はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

欧州委員会、対ロシア制裁で仮想通貨を証券に分類

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

制裁の上で仮想通貨を「証券」に分類

欧州委員会(EC)は9日、ロシアのウクライナ侵攻に関してロシアとベラルーシに対する制裁の拡大を発表。その上で、暗号資産(仮想通貨)については「証券」という分類に当てはめて措置の対象にするとしている。

ECは、公式声明で次のように述べた。

欧州連合(EU)は、仮想通貨を含むあらゆる手段で融資や信用供与が可能であるという共通認識を確認。仮想通貨を明確に含むように「譲渡可能証券」の定義をさらに明確化した。これにより、すでに実施中の制裁が、より適切に施行されることを確実にする。

ECは今回、ウクライナ侵攻に関与しているとして、ベラルーシへもロシアと同様の制裁措置を行い、ベラルーシを経由したロシアの制裁回避を防止することを掲げた。また、新たにオリガルヒ(新興財閥)など160人の個人を、制裁リストに追加している。

EUの財務大臣会合は2日、経済制裁を逃れようとするロシアの動きを警戒して、仮想通貨を利用する動きに対策を講じる計画を明らかにしていた。

関連欧州連合、ロシアの仮想通貨取引監視を強化へ 制裁逃れを警戒

今回ECは、明確に制裁対象とするため仮想通貨が「譲渡可能証券」に含まれると分類した格好だ。一方で現在、EUの仮想通貨規制案「MiCA」の中では、こうした分類はされていない。

MiCAとは

Market in Crypto Assets(仮想通貨市場規制案)の略。EUが2020年9月に発表した包括的な仮想通貨規制案である。

▶️仮想通貨用語集

EUの仮想通貨規制案は来週投票へ

MiCAについての投票は2月末を予定していたが延期されている。8日、欧州議会のStefan Berger氏は、経済通貨委員会が3月14日に法案の最終版を採決すると発表した。

経緯としては、当初の草案に「環境的に持続不可能なコンセンサスメカニズム」を基盤とする仮想通貨サービスの提供を禁止することが盛り込まれていたことがある。

このため、電力消費の多いPoW(プルーフオブワーク)アルゴリズムに基づくビットコイン(BTC)などの仮想通貨が、EU加盟国で禁止になるのではと懸念が広がった。

その後、こうした懸念を受けて投票は延期され、投票実施前に、草案から該当箇所が削除された格好だ。この際、Berger氏は「MiCAがビットコインの事実上の禁止だと誤解されないことが肝要だ」と述べていた。

関連EU議会、PoW銘柄を禁止する条項を規制案から削除

Berger氏は新たな投票日の発表にあたり、MiCAによって「EUが仮想通貨の分野で、イノベーション、消費者保護、法的確実性、信頼性の高い監督システムの構築をリードしていける規制が誕生する」と語った。

環境への配慮については、「仮想通貨も他の金融商品と同様にタクソノミーの分野に含める」ことを提案している。

EUは、企業の経済活動が地球環境に関して持続可能なものであるかを判断し、グリーンな投資を促す「EUタクソノミー」という仕組みを有している。企業などに、この基準に適合する事業の公開を求め、環境負荷の少ない方向性に向かいやすくするものだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧