異種「オミクロン」の初感染が確認されると株価が急落。NYダウが400ドル超値下がりしたほか、日経平均先物が前日比700円安を超える急落となった。

オミクロン株は、流行したデルタ株を上回る感染力を持つ可能性があるとの専門家の意見に加え、現在世界的に普及するワクチンや治療薬が効きにくいとされる変異種とあって、その毒性や新たなワクチン精製に対する見解や入国禁止措置といったサプライチェーンの混乱など世界的に先行き不透明が強まっていることから、回復基調にあった実体経済への悪影響が懸念された。

株式市場に対する投資家の心理状態を示す「VIX(恐怖)指数」が32まで急上昇するなどマーケット全体に不安心理が広がっている。VIXの恐怖の目安は「20」とされ、08年10月のリーマン・ショックや20年3月の第一次コロナ・ショックでは、80を超える場面があった。

これに伴い、昨日反騰していたビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)市場も強めの反落を余儀なくされた。さらなるリスクオフへの備えや追証回避売りのため、手元資金の確保および米ドルなどの現金化需要が高まったものと見られる。

BTC/USD日足

足元は売られ過ぎ水準で反転シグナルが確認されるも、いかんせん地合いが悪い。十分予見可能で織り込んでいるとは言え、テーパリング(量的緩和縮小)に関する当局発言のタイミングが重なったことも投資家心理を圧迫しており、高値圏にあった日米株式市場で先行き不透明感が増している。

暗号資産(仮想通貨)市場においても、12月中旬以降は年末年始の閑散相場や2021年の強気相場を踏まえた税金確定に向けた手仕舞い売りを喚起しやすく、上値は重いか。当面はオミクロン関連のヘッドライン、及び株式式市場の動向を見極めつつという展開になりそうだ。

アルト市場と個別銘柄

金融市場の地合い悪化を受けて暗号資産(仮想通貨)市場全体が弱含む中、逆行高の銘柄も散見された。

時価総額上位のアルトコインで上昇率が目立ったのは3銘柄。前日比では、5位のソラナ(SOL)が+9.2%、テラ(LUNA)が+13.1%、ポリゴン(MATIC)が+18%となった。

Messari

ソラナ(SOL)は先月末、大手資産運用会社グレースケールが現物運用する投資信託「Grayscale Solana Trust」のローンチを発表。デジタル資産のエクスポージャー多様化を進める方針を示した。

英大手仮想通貨投資企業CoinSharesの直近の週次レポートでも、ソラナはビットコインやイーサリアムに次ぐ規模の資金流入を観測しており、機関投資家の関心の高さが伺える。

出典:CoinShares

イーサリアムチェーンのレイヤー2、及びサイドチェーンとしての役割を持つポリゴン(MATIC)は、2ドル台を再び回復した。過去最高値は今年5月に記録した2.82ドル。

Messari

資産運用会社21Sharesが1日、上場取引型金融商品(ETP)をパリおよびアムステルダムの証券取引所でローンチしたほか、分散型取引所IDEXなどPolygonネットワークの拡大、ユーザーアクティビティの増加に起因している。

ETPとは、インデックスのような金融資産連動型のETF(上場投資信託)、債務証券形式のETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)の総称のこと。

関連:資産運用企業21Shares、ポリゴンのETPをパリなどでローンチ

テラ(LUNA)については11月4日、米グレースケールが投資信託の検討リストに加えたことがわかっている。コスモスネットワークに対応したテラは、ステーブルコインおよび合成資産の発行ができるブロックチェーン。そのネイティブトークンがLUNAとなる。

プロジェクトおよび通貨の詳細は、幻冬者とCoinPostの共同YouTube番組である「CONNEC TV」の動画で解説している。

そのほか、先日メタバース(仮想空間)関連銘柄のザ・サンドボックス(The Sandbox)と戦略的連携を発表したイーサリアム基盤の分散型決済システムRequest Network(REQ)が、一時前日比+50%高騰する場面があった。

VenmoやCashAppなどの法定通貨基盤のアプリでRequestを利用すると、銀行などの中央集権的な仕組みを介さず、オンライン決済や請求書の発行を行うことができるようになるという。

The SandboxのSébastien Borget COOは、「請求書(Payment Request)の集約が実現し、支払いにかかる時間的コストが90%削減された」と述べている。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/18 木曜日
08:35
米コインベースが株式・予測市場など新サービス展開、総合取引所へ移行
米コインベースが単なる仮想通貨取引を超えた大規模拡張を発表した。株式取引、予測市場、ソラナDEX統合、カスタムステーブルコインなど複数の新機能を導入し多様な資産を扱う総合プラットフォームを目指す。
07:50
米連邦準備制度理事会、仮想通貨関連銀行への制限的規制指針を撤回
米連邦準備制度理事会が2023年の仮想通貨関連銀行規制指針を撤回し、新たな政策声明を発表した。監督対象銀行が革新的活動に従事する道を開くが、リスク評価に基づく裁量権は維持。
07:30
XRPの実用性を拡充へ SBI Ripple AsiaとDopplerが提携
SBI Ripple AsiaとDoppler Financeがパートナーシップを締結。XRPL上で、仮想通貨XRPベースの利回りインフラやRWAのトークン化に関する協業を模索すると説明している。
07:30
メタマスクにログインできない時の対処法|パスワード忘れ・機種変更も解説
メタマスクにログインできない時の対処法を解説。パスワードを忘れた場合のリカバリーフレーズでの復元方法、機種変更時のウォレット移行手順まで、状況別にわかりやすく説明します。
07:05
ビットコインの長期保有者売圧は飽和点に接近か、K33が分析
K33によると、2024年以降に約160万BTCが長期保有者から市場に戻り、売却圧力は飽和点に近づいている。過去2年間で供給の20%が再活性化され、2026年には安定化する見込み。
06:15
ノルウェー政府系ファンド、メタプラネットのビットコイン戦略を支持
運用資産1.7兆ドルのノルウェー政府年金基金がメタプラネットの臨時株主総会で経営陣提案に賛成票を投じた。メタプラネットは優先株式導入や米国のADR登録を通じてビットコイン蓄積戦略を推進している。
05:55
米上院銀行委員会、仮想通貨市場構造法案で業界団体と協議 進展も
米上院銀行委員会が仮想通貨業界と伝統的金融機関の代表と会議を開き、市場構造法案について協議した。証券と商品の定義やステーブルコインの利回り問題が焦点となり、2026年初頭の審議に向けて進展が見られている。
05:35
バイナンスが米国市場再参入を検討、CZの株式削減案も浮上=報道
ブルームバーグによると、仮想通貨取引所バイナンスが米国関連会社の再建を模索している。創業者CZ氏の株式を減らす資本再構成などが検討されており、ブラックロックやトランプ一族の仮想通貨ベンチャーとの関係強化も進めている。
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:54
Binance Japanとは?64銘柄対応の現物取引、9つの主要サービスを提供
Binance Japan(バイナンス・ジャパン)の全貌を解説。64銘柄の取扱い暗号資産(仮想通貨)の内訳、、多彩なサービス内容まで。世界最大級の取引所が日本にもたらすWeb3事業の展望も探る。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧