はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

4月1日より導入の「トラベルルール」 国内仮想通貨取引所の対応まとめ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トラベルルール対応まとめ

国内で事業を展開する複数の暗号資産(仮想通貨)取引所が、「トラベルルール」への対応を表明している。

トラベルルールは「利用者の依頼を受けて仮想通貨の送付を行う交換業者は、送付依頼人と受取人に関する一定の事項を、送付先となる受取人側の交換業者に通知しなければならない」という決まり。

FATF(金融作業部会)が提唱したもので、テロリスト等が決済手段として仮想通貨を用いることを防ぐことなどを目的としている。

トラベルルールとは

金融活動作業部会(FATF)が定めたマネーロンダリングの防止等を目的としたルール。VASP(仮想資産サービス提供業者)に対し、VASP間の取引における顧客情報の確認、共有において厳格な基準を設ける。

▶️仮想通貨用語集

今回の取引所の動きは、日本政府が14日に発表した、ウクライナに侵攻するロシアに対する経済制裁の実効性を強化を受けてのもの。日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は同日、「トラベルルール対応タスクフォース」が要請を検討していることを告知していた。

執筆時点で、トラベルルールへの対応と、その詳細を発表している取引所は以下の通りだ。

「トラベルルール」対応を表明した取引所(開始日)

22/03/28 bitFlyer(ビットフライヤー) bitFlyer(ビットフライヤー)は28日より、トラベルルールに対応。仮想通貨の外部送付を行う際、受取人が「送付依頼人本人」か否か、送付依頼人本人でない場合は受取人の氏名(法人の場合は名称)に関する情報を求め保管する。仮想通貨交換業者等の名称も取得、保存する。(公式発表
22/03/29 BITPOINT(ビットポイントジャパン) BITPOINT(ビットポイントジャパン)は29日より、トラベルルールに対応。受取人が出金依頼人本人か否か、依頼人本人でない場合は受取人の氏名(法人の場合は名称)に関する情報を取得。仮想通貨交換業者等の名称の保存も行う。(公式発表
22/03/30 Coincheck(コインチェック) Coincheck(コインチェック)は30日より、トラベルルールに対応。受取人が「送付依頼人本人」か否かに加えて、仮想通貨を受け取る業者の情報が新たに取得・保存する。送付依頼人本人でない場合、受取人の氏名(法人の場合は名称)も取得の対象となる。個人と法人、すべての利用者が対象。(公式発表
22/03/30 SBI VC トレード SBi VC トレードは30日より、トラベルルールに対応。受取人が「送付依頼人本人」か否かの情報と、仮想通貨交換業者等の名称が取得、保存される。送付依頼人が本人でない場合、受取人の氏名(法人の場合は名称)も取得する。既に出庫先のウォレットアドレスを登録している場合、受取人に関する情報の追加入力が必要。(公式発表
22/03/30 GMOコイン GMOコインは30日、トラベルルールに対応。仮想通貨アドレスに加えて、「受取側暗号資産交換業者の有無(ある場合はその名称)」「受取人氏名」「受取人住所に関する情報」「受取人との関係」「実質的支配者情報」などの登録を求める。(公式発表
22/03/30 DMM Bitcoin DMM Bitcoinは30日、トラベルルールに対応。仮想通貨の送付を行う際に、出金先アドレスや受取人が利用者自身であるか否かなどの情報を取得する。入金の際は、入金元に係る仮想通貨アドレスなども保存する。(公式発表
22/03/30 Bitgate Bitgateは30日、トラベルルールに対応。受取人が「送付依頼人本人」か否か、送付依頼人本人でない場合は受取人の氏名(法人の場合は名称)に加えて、受取側の仮想通貨交換業者等の名称を取得・保存する。(公式発表
22/04/01 Zaif Zaifは4月1日より、トラベルルールに対応。送付依頼人情報(氏名、住所又は顧客識別番号)と受取人情報 (氏名、送付先仮想通貨アドレス)、受取側となる仮想通貨交換業者の有無・ある場合はその名称データを取得し、保存する。(公式発表
22/04/01 Liquid Liquidは4月1日より、トラベルルールに対応。受取人が出金依頼人本人か否か、出金依頼人本人でない場合は受取人の氏名(法人の場合は名称)に関する情報を取得し保存する。仮想通貨交換業者等の名称も保存と取得を行う。(公式発表
22/04/01 ビットバンク(bitbank)  ビットバンク(bitbank)は4月1日より、トラベルルールに対応。利用規約とプライバシーポリシーを改訂し、認定資金決済事業者協会の自主規制規則改正を反映する。(公式発表
22/04/01 Huobi Japan(フォビジャパン) Huobi Japan(フォビジャパン)は4月1日、トラベルルールに対応。仮想通貨の送付を行う際に、送付依頼人と受取人に関する情報の一部を取得・保存を行う。(公式発表
22/04/01 楽天ウォレット 楽天ウォレットは4月1日、トラベルルールに対応。仮想通貨の送付を行う際に、受取人が「送付依頼人」本人か否か、本人でない場合は受取人の氏名(法人の場合は名称)に関する情報と、仮想通貨交換業者等の名称を取得・保存。その他、マネー・ロンダリング及びテロ資⾦供与防止の観点から必要と判断する情報も取得する。(公式発表

関連:仮想通貨取引所コインベースのトラベル・ルール対応、日本やカナダなどで4月から開始へ

関連: 日本暗号資産取引業協会(JVCEA)、仮想通貨の送金規制に関する改正案を公表

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:20
米ナスダック、SECの仮想通貨規制緩和を歓迎も有価証券分類の明確化求める
米ナスダックがSECに対し、仮想通貨が「実質的に株式」である場合は同等の規制を適用すべきとのコメントレターを提出した。
11:40
世界初のXRP現物ETF、ブラジルで先行取引開始 米国承認前に実現
ブラジル証券取引所B3で世界初のXRP現物ETF「XRPH11」の取引が4月25日に開始。Hashdexが運用する本ファンドはナスダックのXRP指数に連動する。
11:25
スイス中銀総裁がビットコイン準備金提案に反対表明、国民投票イニシアチブの行方は
スイス国立銀行総裁が、ビットコインは準備金として不適合だとの見解を示した。一方で国民投票を目指す「ビットコイン・イニシアチブ」は署名活動を継続中だ。
11:15
オソフ上院議員が批判 トランプ大統領のミームコイン晩餐会は「弾劾されるべき違反」
ジョージア州代表のオソフ上院議員がトランプ大統領のTRUMPコイン保有者向け晩餐会を「弾劾に値する犯罪」と批判。上位220名の保有者を招待する計画に対し、民主党議員からは利益相反の懸念が高まり、SECへの調査要請も行われている。
10:45
「ストラテジー社によるビットコイン寡占は深刻なリスクにならず」──『ビットコイン・スタンダード』著者見解
サイフェディアン・アモウズ氏が、企業によるビットコイン寡占リスクについて見解を示した。トランプ関税政策を批判し、ビットコインによる米国債務問題の解決策についても言及している。
10:15
世界経済の不確実性はビットコインにとって追い風=ブラックロック幹部
ブラックロックの幹部が世界経済の不確実性がビットコインの価値上昇につながると指摘。フィンクCEOは先月、米国の債務管理失敗によりドルの準備通貨地位がビットコインに奪われる可能性を警告。市場の地政学的分断が進む中、低相関資産としてのビットコインの役割が注目される。
08:40
ブラックロックのビットコインETF、BTC総供給量の2.8%を保有
世界最大の資産運用会社ブラックロックのビットコインETF(IBIT)がBTCの総供給量の2.8%を保有。58万2000BTCに到達し、今週単日で6.4億ドルの資金流入を記録した。
08:02
リップル社のトップ「現時点でIPOの必要はない」
リップル社のプレジデントは、同社がIPOを行う計画は現在はないと語った。財務は健全な状態にあるとし、買収などを行なって事業を成長させることに集中すると話している。
07:55
2026年までに世界の企業が300万BTC保有を予測 ビットコイン・マガジンCEO
ビットコイン・マガジンのベイリーCEOが上場企業によるビットコイン保有が急増すると予測。現在の70万BTCから2026年末には200万〜300万BTCに拡大の可能性。
07:25
ドラゴンチェーン(DRGN )価格が2倍以上急騰、米SECの訴訟取り下げを受け
米SECとドラゴンチェーンが4月24日、新政権下の「政策的観点」を理由に2022年から続く未登録証券訴訟の取り下げを共同申請した。
06:40
米SEC新委員長初参加の円卓会議、仮想通貨業界に「大きな恩恵」期待──前任ゲンスラー氏の厳格路線を批判
米SEC新委員長アトキンス氏が就任4日目の円卓会議で仮想通貨からの「大きな恩恵」を期待すると発言。バイデン政権下の厳格路線を批判し、「目的に合った合理的な規制枠組み」確立を目指す。
06:10
前週比65%以上高騰、仮想通貨SUI(スイ)がビットコインやイーサリアムを大幅アウトパフォーム その背景は?
仮想通貨Suiが週間66%高騰し主要銘柄を上回る急成長。グレースケールSUIトラスト設立やxPortalマスターカード提携がけん引。TVLは40%増、DEX取引量は177%増と実需も拡大中。「次のソラナ」との期待も。
04/25 金曜日
21:03
コインチェック、PEPEなど4銘柄を新規取扱いへ
仮想通貨取引所コインチェックは5月13日、PEPE・MASK・MANA・GRTの取り扱いを開始する。取引所の板取引銘柄は25へ拡大し、販売所・つみたて・貸暗号資産など全サービスで対応。
13:44
取引所のビットコイン残高が過去6年の最低水準に、企業購入加速も懐疑的な見方浮上
フィデリティの報告によると、取引所のビットコイン供給量が2018年以来最低の約260万BTCに減少した。上場企業による大量購入が背景にあり、この傾向は今後加速するとフィデリティは予測している。
11:30
ステーブルコイン市場、2030年まで最大500兆円規模へ シティが成長シナリオを予測
シティグループが、ステーブルコイン市場は2030年までに最大3.7兆ドル規模に成長すると予測した。また、そのうち米ドル建てコインが90%のシェアを維持すると見ている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧