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仮想通貨取引所コインベースのトラベル・ルール対応、カナダなどで4月から開始へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の外部送付時に情報を要求

100か国以上で展開する米大手仮想通貨取引所コインベースは、一部の国の顧客が仮想通貨を外部に送付する際に受取人の情報を求めるようだ。同社はカナダとシンガポールの規制に準拠するため、4月初旬から変更を適用することを顧客に通知した。

シンガポールでは、コインベースのアカウントウォレットから外部アドレスへ仮想通貨を送付する際に、受信者の氏名と居住国の情報が求められる。同社はシンガポールの規制に準拠するため、4月1日にこの取り組みを開始するとした。

カナダでは、4月4日からユーザーが1,000カナダドル(約10万円)以上の仮想通貨を外部送付する際に、受取人に関する名前と住所を取得・保存する。Q&Aによると、この対応はカナダの金融監督機関FINTRACの規制に沿ったものだ。

特にカナダでの動きは米国取引市場にも影響を及ぼすかもしれない、と懸念の声が上がっている。デジタル資産分野のスタートアップを支援するCollins Belton弁護士は、近い将来に米国で同じ対応が適用される可能性を指摘した。

これはVASP(仮想通貨サービスプロバイダー)と米国MSB(マネーサービスビジネス)/財務省の規制に適用される前兆のようだ。コインベースがカナダで試験的に行っていることは興味深い。2023年には米国へのアクセスを希望する多くの取引所にとっての標準になるのではないか。

関連:米仮想通貨企業18社、FATFのトラベル・ルール対応へ 独自ツールをローンチ

日本の仮想通貨取引所の動向

金融活動作業部会(FATF)が進める仮想通貨の国際的な送金ルールとなる「トラベル・ルール」について、各国の関係機関が対応を進めている。トラベル・ルールとは、マネーロンダリング等を防止するために設けられた、国際的な電信送金に関するルールのこと。仮想通貨サービスを提供する企業(VASP)にも、送金の際に顧客情報の共有が求められるようになる。

FATFが示すガイドラインや勧告自体に法的拘束力はないものの、加盟国に対して審査を行い、マネーロンダリングやテロ資金供与の対策において、ハイリスク・非協力国リストを公開するため、世界の金融ネットワークに対して多大な影響力を持っている。

日本の金融庁は21年3月、暗号資産交換業協会(JVCEA)に対し、2022年4月を目処にトラベル・ルールを導入するように求めていた。現在までにコインチェックやGMOコインなど11社以上の仮想通貨取引所は、仮想通貨の外部送付時に以下の情報を取得する旨を顧客に通知している。

  • 受取側暗号資産交換業者の有無(ある場合はその名称)
  • 受取人氏名
  • 受取人住所に関する情報
  • 受取人との関係
  • 実質的支配者情報(受取人が法人の場合)

コインベースの日本法人であるCoinbase株式会社もJVCEAに加盟しているため、これに追従すると見られている。

関連:日本の仮想通貨送金ルール導入目処、2022年4月か【FATF・トラベルルール】

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