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仮想通貨相場はリスク回避売りで反落、バイナンス関連の報道が悪材料に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

6日の米株式市場は、ダウ平均が前週末比16.08ドル(0.05%)高、ナスダックが前週末比48.64ドル(0.40%)高と小幅反発。 長期金利上昇が再び3%台を上回ったことで、金融引き締め懸念が強まり、買い一巡後は伸び悩んだとの見方がある。

7日の暗号資産(仮想通貨)市場は、ビットコインは前日比3.6%安の389万円(29,400ドル)と反落した。

BTC/USD日足

9週間ぶりの週足陽線から反発の機運もみられたが、31,000ドル台は上値も重く、日足更新を前後してあえなく転落となった。イーサリアム(ETH)も前日高値の1,900ドルから約200ドル下落するなど、センチメント回復には程遠いことを示唆する。

7日にかけてネガティブな材料が出たことも軟調要因の一つとみられる。ブルームバーグの報道によれば、米SEC(証券取引委員会)は、最大手取引所バイナンスのネイティブトークンであるBinance Coin(BNB)に関する調査を開始した。

関連:米SEC、BNBトークンを調査か

BNBは2017年ICO(イニシャル・コイン・オファリング)でローンチされたが、未登録証券販売に該当し、証券法違反にあたる可能性があるという主張だ。5年経過してなぜこのタイミングなのかと訝る声もあるが、この報道を受け時価総額5位の暗号資産(仮想通貨)であるBNBが急落したこともあり、市場心理に冷や水を浴びせたものとみられる。

SECは20年12月、XRPの売買は有価証券法違反に該当するとしてRipple社の提訴の踏み切り、現在も係争中だ。

関連:リップル社CEO、米SECの訴訟について語る

また、先日ロイターが報じたところによれば、バイナンスでは2017年から2021年の過去5年間、最大23.5億ドル(3,000億円)のマネーロンダリング(資金洗浄)が行われた可能性がある。21年8月まで、同取引所のKYC(身分確認)基準が緩かったことに起因するとの指摘がある。

これに対し、バイナンス側はこれを公式ブログで否定。「オンチェーンデータ及びブロックチェーンの仕組みの理解不足からくるジャーナリストの誤解がある」「当社は、世界で最も洗練されたマネロン防止システムを備えており、法執行機関にも情報提供している」と弁明した。

関連:バイナンス、「5年間で計3000億円の資金洗浄に利用された」とする報道を否定

マイナー動向

相場の不確実性高まる中、ビットコインマイナー(採掘業者)の売りも強まっている。

大手マイナーは過去の相場サイクルでは、採掘したBTCを下落トレンドで蓄積し、上昇トレンドで売り抜くことで利益の最大化を図ってきた。

しかし、ここへきて様相が変わりつつある。下落局面でマイナー売りが強まっていることは、必要な採掘継続コストを捻出しつつ、さらなる下落に備えた動きであることを示唆する。

ただし、ビットコイン(BTC)採掘速度を示すハッシュレートは右肩上がりであり、直近でも210TH/sと過去最高水準をキープする。暗号資産(仮想通貨)業界の将来を悲観した大規模な撤退は観測されていないようだ。

アルトコイン市場

7日に掲載された資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、デジタル資産投資商品に対する機関投資家の資金フローは、1億ドルの流入超過となった。

CoinShares

資金流入元は南北アメリカが主体で、週間8800万ドル。欧州勢は弱気で、ヨーロッパからのフローは1100万ドルに留まった。

一方、イーサリアム(ETH)は9週連続の流出超過に。1週間で3200万ドルが流出した。

CoinShares

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